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VAIO Phone 実機インプレ&ベンチ。VAIO度の薄さと価格が難、性能と触感は良好

Shingi Hashimoto
2015年3月12日, 午後09:44 in Android 5.0
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Ittousai, 8月13日
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3月12日、日本通信とVAIOが新スマートフォン VAIO Phone VA-10Jを発表しました。昨年末の初発表時には1月登場予定だったはずが、紆余曲折あってか「出荷が3月20日から」となりはしたものの、VAIOブランドの強さゆえかいろいろと注目されるモデルです。

特徴は、VAIO側が手がけたとされる「高級感」を売りにした本体デザインと、日本通信らしいSIMフリー設定。一方で基本仕様はクアルコムのSnapdragon 410に 1280×720ドット液晶、メインメモリ2GBなど、2015年前半の廉価版スマートフォンのスタンダードと呼べる構成です。ここでは発表会で実機に触れたレポートをお届けします。

Gallery: 日本通信 VAIO Phone VA-10J | 42 Photos

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まず実物を見て感じたのは、良くも悪くもデザインがシンプルなこと。背面のガラス素材を見ると確かにある程度の高級感は感じられます(ただしやはりガラスの宿命、指紋は付きやすいですが)。

しかしたとえば側面のフラットな、悪く言えばのっぺりした仕上げは、VAIO Proや新VAIO Zの底面各所にあるカーブ(よく見るとけっこう複雑な曲線で構成されています)のイメージとは異なるな、と感じました。








またボタンなども数が少なく、(縦長状態で持って)本体右側に電源とボリューム上下、左側にmicroSDカードスロット(兼SIMカードトレイ)。天面側にヘッドセット端子と底面側にUSB 2.0 microB端子のみです。凝ったデザインでないこともあって、ボタンの位置などがわかりやすいのは利点でしょう。

本体カラーはブラック。VAIOでブラックと聞くと、たとえばVAIO Proで使われているカーボン調のブラックというイメージもありますが、そういったことはなく、マット仕上げの、厳しく言えば「ベタ黒」に近い印象。

発表会でのコメントによれば、VA-10Jはビジネス用としても意識しているというため、そうした点で派手さのない色になっているものではないかと思われますが、やはりここもノートPCにおけるVAIOのイメージとは異なることも確かです。



驚かされたのが、かなりの大きさで配置されたmicroSDロゴ。ユーザーの利便性のために記載されていると思われますが、これはVAIOどうこうを抜きにして、高級感を売りにしているスマートフォンのイメージとはあまり似合いません。こういった点を見ていくと、残念ながらVAIOデザイン度は実は薄めなのでは、とも思ったほどです。





シンプルさはソフトウェアにも引き継がれています。壁紙こそVAIOシリーズならではのロゴ入りですが、プリインストールアプリなどはほぼなく、Nexusシリーズもかくや、と思えるほどのクリーンさです。

ここは使い方にもよりますが、大きく評価できるポイントでしょう。ともすれば、本体デザイン以上の特徴ではと思えます。



ただ興味深いのはFMラジオが入っている点。チューナーが日本の周波数に対応するのか疑問でしたが、会場で試したところ、日本仕様ではないと聞けないFM東京やJ-WAVEもしっかりと聞けました。



カメラアプリ上での仕様も確認したところ、背面カメラの解像度は1300万画素相当。手動調整可能なISOは800まで。このあたりはミドルレンジの範疇を超えない仕様、といったところでしょうか。

さて、会場では通信が可能な状態だったため、簡単にベンチマークも実行してみました。まずは伏せられていたハードウェア仕様を探るため、CPU-Zを使ってシステム表示を見てみます。



結果はこのように、SoCはクアルコムのSnapdragon 410シリーズであるMSM8916。そして製造者名として台湾の大手ODM、Quanta Computerの名前がシステムに入っていることがわかりました。Quantaは大手かつ実力もしっかりしたメーカーであるため、信頼性は高いと見てよさそうです。




続いてAntutuベンチマーク v5.6.1の総合テストを測定してみたところ、数値は「22236」。リファレンスデータに含まれているASUS ZenFone 5(こちらはSnapdragon 400 1.2GHz)とほぼ互角といったところです。

ZenFone 5は低価格ながら十分実用に耐える性能で評価が高いスマホですが、VA-10JもChromeによるウェブブラウジングや基本操作を実行してみた限りでは、もたつきなどは感じられませんでした。実用面でも一定の性能は確保されていると呼べそうです。



ここまでざっと紹介してきましたが、気になったのはやはり価格。というのも現在日本通信のファンは同社の心意気やいろいろな意味での面白さ、そしてコストパフォーマンスを評価している層が中心と思われるだけに、やはりお買い得度は重視せざるを得ないからです。

価格は一括購入が5万1000円。24か月分割の場合、月額2980円の高速データ通信1GBプランと、月額3980円の高速データ通信無制限プランがあります。発表会ではこのうち端末分割代金が2000円である、という説明もあったため、分割の方が本体分料金は安価となるパターン。

余談ですが、このスライドには「VAIO Phone専用音声SIM」と書かれていることから、質疑応答では「もしかしてSIMロックが掛かっているということか」との質問が出ましたが、日本通信側はSIMフリーであると回答しています。



さて問題は、この5万1000円(もしくは4万8000円)という、悪い意味で性能とミスマッチ感のある価格でしょう。発表会でも端末価格が高いのでは? との質問が出たのに対し、日本通信側は直球での回答はせず「回線とセットでお買い得度を評価してほしい」との答えを出しています。

しかし正直なところ、本機が一括とはいえ5万1000円と言われると、デザイン面などでの利は認めても「いやでも、やっぱり高いですよね?」と思ってしまうのも確か。

とくにストレージ32GB版が3万円台前半で購入でき(本機は16GB)、デザイン面でも決して悪い評価ではないZenFone 5が人気となっている現状を鑑みると、さらに旗色は良くないのではと感じます。



Gallery: 日本通信-VAIO VAIO Phone発表会 | 26 Photos

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本機ことVA-10Jは、VAIOブランドから来る製品としての注目度の高さをはじめ、さらにソフトウェア面でのクリーンさ、いち早くNexusシリーズ以外でAndroid 5.0を導入した点、さらに実際に触った触感など、注目すべきメリットも多いだけに、それを覆ってしまうほどの価格的な不利があるのは、非常に勿体ない状態です。

現状でも話題性や販路などからヒットの目はあるとは思いますが、十分な価格の見直しさえあればさらなるヒットとなってもおかしくない製品だけに、ここは本当に惜しいところ。日本通信とVAIOは今回の連携が第一弾であり、今後も継続していくことを表明していましたが、可能であればコストパフォーマンスも重視していただきたいもの、と感じました。




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