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電子工作部活動報告:GalileoでIoT時代のガジェットを作ろう(前編)

So Takaki, @kurari
2014年4月15日, 午後10:30 in Bukatsudo
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3月に実施したEngadgetの電子工作部の活動報告です。今回で3回目となった電子工作部で使うのは、インテルが1月に国内で発売したばかりのGalileoです。初めての開発ボードに参加者はどんな反応を見せるのか、どんなプロトタイピングができたのか、気になる人はぜひ続きをご覧下さい。

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  • Galileo電子工作部活動報告
  • 前編(この記事)
  • 後編(もうすぐ公開予定)

Galileo × IoT時代

GalileoはCPUにQuark X1000を搭載したArduino互換の開発ボード。サイズは100×70ミリ(縦×横)、USBポート(ホスト/クライアント各1)、シリアルポートとmicroSDカードスロット、10/100BASE-Tイーサネットコネクタなどを搭載しているほか、512KBのeSRAMや256MバイトのDDR3-800メモリなどを備えています。

いわゆるArudino互換の開発ボードはたくさん出ていますが、Galileo最大の特徴はCPUのQuark X1000。インテルが開発している x86 シリーズの SoC(System-on-a-chip)ですが、SoCと言っても既存のマイクロコンピュータとはレベルが違います。Quarkはコア数は1コアながら動作周波数400 MHzで駆動し、同社のAtomに比べてQuarkは5分の1のサイズで、10分の1の消費電力で駆動するとしています。

IDF 2013でのQuark 発表のようす。指先ぐらいの大きさであることが分かります

小さいけど、パワフル。つまりQuarkは、メガネや時計などの小さなデバイスに埋め込んでも一昔前のPC並に動作させます。それぞれのデバイスがインターネットとつながるウェアラブル時代(というかIoT時代)を見据えたチップというわけです(ちなみに今回はGalileoを利用しますが、今年のCESでインテルが発表したSDカードサイズの超小型PC「Edison」に搭載しているのもQuark。EdisonのQuarkはデュアルコアでよりパワフルになっています)。

IoTとは:Internet of Thingsの略で「モノのインターネット」「万物のインターネット」という日本語訳も増えています。これまでのインターネットはPCを経由して利用することが多かったのですが、これからは各デバイスがそれぞれインターネットに接続するようになるというのがIoTの世界です。デジタルカメラやテレビなどのAV機器や冷蔵庫や洗濯機などの白物家電だけでなく、2014年が元年だと言われているウェアラブルデバイスもその一翼を担います。

そんなIoT時代の先駆けとなるべく、EngadgetでもこのQuarkを搭載したGalileoで電子工作してみよう! となったのでした。

Engadget電子工作部とは

電子工作部は 2 Days構成の部活です。Day 1は使用するボードのレクチャーを受け、参加者(30人前後)が5班に分かれてそれぞれのグループでアイデア出しをします。このアイデア出しで「何を作るか」を決定し、2週間後のDay 2にプロトタイピングの最終調整とプレゼンそして講評となります。

情報科学芸術大学院大学産業文化研究センターの小林茂准教授がアイデア出しを担当し、ユカイ工学ディレクターのかすやきょうこさんがサンプルとなるGalileoのプロトタイピング。インテルからはソフトウェアサービスグループのソフトウェア・エンジニアである我妻慎太郎さんらに技術的なサポートを担当してもらいました。


インテルのソフトウェア・エンジニアである我妻さんがGalileoをレクチャー


細かいスペックの説明


それらの機能やポートがボード上のどこに位置しているかなども解説しました



こちらはアイデア出しを担当した小林さん

以下小林さんのプロフィールです。現在は情報科学芸術大学院大学[IAMAS]産業文化研究センター[RCIC]准教授で、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科後期博士課程単位取得退学。1993年より電子楽器メーカー「ローランド株式会社」に技術者およびシンセサイザーのサウンドデザイナーとして勤務した後、2004年7月よりIAMAS。主な活動にプロトタイピングのためのツールキット「Gainer」「Funnel」「Arduino Fio」の開発。著書に『Prototyping Lab』『+GAINER』など。2008年にIPA(情報処理推進機構)よりスーパークリエータに認定。2013年4月からは、レーザーカッターや3Dプリンターなどのデジタル工作機械を備え、地域のメーカーとMaker(つくり手)としての人々からのさまざまな文脈を掛け合わせてイノベーションを創出するための拠点「IAMASイノベーション工房[f.Labo]」を担当しています。


ユカイ工学ディレクターのかすやきょうこさん。『ユカイなロボットで、世の中をユカイにする』ロボティクス・ベンチャー、ユカイ工学株式会社のディレクター。また2008年に結成したアートユニット"テクノ手芸部"としても活動中。手芸と電子工作という異なる領域を融合させた作品づくりをテクノ手芸と名付け、作品制作やワークショップ等を展開している。主な展示に『デジタル』(東京都現代美術館)著書に『テクノ手芸』(ワークスコーポレーション)。



