Sponsored Contents

MVNOの最新記事

Image credit:
Save

MVNOはユーザー数1000万の夢を見るか、楽天モバイルの銀座店出店と新機種発表の裏側:週刊モバイル通信 石野純也

石野純也(Junya Ishino)
2015年11月4日, 午前05:30 in Mvno
148シェア
0
98
0
50

連載

注目記事

チートレベルの操作性!  最強ゲームスマホ「ROG Phone」✕「ハズキルーペ」でドン勝しまくる:ベストバイ2018

チートレベルの操作性!  最強ゲームスマホ「ROG Phone」✕「ハズキルーペ」でドン勝しまくる:ベストバイ2018

View

フュージョン・コミュニケーションズの運営する楽天モバイルが、10月29日、東京・銀座に新店舗をオープンさせました。合わせて、同社の冬春モデルのラインナップも発表されています。楽天モバイルは、今急成長しているMVNO。1000万契約を目標に掲げ、楽天の知名度を生かし、快進撃を続けています。

楽天の副社長、平井康文副社長によると、「月単位では、毎月対前月を上回る伸びを見せている」といい、その勢いがうかがえます。市場調査ではまだ上位に食い込めていないものの、同業のMVNO関係者も「急速に伸びている」というだけに、注目しておきたい1社と言えるでしょう。



楽天モバイルを率いる楽天の平井副社長
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

縦軸不明のグラフだが毎月契約者数が伸びている
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

同社はイーコマース企業として成長してきただけに、端末にも力を入れています。そんな楽天モバイルが、銀座店のオープンと同時に新たに発表したのが、6機種の冬春モデルです。そのコンセプトは3つ。「多彩なラインナップ」「メジャーブランド」「楽天モバイルオリジナル」です。

3つの柱を打ち立て、端末を取りそろえた
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

多彩なラインナップは、その数を見れば分かりますが、MVNOとしては異例の品ぞろえと言えるでしょう。メーカーも、シャープ、富士通、HTC、Acer、ASUSと豪華な顔ぶれです。発売中のモデルは楽天モバイル独占の「honor6 Plus」や「Xperia J1 Compact」もあり、メジャーメーカーが勢ぞろいといったところです。

冬春モデルはスマホ4機種、タブレット2機種
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

発売済みのモデルを含めたバリエーション
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

もちろん、端末はすべてSIMフリーモデルとなっており、ほとんどはメーカーがそれぞれの販路で販売しています。一方で、端末でも独自色を出そうとしているのが、楽天モバイルのおもしろいところです。honor6 Plusに続き、新機種ではAcerの「Liquid Z330」を独占販売。ローエンドクラスの端末ですが、LTE対応で価格を1万2000円に抑えました。気軽な気持ちでMVNOを使ってみたいという人には、3万円前後の機種だと少々負担感があります。Liquid Z330はそんな人にはうってつけの、まさにエントリーモデルです。

楽天モバイル独占販売の「Liquid Z330」
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

LTE対応で価格は1万2000円
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

その他の端末は楽天モバイル限定ではありません。HTCの「HTC Desire 626」や、富士通の「arrows RM02」、シャープの「AQUOS SH-RM02」は、家電量販店や他のMVNOでも取り扱っています。ただし、ここでも独自性にこだわるのが楽天モバイルらしいところ。各機種とも、楽天モバイル限定のカラーバリエーションが取りそろえられています。

カラバリで独自性を打ち出す
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

たとえば、HTC Desire 626であれば、通常販売しているツートンカラーのピンクに加えて、ホワイトとブラックを用意。個性的なカラーリングの半面、人を選びそうなHTC Desire 626でしたが、楽天モバイルの限定色なら、男女を問わない無難な選択肢になりそうです。楽天の平井氏も「どんな色にするのか、喧々諤々と議論した。でもその打ち合わせがとても楽しかった」といい、限定色に自信をのぞかせます。

ホワイトとブラックを用意した「HTC Desire 626」
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

ゴールドが楽天限定の「arrows RM02」
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

4色中3色が限定色の「AQUOS SH-RM02」
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

1社1社の規模が小さいMVNOでは、ドコモ、au、ソフトバンクといった大手キャリアとは異なり、メーカーに専用仕様を入れてもらうことが難しくなります。ゼロベースで開発した専用モデルとなると、さらにリスクは高くなります。一方で、グローバルメーカーの端末を調達してきて、そのまま出すというのでは、各社横並びになってしまいがちです。こうしたトレードオフを考えると、楽天モバイルの"限定色戦術"は、理にかなっていると言えます。

また、AcerのLiquid Z330のように、日本進出がこれからのメーカーに目をつけ、独占販売をするというのも楽天モバイルらしいところです。端末で独自色を出したい楽天モバイルと、日本での立ち上げをスムーズに行いたいAcerの双方にとって、メリットのある取り組みに見えます。

キャンペーンとして、楽天ポイントを絡めたキャッシュバックも行っています。夏モデルであるhonor6 Plusの1万3000円キャッシュバックは、少々在庫処分感があるものの、新機種のHTC Desire 626やarrows RM02にも通話SIMとの同時契約で5000ポイントつけるなど、その大盤振る舞いぶりがうかがえます。おサイフケータイ対応のarrows RM02とAQUOS SH-RM02には、1000円ぶんの楽天Edyを付与するのも、楽天グループならではの特典です。まさに某キャリアの社長の言っていた、「適切なキャッシュバック」なのかもしれません。

キャンペーンも大盤振る舞い
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

冒頭挙げたように、リアルな店舗を拡充しているのも、楽天モバイルの強み。都内では、ほかにも渋谷や二子玉川にも出店しており、実際に端末を選んだり、契約したりといったことも可能です。

銀座店オープンの瞬間
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

このように見ていくと、楽天モバイルは大手キャリア以上に大手キャリア志向のMVNOと言えるかもしれません。平井氏も「その方向にある」ことを認めています。もちろん、大手キャリアとは異なり、すべてがフラッグシップモデルというわけではありませんが、かえってラインナップの幅が広がり、ユーザーにとっては選ぶ楽しみがあるような印象も受けます。

もっとも、楽天モバイルが目標に掲げる1000万契約は、並大抵の数字ではありません。ちょうど旧イー・モバイルと旧ウィルコムを合算したワイモバイルが同規模であることを考えると、いかにその規模が大きいか分かるでしょう。ここに至るには、まだまだ端末のラインナップを広げる必要がありますし、店舗の数も圧倒的に足りません。現状の伸びでは、1000万契約に達するのは困難です。

逆に、何か秘策があるのではと、期待もできます。平井氏は会見で、「もう1つの大きな柱が料金とサービス」であると述べており、年明けに発表を予定していることを明かしました。「ご家族、お子様、お年寄りの方など、幅広い利用者に向けた新サービスを準備している」というだけに、その詳細が今から楽しみです。


関連キーワード: MVNO, rakutenmobile
148シェア
0
98
0
50

Sponsored Contents