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日産の電動レースカーZEOD RC、ル・マン24時間 初の電力のみ1周走破に成功。しかし約24分でリタイア

Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2014年6月16日, 午後02:18 in Deltawing
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ル・マン24時間レースに環境技術を搭載する特別枠「ガレージ56」で参戦した日産の変態 EV レーシングカー ZEOD RC(Zero Emissions On Demand Race Car) が、舞台のサルトサーキットを電力だけで1周走破しました。電力だけでこのサーキットを1周したレーシングカーは ZEOD RC が初めてです。
 

Gallery: Nissan ZEOD RC (Le Mans 24 Hours) | 26 Photos

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ZEOD RC は日産が2012年のデルタウィングプロジェクトにつづいて進めてきたプロジェクト。デルタウィングの主要技術者を招き入れて開発した三角翼型の車体は、普通のマシンの3分の2ほどの重さしかありません。これに約40kgと超軽量な1.5リッタ-直列3気筒ターボエンジン、さらに110kWモーターによる電力駆動システムを組み合わせた奇抜なマシンとなっています。

電力駆動システムといってもハイブリッドカーのように加速アシストに電力を使うのではなく、エンジン走行と電力走行を切り替えるスタイル。エンジン走行中に回生エネルギーをバッテリーに蓄え、モーターに切り替えて走行、バッテリーが切れると再びエンジン走行...といったルーチンを繰り返すパターンで走ります。

また、ZEOD RC はル・マンに向け、GTアカデミー出身者を主体として、そこに日本のベテランドライバー本山哲選手を加えた布陣を敷きました。
 

  
迎えたレースウィークの走行初日はギヤボックスにトラブルが発生。まともに走れず、セッティングを煮詰めることができませんでした。しかし2日目には本山選手のドライブで目標のひとつに掲げる「電力走行中の最高速300km/h」を達成します。
 
 
そして予選日を経て決勝レース日の朝、ウォームアップセッションにおいて次の目標となる「電力走行で1周」にチャレンジします。テレメトリーの前でチームスタッフが固唾を飲んで見守るなか、ZEOD RC の経験豊富な"ウルフィ"こと、ウォルフガング・ライプは冷静にマシンを操り、みごと1周を走破。ZEOD RC は全長13.6kmのサルトサーキットを初めて電力走行のみで走り切ったレーシングカーとなりました。ラップタイムは4分22秒でした。
 
 
2つの金字塔を打ち立てた ZEOD RC は、最終目標となる24時間レース完走を目指し決勝に挑みました。しかしスタート直後にトラクションがかからないトラブルが ZEOD RC を襲います。スタートドライバーを務めるライプはなんとか走行を続けましたが、6週目には走行不能に陥りコース脇にストップ、走行時間約24分でのリタイヤとなってしまいました。

原因は、普段は発生しないという駆動系のトラブル。GT アカデミー出身ドライバー第1号のルーカス・オルドネス、そしてデルタウィングで参戦した2012年のリベンジを誓っていたであろう本山哲選手にとっては、残念ながらステアリングを握る機会もないままレースを終える結果となりました。

なお、日産は2015年のル・マン24時間レースに向け、最高峰のLMP1クラスに新開発の GT-R LM NISMO での参戦を発表しています。このため、ZEOD RC プロジェクトはひとまず終了するものと思われます。
 
 
ちなみにもう1台、GT アカデミー出身ドライバーチームとして LMP2 クラスに参戦した OAK レーシングのリジェ JS P2 は、レース中盤を LMP2 クラス首位で快走します。ところが、夜が明けて日も高くのぼった頃にトラブルでピットイン。なんとか修復してレースに復帰するも、挽回はかないませんでした。それでも LMP2 クラス5位、総合9位という立派な成績で完走を果たしています。

下は GT アカデミー出身でレッドブル F1 チームも一目置くというヤン・マルデンボローが LMP2 首位で夜間走行中の映像。
 

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