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Engadget例大祭:『ワクワクする宇宙』レポート。ポエムを読む人工衛星、参加型宇宙開発の時代 #egfes

Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2015年6月5日, 午前11:20 in Artsat
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5月30日に開催したガジェット好きのお祭り Engadget 例大祭より。Engadget 日本版編集長 鷹木の挨拶につづいてトークセッションエリアで行われた『ワクワクする宇宙』セッションの模様をお伝えします。

司会は書籍『宇宙女子』を出版し、宇宙へ行った女優第1号を目指しているという 黒田有彩 さん。登壇者はGoogle Lunar XPRIZE に日本から唯一参加している チーム ハクト の 袴田武史 氏、さらに衛星芸術プロジェクト「ARTSAT Project」を手がける多摩美術大学教授 久保田晃弘 氏です。

 
まずは、3名が何をきっかけに宇宙に興味をもったかという黒田さんの質問から。袴田氏は小学生の時にテレビで見た映画『スター・ウォーズ』を見て、将来宇宙に関わる仕事をやりたいと思ったという、意外にベタな理由。久保田氏も幼少期にみた人工衛星やロケットがコンピューターを筆頭にあらゆる技術力を結集している様に興味をもったほか、映画『2001年宇宙の旅』といったSF映画やガンダムに代表されるロボットアニメからも影響を受けたと答えました。

そして黒田さんは、なんと幼稚園時代にテレビで見たアニメ『セーラームーン』がきっかけで宇宙女子への道を進むことになったのだとか。アニメの登場人物「セーラーマーキュリー」のマーキュリーの意味を母親にたずね、見せてもらった宇宙の図鑑に描かれた大きな星々に関心をもったのだそうです。
 

 
つづいては登壇者お二人の活動について。久保田氏は芸術衛星「ARTSAT」プロジェクトを紹介し「メディアとしての衛星」をテーマに話題を展開。コンセプトとして、「宇宙に打ち上げる人工衛星は通信であったり気象観測などが目的だったりするのに対し、芸術表現を目的とする衛星があってもいいのではないかと考えたとのこと。

久保田氏らが製作し、2014年2月28日に全球降水観測計画主衛星(GPM主衛星)を乗せた H-IIA ロケットに相乗りして打ち上げた「ARTSAT1: INVADER」は、そんな芸術衛星第1号となった機体です。会場では打ち上げの映像を映しだし、さらに INVADER から初めて届いた音声なども紹介。

打ち上げ前には H-IIA ロケットにINVADERを乗せるためのユーザーズマニュアルを渡され「こんなロケットにもユーザーズマニュアルがあるということに感銘を受けた」というエピソードも披露していました。
 
 
INVADER は芸術衛星と銘打つだけあって、地上との交信にもアートを盛り込んでいます。内蔵した Arduino 基板とプログラムで音声、音楽、写真データからポエムに至るまでを軌道上で生成したり、チャットボットプログラムで地上と会話するといったアートミッションを成功させました。

久保田氏は、今後はもっと宇宙開発と一般の敷居を下げ、究極には「パーソナル衛星」が可能となるような活動をしていきたいとし、Kickstarterなどのクラウドファンディングの台頭やNASAが一般向けのプロジェクトとしてスマートフォンをコンピューターとした人工衛星を打ち上げる PhoneSat などがすでにその一部を実現していると語りました。

なお、ARTSAT1: INVADER はオーストリアで開催されたメディアアートの祭典アルス・エレクトロニカ2015でハイブリッド・アート部門の優秀賞(準グランプリ)を獲得しています。
 
 
続いては袴田氏によるチームハクトの話。米国などで新しくはじまりつつある The New Space Industry(新しい宇宙産業)の動きを紹介。ロケットや衛星の開発だけでなく、その先にある宇宙旅行や宇宙資源の開発などにフォーカスした新産業が生まれる転換点に差し掛かっているとし、これまでの国家プロジェクトとしての宇宙開発が民間でもできる時代になりつつあると語ります。

チームハクトが参加する Google Lunar XPRIZE(GLXP) もまさにそうで、「優勝賞金2000万ドルの国際宇宙レース」として、民間資本のみで月面へ探査機を送り込み、着陸点から500mの移動、さらに月面のHD映像を地球に送信するというふたつの課題を持つコンテストであることを紹介。

なにかと賞金ばかりが注目されるGLXPですが、その裏には各国から多くのチームが参加することで技術的なイノベーションを誘発させ、宇宙開発を加速させる役割があることも強調されていました。

 
 
またチームハクトは専門技術を持つ人だけでなくあらゆる分野の人がもてる力を持ち寄って成り立っているとし、メンバーの多くがパートタイムのボランティアであり誰でも参加できることをアピールしました。

つづいて2台の月面探査ローバー「ムーンレイカー」と「テトリス」を解説。日本が持つ小さく軽くする技術を活用して開発していること、今年初めの中間賞受賞の報告、さらに米国のチーム Astrobotic と共同で来年後半には打ち上げミッションに臨むことなど。

ここで久保田氏から、「月面到着後最初に500m走行するという条件は、どうやってそれを証明するのか」との質問。たしかに月面で走行してもそれを客観的に判定してくれる第三者はいません。この疑問に対して袴田氏は、「決まったルールはなく、車輪の回転数とか画像で認識させる方法を各チームが考えている」と回答。久保田氏は「どうせ米国のチームとロケットに相乗りして行くなら、互いにカメラで撮影しながら2台で競走すれば面白い」と提案をしていました。

「ワクワクする宇宙」トークセッションは、宇宙開発の技術的な話題にとどまらず、フロンティア精神溢れるお二人の熱い話にお客さんもかなりの集中モード。座席は前方から埋まり、なかにはかつて宇宙飛行士を目指し訓練に参加した経験を持つというお客さんも現れるなど、注目度の高いセッションとなりました。

ちなみにチームハクトは現在コーポレートスポンサーならびにサポーターズクラブへの参加者を募集中。サポーターズクラブ会員には特別イベントへの優待やスペシャル情報の配信などもあり、ハクト公式サイトのサポーターズボードに名前(またはハンドルネーム)を掲載されるといった特典が受けられます。たとえば家族のなかに宇宙に興味を持ちそうな子どもがいるならば、教材のひとつと考えて参加してみるのもいいかもしれません。



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