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クライスラー、遠隔操作問題のリコール対象車を140万台に拡大。別件で1億500万ドルの制裁金も

Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2015年7月27日, 午後07:01 in Blackhat
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矢崎 飛鳥, 10月29日
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クライスラーの自動車がインターネット経由で遠隔操作されてしまう問題はさらに拡大を続けています。

FCA (フィアット・クライスラー・オートモービルズ)は遠隔操作の標的となりうる車の台数を当初の47万1000台から140万台に引き上げ、リコール対象とすることを発表しました。ハックの経路となるインターネット接続サービス Uconnect の修正プログラムはウェブサイトからのダウンロードで配布していますが、対象車種のオーナーには修正プログラムを収めた USB メモリーを送付するとしています。

一方、米道路交通安全局(NHTSA)は FCA に対し、1億500万ドル(約130億円)の制裁金支払いを命じました。これは24件、1100万台以上にのぼる欠陥車のリコールを適切に処理しなかったことに対するもので、遠隔操作問題とはまた別の問題です。

現時点で遠隔操作問題のリコール対象となっているのは以下の車種。具体的には8.4インチスクリーンの Uconnect システムを備える車種が影響を受けており、台数は当初の47万1000台から140万台へと大幅に増加しました。

  • 2013~2015 ダッジ・バイパー
  • 2013~2015 ダッジ・ラム 1500、2500、3500 ピックアップトラック
  • 2013~2015 ダッジ・ラム 3500、4500、5500 シャシー・キャブトラック
  • 2014~2015 ジープ・チェロキーおよびグランドチェロキー
  • 2014~2015 ダッジ・デュランゴ
  • 2015 クライスラー200、クライスラー300
  • 2015 ダッジ・チャージャー
  • 2015 ダッジ・チャレンジャー

NHTSA はこの遠隔操作問題に関してすでに FCA に問い合わせています。これを受けた FCA は、当初オーナーの手で修正プログラムを適用するよう案内していたところを、リコール対応へと切り替えました。ただ、リコールの対象になったとはいえ、その方法は修正プログラムを収めたUSBメモリーをオーナーに送付し、オーナーの手でアップデートしてもらうというもの。オーナーの立場で考えると、インターネットからダウンロードする手間が省けただけの対応には若干の不安を感じてしまいそうです。

現在のところ、一般の使用において Uconnect の脆弱性を突かれ、車を遠隔操作をされたという報告はありません。また Uconnect に回線を提供する携帯電話キャリア Sprint は、すでに外部ネットワークから Uconnect システムへの侵入を防止する対策を講じたとしています。
 
 
遠隔操作問題とは別に、NHTSA は1100万台を対象とする24件のリコール対応に過失があったとして、FCA に史上最高額となる1億500万ドルの制裁金支払いを命じました。

過失があったリコールの例をあげると、たとえばジープ ブランドのある車種で続発した事故時の火災の問題があります。この車種は燃料タンクの配置が悪く、追突された時に燃料が漏れて発火する可能性が高くなっていました。これに対するFCA の対応は遅く、車体後部の補強対策が行われるまでに多くの事故で出火が相次ぎ、死者まで出ていました。

NHTSA は制裁金の他に、FCA に長期にわたって監視人を送り込むことを決め、リコールが適切に対処されるかを監視するとしています。また、FCA がリコール対応で特定の条件を満たせば、制裁金の一部を返還する機会が与えられるとされます。

立て続けのリコール問題で泣きっ面に蜂といった状況の FCA ですが、安全性の問題を軽視し、死者まで出していては同情の余地もありません。また FCA がこんな状況では、その元品質部門幹部を引きぬいたアップル製 EV プロジェクト「Titan」は本当に大丈夫だろうかと不安に思う人も出てきそうです。



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