Android版 BOINC アプリ公開、スマートフォンやタブレットで演算力ボランティア
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分散コンピューティングの BOINC に Android版クライアントが加わりました。
BOINC とはカリフォルニア大学バークリー校が開発したグリッドコンピューティングソフトウェア。日本語公式サイトでは「ボランティア・コンピューティング と デスクトップ・グリッド・コンピューティングのためのオープンソース・ソフトウェア」と説明しています。平たく言うと、「家庭のコンピュータが持て余している処理能力を集めて、難しい計算をするソフト」。
エイズの治療方法を研究する FightAIDS@Home や、ブラックホールなど宇宙の未知の存在を探索する Einstein@Home など、様々なプロジェクトが利用しています。
BOINC の開発者であるDavid Anderson教授は、Android版のリリースに至った理由に、90年代末には100万台以上のPCで利用されていたのに対し近年では40万台ほどまで減少していること、最近のアンドロイド端末が十分に高性能になった(一般的なPCの約25%程)こと、2013年5月時点で約9億台のアンドロイド端末が存在し、今後さらに増加が見込めることを挙げています。
とはいえ、省電力を追求するスマートフォンやタブレットに「持て余す」ような処理能力があるのかと思えますが、アプリは常時動作せず、「端末が充電中で、バッテリー残量が90%以上あり、WiFiに接続している」、という3つの条件を満たす場合のみ動作するとのこと。また万が一、端末が一定以上の発熱をした場合はアプリを終了する機能も搭載しています。
アンドロイド版 BOINC は、ARM プロセッサを搭載する Android 2.3 以降の端末に対応。Google Play より無料でダウンロード可能です。またKindle Fire 版も Amazon Android アプリストアより入手できます。