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ソーラー充電Ubuntu ノートSOL 実機試用レポート、新興国向けの大型ネットブック

Takuro Matsukawa
2014年5月7日, 午後02:35 in Laptop
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ソーラーパネルが標準で付属し、「地球上のあらゆる場所で継続的に運用できる」という謳い文句で話題となったソーラーUbuntu ノートSOL。デモ機の試用レポートと実機ギャラリーをお届けします。

Gallery: SOL (Solar powered Laptop) | 18 Photos

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SOLは13.3インチ液晶ディスプレイの背面に観音開きのソーラーパネルを備えたUbuntu ノート。メーカーのカナダ WeWi Telecommunications 社は、「世界初のフルソーラー充電PC」「全地形対応・オフロード・スポーツ・ユーティリティ・ラップトップ」 を謳います。

ラインナップには通常モデルのほか防水のMarine モデルもありますが、今回試用したのは通常モデル。全8色のうち薄いカーキ色の「サハラ」モデルということで、ゴツゴツした外観と相まってミリタリーな印象を受けます。

主な仕様は、13.3インチ 1366 x 768 液晶、インテルAtom D2500 プロセッサ(2コア2スレ1.86GHz)、2GB RAM、320GB HDD、3MP 前面カメラ、SD/MS/MMC カードリーダ、802.11 b/g/n WiFi、Bluetooth 4.0、USB x 2、HDMI x 1。

キーボードはWindows キー付きの英語配列。ほかオプションとして3G/4G World/multimode LTE、GPS など。

OS はUbuntu 12.04 LTS。プリインストールソフトはウェブブラウザがFirefox、メーラーがThunderbird、オフィススイートがLibre Office。マルチメディア系はSM Player/Movie Player/Rhythmbox/Image Viewer など。



まず箱から出した際の第一印象は、とにかく「重い」。1kg 台前半のノートが珍しくない昨今、13型で約3kg は手持ちで運ぶのは避けたい重さです。

なおソーラーパネル部分は外して軽量化できます。取り外し前後の状態など、各部写真はギャラリーへ。

SOL の想定価格はソーラーパネル付きと考えると破格と言える350ドル(防水モデルは400ドル)ですが、最新のノートとしては低い基本性能や、プラスチック製の筐体、キーボードの打鍵感、細部の造りなどコストダウンの影響を感じる部分もあります。



使用感は、まず電源ON から操作可能になるまでの時間が約1分26秒。プロセッサが2011年発売のCedarview Atom ということもあってか待たされる感はあります。

また起動して気になったのは、「キーン」というかすかな金属的な音がアイドル中に鳴り続けること。後述の動画再生時は聞こえなくなったので、HDD の音ではなく冷却ファンの低速回転時の音と思われます。

続いて光回線のWiFi 接続でウェブブラウジングしたところ、ページの読み込みやスクロールに若干のラグが発生。またYouTube でHD 動画を全画面再生すると、描画が追いつかず紙芝居状態になります。

さらに性能テストとしてJEITA バッテリ測定法 v2.0 用の動画ファイル(1920x1080 H.264/AVC) を全画面再生したところ、YouTube と同じくカクカクの紙芝居状態になりました。

テキストや画像がメインのサイトの閲覧に大きな問題はないものの、高画質動画の再生には厳しい性能です。



バッテリー駆動時間は、画面輝度最大かつWiFi オンの状態で、HDD に保存したJEITA v2.0 動画を連続再生したところ、ちょうど2時間で強制的にシャットダウンしました。発熱はキーボード左上が若干温かくなる程度。軽いアプリやテキスト、ウェブがメインの用途ならばもっと長時間運用できるはずです。

また本家Engadget によるソーラー充電機能のテストでは、10時から15時の5時間に渡って晴天下で太陽光に晒した結果、75% ほど充電できたとしています。



試用した範囲での印象をまとめると、性能的には2~3年前のネットブックと同等で、バッテリーの持ちはそれ以下。また13型ノートとして見ると厚く重く大きく、ソーラーパネルを外しても軽量とは言えません。

加えてソーラーパネル付きで350ドルから400ドルというのは確かに安価ですが、それに近い価格で汎用ソーラー発電機を購入した方が、手持ちのノートやその他の機器にも使用できるので便利そうです。


しかしこれらは日本で使用した際、すでにノートやタブレットがある場合の感想で、SOL の本来のターゲットである途上国での使用となると話は変わります。

自ら電力供給できるSOL は、電力インフラが未整備で、安価なネットブックや汎用ソーラーパネルなどが容易に入手できない国の需要に合った製品と言えます。

またSOL を開発・販売するカナダWeWi 社は、通信ネットワークの構築やデータセンター設計などが本来の業務。SOL を売り込むとともに、途上国における通信インフラ事業の獲得をも視野に入れているのかもしれません。



SOL はケニアなどアフリカ諸国から販売を開始し、その後は東南アジア圏でも販売予定。アフリカや東南アジアの太陽の下ではソーラー充電の効率も良さそうです。

日本国内ではゲッコー・アンド・カンパニーが正規代理店として販売予定。価格は通常モデルが4万9800円、防水仕様のSOL Marine が5万9800円。



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