これはかすやさんの"お手本"。スマートフォンからキリンの足を動かして転ばして、気持ちを伝える(?)という作品

例えばサラリーマンのお父さんと子供のコミュニケーション。会社の机の上にこのキリンを置いておきます。自宅の子供たちは父の帰りを待っていますが、待てども待てども帰ってこない。そんな時にスマートフォンのアプリからキリンを転ばす命令を出します。会社の席に戻ったお父さんは倒れたキリンを見て子供たちの気持ちを知るというわけです。

「仕事なんか早く切り上げて帰ってきて」と口に出すのはたやすいですが、テキストで伝えると具体的であるがゆえに気持ちがエスカレーション。場合によっては「仕事が大事なの? 私が大事なの?」的な究極の選択になってしまい、対応に困ってしまうこともあるでしょう。そこでノンバーバルなコミュニケーションで気持ちを伝えると効果的だと考えたそうです。

Day 1開始、アイデアをどこまで広げられるのか

というわけで始まったDay 1、さっそくチームに分かれてアイデア出しです。まずは個人でA4用紙1枚に1アイデアずつ書いて行きます。電子工作部では毎回このアイデア出しでテキストだけでなくイラストも描いてもらうこと推奨しています。モノづくりは完成形のイメージを共有することが大事です。下手でも構いません。雑でも構いません。とにかく皆さんにはアイデアスケッチをしてもらいました。



アイデアをスケッチしたら、次はそのアイデアをチーム内で発表します。人のアイデアにはついついツッコミたくなりますが、基本的に否定は禁止。「それいいね!」「こうしたらもっとよくなるよ」などアイデアをほめあげたり、追加のアイデアを出してあげながらそれぞれのアイデアをブラッシュアップする段階になります。




この「アイデアをスケッチする − みんなで共有しながらブラッシュアップ」の流れを何度か繰り返すとチームで数十(上手なチームは100近く)のアイデアを生み出せます。この生み出したアイデアのうち「これはできそう」だったり「これができたら面白そう」だったり、自分が気になったアイデアにシールを貼ります。チームの中でこのシールをたくさん集めたアイデアの実現性を検討するのがDay 1の後半です。

アイデアを壁に張り出して......

気になったアイデアにシールを貼って行きます

こんな感じですね

ここまでGalileoを目の前にしながら座学やアイデア出しが続いていましたが、ここからはついにGalileoを触ることになります(だいたい15時前後)。実際に各種センサーやボタンなどをGalileoボードに付けて、どうやって動作するかを試す時間です。



こうやってGalileoの動作を確認しながら、自分たちが選んだアイデアが実現可能かどうか探って行きます。アイデアを実現するために何が必要なのか、どんなデザインが適しているのか、具体的にどんな実装があり得るのかというコンセプト的な話から、誰がデザインするのか、誰がプログラミングするのか、モノづくりは誰が担当するのか、などなどの各担当を決めるのもこの段階です。

そしてついにDay 1の山場、懇親会を兼ねた「いったいわれわれは何を作るのか発表会」の開始です。




まず最初に発表の準備が整ったのはBチーム。



Galileoは単体で動作するのを活用。離れた場所にある2つのボールにそれぞれGalileoを搭載し、それぞれのボールをコントロールします。例えば別々のボールを同じ方向に同期させて動かすことで、実家のネコがじゃれてるボールの動きを自宅のボールで再現することもできるといいます。



続いてはCチーム。離れたカップルの"謝罪コミュニケーション"を助ける「花」を作るとのこと。謝る気持ちを花に伝えることで花はどんどん頭を垂れる仕組みで、許す側が花に水やりをすることで花が復活して行き、その様子をスマートフォンなどのアプリで伝えるのだそうです。



Dチームは花見の問題を解消するアイデアを実現すると言います。編集部にほど近い上野公園でも毎年花見客が多数訪れますが、あまりの混雑ぶりに仲間がやっている花見会場にたどり着けない経験をした人も少なくないんじゃないでしょうか。これをGalileoでどうやって解消するのか。後編を楽しみにしてください。


Eチームは自宅で買っているネコに寂しい思いをさせないようにするためのアイデアを選びました。アイデアスケッチではクマのぬいぐるみをスマホからコントロールしたり、ぬいぐるみ側のセンサーを使ってネコのようすをモニタリングしたりする内容でしたが、はたしてどうなったのでしょうか。


そして最後に登場したAチーム。なんと発表会時点でアイデアを絞りきれてません! どうなるAチーム!?(この後も居残りしてアイデアを絞り込んでいた模様です)


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講師の皆さんやインテルのスタッフなどを交えたDay 1の懇親会。まだまだ余裕がありますね。さてこんな感じで終了したDay 1ですが、これから各チームはFacebookなどのグループワーク機能を使って、リモートで、もしくは対面で、それぞれのアイデアを作り込んで行くことになります。詳細は近日公開予定の後編にて紹介します。お楽しみに!(後編の写真を少しだけお見せします)






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関連キーワード: bukatsudo, club, cpu, engadget, Galileo, Intel, Quork
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