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「ドコモ版 iPad」は格安SIMで使えるか?周波数とSIMカード入門〜APN設定まで総まとめ

Takuya Shoda
2013年10月22日, 午後06:35 in Apn
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アップルのスペシャルイベントは、日本時間の23日午前2時から。うわさの新 iPad mini に注目が集まります。日本では ドコモ版 iPhoneの登場により、ソフトバンク、au、ドコモから iPad が登場する可能性も見えてきました。そうなると、どの会社で買おうかと悩んでいる人も多いはず。各社から格安なデータ通信 SIMが登場し、もしかしたらiPadも安く使えるのでは? と考えている人もいるかもしれません。

NEXUS 7 LTEを購入検討中の人も、これから買うならiPad miniの詳細を確認してから決断したいところ。そこで NEXUS 7 や iPad / iPad mini に限らず、LTE / 3G タブレットやスマートフォンで使える SIMカードや通信事業者のサービスをLTE中心にまとめてみました。データ通信設定や申し込みについてもまとめています。

【編集部注】
23日未明のアップルのイベントで、iPad AiriPad mini Retina 発表。現時点ではソフトバンクとauから発売が決定。ドコモは「検討中」とコメントしています。

事業者が提供するサービススペック

まず最初に確認したいのは、各事業者が提供するLTEサービスの周波数帯。これが対応していなければ接続できません。使いたい端末と使いたい通信事業者の周波数が異なれば通信はできないからです。

そして、通信事業者が複数の周波数でサービスを行っている場合、対応周波数によってエリアが異なることも忘れてはなりません。最近のわかりやすい例では、auの iPhone 5(800MHz帯非対応) と iPhone 5s/5c(800MHz帯対応) で、通信エリアや通信速度テストの結果が大きく違うのはこのためです。

LTEと3G

また、ほとんどのLTEサービスは、LTEと同時に3G(W-CDMA)のサービスも展開し、LTEが圏外でも3G圏内なら3Gで通信可能です。このため、LTE圏外でも全く通信できないことはなく、3Gでも実用上問題のない速度で通信できる場合もあります。

その際、注意が必要なのはauです。LTEの通信方式は他社と共通ですが、auの3GはCDMA 1X WIN方式と他社と違うため、一般的に出回っているSIMフリー機では3G通信ができません。LTEの通信エリアだけではエリアもかなり狭まるので、auでSIMフリー機の利用は現実的でないと思われます。

また、周波数帯が対応していても、通信事業者のネットワークの制限によって、通信事業者が提供する端末でないと通信ができない、できても制限が多いといったように、不利になる場合があるのを忘れてはなりません。

通信事業者とLTEの提供周波数
800MHz900MHz1.5GHz1.7(1.8)GHz2(2.1)GHz
ドコモ
※一部地域
au
※Androidのみ
ソフトバンク


※2014年4月以降

イー・モバイル

MVNOとSIMフリー、ドコモSIMロック端末は使えるSIMカードが多い

ここで、SIMロック と SIMフリー についても触れておきます。

いずれも端末側の状態を示す言葉で、一般的には、販売した通信事業者のSIMカードだけ使えるようにしているロックを「SIMロック」と言い、技術的な仕様が適合すれば、どのSIMカードでも使えるの端末がSIMフリー端末となります。

実際には少しややこしく、ドコモのSIMロックがかかっている端末は当然ながらドコモのSIMカードしか使えませんが、現在、格安SIMカードと呼ばれるMVNO(仮想移動体通信事業者)の事業者が提供している回線は、ほとんどがドコモ回線です。このため、ドコモ回線を使ったMVNOは、ドコモのSIMロックがかかった端末も使えます。

具体的にはIIJmioの「mio高速モバイル/D」や、NTTコミュニケーションズの「OCN モバイル ONE」などが該当し、これらはドコモのSIMロックのかかったタブレットやスマートフォンで使えます。

