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​全長100kmの柵で海のゴミ7万トンを回収する The Ocean Cleanup 計画、1/1000モデルで試験開始

Toshinao Ruike
2015年4月13日, 午前11:16 in Boyan Slat
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北太平洋の海流上に全長100km・高さ3mのV字型の柵を作り、10年間で7万トンのプラスチックごみを回収して海を清掃しようというプロジェクトThe Ocean Cleanupが始動しました。2019年の本格稼働を目指し、現在1000分の1モデルでの実験が行われています。プロジェクトの様子を捉えた動画は続きに掲載しました。




風と潮の流れによって柵の内側にプラスチックごみを集め、太陽光発電で回収装置を動かします。The Ocean Cleanup プロジェクトの試算によれば、従来の船を使って網でプラスチックごみを回収する方法と比較して33分の1のコストと7900倍の速さで回収できるとしています。

プラスチックごみは水より軽く、水面から3mほどのそれほど深くない水域に溜まりやすいということがわかっています。そのため、このプロジェクトでは3mの高さの柵によってごみをブロックしますが、魚などの海洋生物は柵の下をすり抜けていきます。そのため生態系への悪影響がないということも利点として挙げています。

さらに回収されたプラスチックごみは集めて売ることでリサイクルに回され、プロジェクトの活動資金にもあてられます。

The Ocean Cleanup の興味深い点は、世界最大級の環境保護プロジェクトでありながら政府や既存の環境保護団体によって主導されたものではなく、一人のオランダの青年Boyan Slatの提案によって始まったプロジェクトであるということ。2012年に当時17歳のBoyanはTEDでスピーチを行い、その後クラウドファンディングによって200万USドルの資金を調達します。下はその日本語字幕付きのスピーチ動画です。



現在The Ocean Cleanupは科学者やエンジニアを含む100名以上のボランティアと15の組織の支援を受けていますが、17歳の時点でアイデアを思い付いて実行に移したBoyanの行動力とリサーチ能力には驚かされます。

今年2月にScience誌に掲載された論文では、世界各地の海岸から海洋に流出したプラスチックごみは2010年の1年間だけで480万トンから1270万トンに上ったとされています。環流によってプラスチックごみが回遊する地域はある程度定まっており、今回のプロジェクトが対象とする北太平洋にも海流が運んだごみが多く集まる通称「太平洋ゴミベルト」海域があります。

海洋の環境保護を訴えるポスターなどで、海の生き物たちがプラスチックごみを誤飲した痛々しい様子の写真を目にする機会はありますが、The Ocean Cleanupプロジェクトによればプラスチックごみは分解されないままずっと海を漂っているわけではなく、毒性を持つ化学物質を浸出させながら1年ほどの間に1mm未満の大きさに細かく砕かれ、さらなる形で海洋生物に摂取されています。このような問題は「プラスチックのスープ」と形容され、海洋の生態系はもちろん人間にも影響を与える可能性があると懸念されています。

The Ocean Cleanupはさらに大きなモデルでの実験を行うため、現在第2弾のオンラインファンディングを始めています。このプロジェクトが新しい環境保護活動の良い先例となることを期待したいものです。



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