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女性200名が集うIoTハッカソンSilicon Chef 2014レポート。薬飲み忘れ通知ロボットなどを制作(前編)

Ayako Nakamura
2014年11月19日, 午後11:30 in Arduino
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米サンフランシスコや西海岸のシリコンバレーエリアは、ITやインターネット関連企業が多い土地。そこで女性だけのIoTガジェット(ハードウェア)を作るSilicon Chef Hardware Hackathonが現地時間9月27日・28日に開催されました。

総勢200名の参加者と40名のメンターが集った大規模なイベントから、前編ではなぜ女性だけのハッカソンを開催したのか、主催のHackbright Academyでインストラクターを務めるNick Avgerinos氏へのインタビューと、参加者の作業風景を中心にお伝えします。


女性向けのハードウェアハッカソン:主催のHackbright Academyとハードウェアハッカソン開催の関係




Silicon Chefは主催のHackbright Academyが1年に1回開催しているハードウェアハッカソン。参加資格は女性であることだけ。経験者だけではなく、初心者も歓迎のイベントです。本イベントや参加者について、またサンフランシスコ・ベイエリアのハッカー事情などを、Hackbright Academyでインストラクターを務めるNick Avgerinos氏にインタビューしました。



Q:今回の参加者とメンターの人数を教えてください。

A:今回は、200名の参加者と40名のメンター(女性・男性)がいます。何より素晴らしいのが、参加者のうち45%が(ハードウェアを使った)ハック経験がないということです。このイベントへ純粋に興味を寄せただけで参加した人がいるんですね。参加者のバックグラウンド(経験)は、ソフトウェア開発、ハードウェア開発のほか、チームマネジメントなど。多様な人達がこの週末に集い、作品を作っています。

Q:Engadget日本版もハッカソンを主催していますが、男性の参加者比率が高い傾向です。また、技術的なバックグラウンドを持った人やそのプロフェッショナルの参加比率も高いです。

A:ソフトウェア業界の中でも、同様の状況は起きています。例えば人材採用においてです。Hackbright Academyは新しい女性のソフトウェアエンジニアに対して技術トレーニングをおこなっています。私自身、ソフトウェアエンジニアの経験があります。(私の元に)1000通の履歴書が届き、そのうち30%が女性の履歴書です。女性エンジニアは将来のキャリアについて知る必要がありますし、企業は女性エンジニアがどこで職を求めているのかを知る必要があります。

幸運なことにここは(ITやインターネット関連企業が多い)ベイエリアです。ギークディナーや女性向けイベントなどのイベントが多数開催され、女性エンジニアは多くの情報(とキャリアのチャンス)を手に入れることができます。

Q:そうですね、確かにここはベイエリアです。ですが、それはソフトウェアエンジニアやエンジニアに特有の現象ではないでしょうか?ベイエリアですからほかのスキルを持つ人よりもソフトウェアエンジニアには多くのチャンスがあります。

A:多くの人がエンジニアリングに関する機関に興味を持っています。例えばHackbright Academyのグロース・ディレクターを務めるAngie(編集部注:イベント運営担当のAngie Chang氏)はロンドンで女性向けのギークディナーを開催し、それからサンフランシスコで新しい人生の転機を作りました。新しい人生の転機はどこでも作れますし、女性が「これをやってみたい」と思ったら興味があることにチャレンジすれば良いと思います。ベイエリアにかぎらずどの場所にもコミュニティはありますから。



Q:今回のイベントで使用している電子ボードキットについて教えてください。電子ボードはArduinoのようですね。World Maker Faire New YorkのIoTガジェットやロボットなどの展示にも、Arduinoを使用しているものが多くありました。

A:SparkFunのInventor's Kitです。Arduino、マイクロコントローラー、LED、各種センサーなどが1つのケースに入っています。もちろん、ほかの機材を使ってもかまいません。Arduinoはサンプルコードが多数公開されており、すぐ使いはじめることができますし、技術的なコミュニティも活発に活動しています。そしてほかの電子ボードに比べて安価なのが何よりの特徴です。このキットは米99ドルで購入することができます。10年以上前はIoTガジェットなどを作ろうと思ったら、多額の資金が必要でした。今は女性のハッカーにとってもとてもよい時期です。新しいウェアラブルテクノロジーを作りたいと思ったら、どんな情報にも、どんな道具にも機材にも簡単にアクセスできるのですから。

Q:IoT(Internet of Things)が最近脚光を浴びてきたこと、Makeやメイカームーブメントについて、どのように捉えているか教えてください。

A:数回ベイエリアのMaker Faireに足を運んだことがあります。広い場所に多くのMakerが集まっていて、素晴らしいことだと思います。一度、私の母を連れて行きました。彼女はPCの電源を入れることもできないのですが、Maker Faireにとても興味を持ち、IoTやいろいろなものに触れていて楽しんでいました。Maker Faireはとても創造性に溢れた場で、そのことがまずは楽しいのだと思います。例えば何かが壊れてしまい、それを直すだけでもMakeですから、Makeとは身近なことなのだと思っています。

200名27組の作業風景:個人参加からグループ参加、幅広いバックグラウンドを持つ女性が作るIoTガジェット

ここからは、発表時間の17時までに間に合うよう真剣に、そして楽しそうに作業をする参加者とアドバイスするメンターの模様を少しご紹介します。




だんだん作品が形になってきたようです。車輪が付いた車のようなガジェットなど、プロトタイプの形と動作が分かる仕上がりになっています。




ダンボールや道具を駆使して何かを描いているチーム、人形のような物が乗った箱を囲んで真剣に議論を続けるチーム。何か問題が起きているのでしょうか。



会場には、その場で作業ができるように3Dプリンターやはんだごて、デスクトップ型CNC(Computer Numerical Control:コンピューター数値制御)機器の Othermillなどが用意され、自由に使えます。




メンターは緑のTシャツ、参加者は青のTシャツを着ています。個人参加者だけではなく、企業からのグループ参加者も多数。メンターの2名に声をかけてみると、偶然2名とも企業グループ参加チームの専属メンターでした。そのうち1名の男性は、会社としてアメリカ国籍を持たない人にアメリカビザのBビザの申請をサポートし、ある決まった期間でソフトウェア技術に関する研修を実施する事業を展開しているそう。今回は、その一環として高校生グループを含む4グループを担当しています。




チーム全員が熱い視線を向けた先には、何やら旗を持っているネコのぬいぐるみが見えます。




屋外・屋内にあるテーブルを思い思いに使い、メンターと共同作業をしています。最後の仕上げなのでしょうか、メンターとマンツーマンで細かな作業をしている場合もあります。




ソファーを背にして並びながらノートPCで作業をするチームの横では、ハンガーポールに植物のような装飾を始めたチームが登場。



PC上でプログラムが思い描いていたとおりに動作したのか、笑顔でノートPCを見つめる姿も見られます。




開放的な屋外・室内スペースを使わず、会議室で作業をするチーム。特に開発コードの技術習得を目的としているチームや、研究結果を反映させるチームなどはホワイトボードを全面に使いながら最後まで議論を交わしています。




作業終了時間まで残り30分ほどになりました。動作がうまくいったのか、歓声を上げてハグするチームや、最後の追い込みが終わったのか一息つくためにケータリングの食事を食べる人も出てきました。



作業終了時間の午後5時になりました。「Time is Up!(時間切れ!)」のスライドを撮影しようとしたら、笑顔でポーズを取ってくれました。

続く後編では、発表作品の一部と講評内容をご紹介します。




夏だ!フリマだ!エンガジェ祭だ! 8月10日、11日無料イベントを開催



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