ソフトバンクとauのSIMカード

ソフトバンクは、同じソフトバンクでもサービスによってSIMカードが異なっています。異なる端末シリーズのSIMカードは使えないようロックがかかっていて、たとえばiPhoneのSIMカードはAndroid搭載のスマートフォンでは使えませんし、逆も同じです。

auもSIMロックがかかっていますが、ドコモやソフトバンクと3Gの方式が異なっていることや、LTEも他社と一部しか互換性がありません。SIMロックがあってもなくても、メリットもデメリットもない状態になっています。

auの場合、3G以前の端末のうち国内メーカーの端末では、端末が最初に認識したSIMカードしか認識しないというロックもかかっています。このロックは auショップで有料で解除してもらえますが、再度SIMカードを投入すると、同じようにまたロックがかかります。1つの端末を複数の回線で使う場合、そのたびにショップ来店と手数料がかかり、SIMカードを差し換えて自由に端末を使うという点からするとかなり不便です。

このほかイーモバイルは、SIMフリーの機種が多かったのですが、最近、事情が変わって制限がつきはじめてきました。

2GHzは3社対応

次に、代表的な端末の対応周波数を見てみます。

まず、バンド1と呼ばれる2GHz帯は、世界中でメインの周波数となっています。どの端末も対応していると思ってよいでしょう。国内の通信事業者も主要3社がいずれも2GHz帯のサービスを展開していることもあって、イーモバイル以外、全く使えないという事態は避けられそうです。

とはいえ、2GHz帯があれば安心というものでもありません。ソフトバンクは2GHz帯がLTEのメインの周波数でエリアも充実、2GHz帯で通信しているiPhone 5/5s/5cが順調に通信できますが、ドコモやauは2GHz帯だけでは安心して利用できません。

3社の2GHz帯

auの場合、2GHz帯のエリアカバー率の問題は記憶に新しく、当初LTEの圏外が多かったことから大きな問題になっています。800MHz帯をメインに据えるKDDIでは、2GHz帯だけ
で誰もが順調に使うのは難しいかもしれません。しかも、前述のとおり3Gの通信方式が他と異なるため、LTEがエリア外の場合にau端末以外では通信不可となります。

ドコモも2GHz帯だけでは少し不安です。ドコモのLTEは現在、"クアッドバンド"をさかんに宣伝していますが、2GHz帯のエリアの穴を埋めているという800MHz帯、今年はじめから地方で爆速と言われる1.5GHz帯、これから展開が見込まれる1.7GHz帯がセットになったクアッドバンドです。2GHz帯だけしか使えないのであれば、速度もエリアも犠牲になってしまう可能性が高いです。これから先、ドコモのLTEエリアをフル活用するためにはクアッドバンド対応の最新モデルが必要ということになります。なお、iPhone 5s/5cは1.5GHz帯に対応しないためクアッドバンド非対応です。

唯一、2GHz帯だけでも使えそうなソフトバンクですが、LTEサービスのSIMカード(iPhone 5/5s/5cで契約した回線)をSIMフリー機や他社に挿して利用するための情報を公開していません。ネット検索すれば独自に解析した情報を公開している人もいますが、非公式な方法だけにおすすめできるものではなく、自己責任でとしか言いようがありません。

結論を言えば、通信事業者が提供する最新端末が、対応周波数も速度もエリアも使いやすいということだけは間違いないようです。

主要な端末の国内LTE周波数別対応状況
800MHz900MHz1.5GHz1.7(1.8)GHz2(2.1)GHz

NEXUS 7 LTE
国内版

iPhone 5s
A1453 国内版

iPhone 5s
A1530 香港版

XPERIA Z1
SO-01F

ARROWS X LTE
F-05D

SIMカードを差し替える際のAPN設定

通信事業者の提供する端末で、通信事業者のSIMで使う場合、何も設定しなくても使えますが、MVNOの利用など、異なるSIMカードに差し換える場合や、SIMフリー端末の場合はAPN(Access Point Name)の設定が必要です。

Android端末の場合は機種によって異なりますが、[設定] [無線とネットワーク] [その他の設定] [モバイルネットワーク] [アクセスポイント名]で設定します。

