iPhone 5 のLTEは世界対応、ただし周波数帯別に3モデル。日本はソフトバンクとKDDI対応
ようやく発表を迎えた アップル iPhone 5 の魅力のひとつは、最大で下り100Mbps の LTE ネットワークに対応すること。携帯ネットワークが使用する電波の周波数帯は国や地域によって、またキャリアと形式によっても千差万別複雑怪奇に異なっていますが、iPhone 5 は対応する周波数帯の違う3モデルで世界の幅広いキャリアに対応します。
構成はA1428(GSM)と、A1429(CDMA) / A1429(GSM)の3種類。慣例に従って「GSM」(つまりW-CDMA / UMTS) や「CDMA」(CDMA2000) と呼ばれていますが、4バンドのUMTS (およびHSPA+、DC-HSDPA) は全モデルが対応します。(ついでにいえば4バンドGSM/EDGEも全機種が対応です)。
違いは:
・CDMAモデルA1429のみがCDMA EV-DO Rev.A および Rev.B (800, 1900, 2100MHz) に対応すること。
・3モデルすべてでLTEの対応バンドが違うこと。
LTEバンドについては多少ややこしいため、アップルは3つのiPhone 5モデルと対応LTEバンド、国とキャリアを並べた一覧表を用意しています。トップの画像はその一部。対応LTEバンドは、各モデルごとに:
GSMモデルA1428 (4, 17) 米国とカナダの一部キャリア向け
CDMAモデルA1429 (1, 3, 5, 13, 25) 日本のKDDIを含む各国各キャリア
GSMモデルA1429 (1, 3 5) 日本のソフトバンクを含む欧州やアジア、オーストラリア

規格としてどれが一番多くのネットワークに対応するか(アンロックしたときに一番汎用性があるか)、といえばA1429 (CDMA版)になります。が、A1429(GSM版) をアンロックすればCDMA部分やLTEバンド13,25を有効にできるのか、そもそもどこでどのアンロック版が提供されるのか、実際に特定地域の特定キャリアで使えるか否か etc はまた別の話。
日本で普通に使う分には、単純にKDDIからはA1429 (CDMA)、ソフトバンクからはA1429(GSM) が販売されるため、またどちらも1,3,5に対応していることから、余計なことを考える余地はあまりありません。