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日産、前輪駆動レースカー GT-R LM NISMO を公開。ル・マン含む世界耐久選手権レースに参戦

Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2015年2月3日, 午前09:09 in Gt-R Lm Nismo
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日産自動車がル・マン24時間レースを含む FIA 世界耐久選手権(WEC)参戦マシン、NISSAN GT-R LM NISMO を公開しました。純粋なレーシングカーとしては珍しいフロントエンジンに前輪駆動という構成で、ル・マンの頂点を目指します。
 

Gallery: Nissan GT-R LM NISMO | 9 Photos

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日産は2014年のル・マン24時間レースにデルタウィングの流れを汲む変態 EV レースカー ZEOD RC(Zero Emissions On Demand Race Car) で参戦しました。ガソリンエンジンによる走行とバッテリーによるモーター走行を交互に繰り返すという、なんとも奇抜な走行スタイルで完走を目指したものの、ル・マン24時間1戦のためだけに製作したマシンでは熟成不足が否めず、練習走行から苦戦の連続。決勝レースはスタートからわずか約24分でトラブルが発生してしまい、リタイアの憂き目にあっています。

 Nissan NISMO at LeMans 24hour 2014
 
ZEOD RC の参戦にあたっては、ル・マン24時間レースを主催するフランス西部自動車クラブ(ACO)から、2015年以降の LMP1 クラスへの参戦を条件に出されたとの話もありました。このためか日産は昨年5月、ZEOD RC のレースデビュー前にもかかわらず GT-R LM NISMO を発表。まだ影も形もない状態ながら、このマシンで2015年のル・マン24時間レースを戦うとしていました。
 
 
2015年2月2日に公開された GT-R LM NISMO のスタイリングには、ZEOD RC や2012年のデルタウィングほどのインパクトはありません。それでもひと目見れば、他の LMP1 マシンとは明らかに異なる雰囲気を醸し出しているのがわかります。

その特徴のひとつは、コクピットが車体中央よりかなり後退した位置にあること。GT-R LM NISMO はレーシングカーとして理想的なミッドシップエンジンに後輪駆動という組み合わせを採用せず、フロントエンジンおよび前輪駆動、いわゆる FF レイアウトを採用しているため、サイドから見るとドライバーの位置が車体中央よりも後ろに位置していることがわかります。
 
 
3000cc の V6 ツインターボエンジンは、前輪車軸より中央寄りのフロントミッドに縦置きで配置。さらにワークス参戦チームに義務付けられるブレーキ回生システムを組み込んだハイブリッド機構を備え、合計で1250馬力前後の出力を発生する見込みです。マシンデザイナーのベン・ボウルビーによれば、サルトサーキット1周あたりに利用できる電気エネルギーは8MJ(メガジュール)を目標として開発をしているとのこと。規定上、この数値は2 /4 /6 /8MJ から選択可能ですが、数が大きいほど電動アシストの恩恵を得られる反面、重量増加のハンデを負うことになります。ちなみに、2014年に参戦したトヨタ TS040 HYBRID は 6MJ、アウディ R18 e-tron Quattoro は 2MJ を選択していました。

そのほか、トランスミッションはエンジンの前方に配置され、最近のレーシングカーとしては少ないギヤ数の5速シーケンシャルミッションを採用します。タイヤの太さは負担の大きい前輪は幅310mmながら、後輪は市販車並に細い200mm、ホイール径も一般的な18インチではなく16インチと、あらゆる面で異彩を放つ仕様になっています。

レースに勝つには、ノウハウの蓄積があるオーソドックスなマシン作りを行うほうが、トラブルの発生も少なく有利なはずです。日産がなぜ他と違うデザインを採用してきたのか、その理由については今のところ説明がありません。

ただ、ベン・ボウルビーはこのマシンについて空力的な利点などを強調しています。とすれば少ない空気抵抗が燃費特性を高め、給油回数が減って上位進出の助けとなる可能性も考えられます。マシンの公開とともにドライバーとして発表されたマルク・ジェネは、コメントの中で GT-R LM NISMO の空力特性の良さを高く評価していました。またギヤ数を少なくしたのも、ミッショントラブルの確率を下げるうえでは有効な手立てかもしれません。

日産がこれまでに記録したル・マン24時間レースでの最高順位は1998年、星野一義/鈴木亜久里/影山正彦組による3位。デルタウィングやZEOD RC に比べれば見た目のインパクトは低下したものの、日産のフラッグシップカー「GT-R」の名を冠したこのマシンがどこまで活躍できるのか、注目したいところです。

ちなみに、GT-R LM NISMO が参戦する FIA 世界耐久選手権は全8戦のシリーズ戦。第3戦となるル・マン24時間レースは6月13~14日、第6戦の日本ラウンドは10月11日に富士スピードウェイで開催の予定です。
 


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