SIMフリーiPhoneの場合、[設定] [一般] [モバイルデータ通信] [モバイルデータ通信ネットワーク]で設定しますが、SIMフリー機以外は設定項目すら表示されないことが多く、その場合はプロファイルを作成して設定を流し込むという方法が必要になります。

以下がその設定情報です。

ドコモのSIMカード

APN名: mopera.net

注意事項
通常のスマートフォンはspモード(月額315円)でよいものの、SIMフリー機などドコモ機以外は別途mopera Uスタンダード(月額525円)の契約が必要。ドコモの端末を使わないならば、spモードは解約してかまいません。

回線種別はLTE対応のXi契約なら端末によるパケット代に差異はなく、3GのFOMA契約の場合、ドコモ端末以外の接続ではパケット定額オプションのパケ・ホーダイフラットを申し込んでいても、上限が月額5460円ではなく8190円に跳ね上がります。

auのSIMカード

APN名 :au.au-net.ne.jp
ユーザー名:user@au.au-net.ne.jp
パスワード:au
認証タイプ:CHAP


注意事項
外部のSIMフリー端末が使える条件は、端末が2GHz帯のLTEに対応しており、auの料金プランが「LTEプラン」、パケット通信料定額サービスの「LTEフラット」、インターネット接続サービスの「LTE NET for DATA」(月額525円)の場合。

ソフトバンクのSIMカード

APN名: plus.softbank
ユーザー名: plus
パスワード: softbank


注意事項
基本的には、3GのiPhone以外のスマートフォン契約で利用でき、最近のSoftbank 4G契約、新旧iPhoneを契約したSIMカードでは利用できない。パケット定額サービスに加入した場合、パケット上限額はパケット定額サービスの種類に関係なく月額5985円となる。

イー・モバイルのSIMカード

APN名: em.std
ユーザー名: em
パスワード: em

注意事項

GL06Pなど、ソフトバンクのネットワークに非対応のデータ通信端末で契約したSIMカードを使う際の設定。使える周波数帯がマイナーで、バンド3(1.8GHz帯)対応端末でないと使えず、利用はかなり限られます。

ドコモSIMカードを使ったMVNO各社

MVNO各社から指定されたAPN、ユーザー名、パスワードなどの設定を行う。

注意事項

MVNOのSIMカードでは、通信ができるもののアンテナピクトが立たなかったり、一部の端末では通信さえできないものがある。事前にMVON事業者のWebサイトなどで対応を確認しておくのがオススメ。



【結論】iPad miniやNEXUS 7に使えるSIMカード

国内で通信事業者から販売されるiPad miniは、SIMロックがかかり、お金を払っても解除してくれません。従って契約時に発行されるSIMカードを使うことになります。

例外として、ドコモが販売するiPad mini(販売が決定した場合ですが)では、ドコモのSIMを使ったMVNOが使える可能性があり、月額費用を抑えられるかもしれません。

ただし、あくまで可能性であって確定ではありません。MVNOのSIMカードを使うためにはAPNの設定変更が必要です。また、仕様の面では合致しているにも関わらず、通信ができないという事例も実際に起こっていますので、通信ができない場合も考慮して購入を検討した方がよいでしょう。

なお、通常、iPhoneやiPadは購入金額のローン支払いを月々の通信費の割引で相殺する仕組みが用意されています。別の契約に変えると割引が消滅しますので、必ずしもMVNOの格安SIMがお得になるとは限りません。

一方、NEXUS 7 LTE(2013年モデル)はもともと回線契約が付いていないため、SIMが選び放題です。通信ができるという点では、ドコモ、au、ソフトバンク、イーモバイルのどれも対応できそうですが、イーモバイルではうまく接続できないという報告も。ソフトバンクについては、公式に使えるLTE対応のデータプランがありません。

結局のところ、エリアとコストを考えればドコモのSIMカードを使ったMVNOが最もおすすめで、月間の通信量が多い場合場合はドコモの通常のXiデータ契約も検討したほうがよいでしょう。



「TechCrunch Tokyo 2019」11月14日、15日に開催



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