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PS3ハックでModern Warfare 2 オン対戦が混乱、パッチによる対応不能

Ittousai, @Ittousai_ej
2011年1月18日, 午後05:07 in Fail0Verflow
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Geohot らハッカーの手でプレイステーション3のセキュリティ機構を含む全システムが丸裸にされたことで、PSNを介した一般のオンラインマルチプレーヤーゲームにも影響が出ています。人気 FPSゲーム Modern Warfare 2 で報告されているのは、なんら改造や不正をしていないプレーヤーでも、通常のオンライン対戦を選ぶと不正な設定のいわゆる「チート部屋」に接続してしまい、まともなゲームが不可能になる問題。

Modern Warfare シリーズは対戦を通じてプレーヤーごとの " Stats " (Status, 戦績) を蓄積してゆき、その内容によってカスタマイズ要素などを獲得するシステムを採用しており、プレーヤーにとってはこの " Stats " こそもっとも重要な個人データにあたります。チートが横行すると、単に不当に強い相手に負けて勝率が落ちたりまともなゲームが楽しめないというだけでなく、不正な設定のサーバでプレイすることで無関係なプレーヤでも戦績が本来あり得ない状態になってしまうことが問題。

さて、こうしたチート行為はオンラインゲームでは程度の差こそあれ頻繁に発生しており、Modern Warfare 2 でも以前からXbox 360版・PS3版問わずパッチによる修正が繰り返されてきたおなじみの話題です。にもかかわらずあらためて話題になっている理由は、開発元の Infinity Ward がプレーヤーに対して、Modern Warfare 2 はプラットフォーム側すなわちPS3の暗号化システムに依存しており、ソニー側からPS3プラットフォーム全体のセキュリティを回復させる施策がとられないかぎり、ゲームの開発者側ではパッチで完全に問題を解決することが不可能であると告知している点。(続きます)

ハッカーチーム Fail0verflow の27C3カンファレンスにおける講演では、PS3には本来安全なはずの公開鍵暗号技術の実装に考えられない過失 ( " Epic Fail " ) があり、結果的に第三者の作成した任意コードをソニーが署名した真正なコードと偽って実行することができてしまう欠陥が示されていました。またハッカー Geohot による鍵情報や周辺ツールの公開もあり、パッチで修正しようにも原理的にはそのパッチが本物かハッカー作成か分からない、不正な本体を報告させようにも識別情報やPS3の状態についていくらでも嘘をつくことができるなど、これまでのようにアップデータで穴を塞いで解決というわけにはいかない難しい状況です。

Infinity Ward では「現時点において、個人の Stats を回復または修正する手段はない」ことを認め、またこの問題の核心に対処するにはソニー側の対応に強く依存しているとしつつ、影響を受けたユーザーを助け るためあらゆる手段を検討中であると強調しています。プレーヤー側でとれる対策のひとつとして挙げられているのは、プライベートマッチなどを使い身元の分かっている友人以外とは対戦しないこと。また今後については、今回のような問題が発生しているのは MW2 や CoD4のような「レガシー」ゲームだけであり、すでに販売中の最新作Black Ops 以降はプラットフォームつまりPS3側のセキュリティシステムだけに依存しないことで、こうした問題が発生する可能性を低減すると述べています。まっとうに遊んでいたプレーヤーにとっては迷惑極まりない話ですが、とりあえずはソニーがなんらかの対症療法を講じてくれることに期待するしかありません。


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