Palmのエド・コリガンCEOがPalm OS搭載デバイスの終息をあきらかにしました。PreCentralが報じている投資家向けの説明によると、小型スマートフォンのCentroがさらに別のキャリアから販売されることを除いて、今後PalmからPalm OS搭載デバイスがリリースされることはないとのこと。1996年のPalm Pilotに1.0が搭載されて以来バージョンを重ねてきたPalm OSは2002年にPalmからスピンオフしたPalmSourceに開発が移り、PalmSourceが日本のACCESSに吸収されたのちはGarnet OSとしても知られてきましたが、本家 Palmではついにその役割を終えたことになります。
今後 Palmから登場するデバイスに採用されるのは現在もTreoで使われているWindows Mobile、そして今年のCESで大きな注目を浴びたPalm Preに搭載される新OS 「webOS」のいずれかとされています。そのほか注目の点を拾うと:
- Palm PreはSprintからの発売が予定されている北米のほか、世界各国での発売を準備中。具体的に挙げられたのは欧州・ラテンアメリカ。
- Palm Preには発売時からアプリケーションストアが搭載されるが、純正ストア(アプリ)経由ではなくてもUSB転送やウェブ経由でアプリをインストールできる。iPhoneのようなApp Store限定のロックはかけない。
- アップルとのあいだで噂されている特許問題については、Palmには過去15年間に蓄積してきた1500件以上のIPがあり、また他社のIPを尊重していることから、仮になにかがあっても身を守ることはできる、といった答え。