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ZTE『モバイルシアター』レビュー。どこでも投影で遊べる多機能Androidプロジェクター

Ittousai, @Ittousai_ej
2015年12月21日, 午前07:50 in Mobileprojector
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ダンボールだからと期待せずにNintendo SwitchのVRで遊んだ結果……(小彩楓)

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小彩 楓, 4月6日
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ソフトバンクが11月13日に発売したLTE対応Androidプロジェクター「モバイルシアター」の試用インプレをお伝えします。ZTE製のモバイルシアターは、小型のLEDプロジェクターにAndroidを載せ、LTE通信もできるユニークな製品。

プロジェクターなのにモバイルルータになり、ゲームもネット動画も単体で投影できることや、USB外部給電で6300mAhのモバイルバッテリーとしても使えるなど、従来の製品カテゴリには収まらない多機能が特徴です。

ZTEモバイルシアター (ソフトバンクモバイル 502ZT SV)

良いところ

  • どこでもなんでも投写して遊べる、用途を見つける楽しさ
  • 多機能。「こんなこともあろうかと」端末
  • まずまずの明るさ150ルーメン
  • 便利な自動台形補正、オートフォーカス

残念なところ

  • 重く(579g)、持ち運びづらい
  • 器用貧乏
  • 短焦点ではない (投写面と距離が必要)
  • 最高輝度での投写や充電に付属ACアダプタが必須




ZTEのモバイルシアターは、LED光源のいわゆるPicoプロジェクタと、5型タッチ画面のAndroid 4.4端末を合体させた製品。

ビジネス向けやスマートフォン周辺機器としてのモバイルプロジェクターはニッチながらも意外と競合の多い分野ですが、モバイルシアターは通信機器で強いZTEがAndroid端末として作った点でユニークです。海外でも Spro 2の名称でLTE版が通信キャリアから販売されています。

ピコプロジェクターとAndroidモバイルルータのキメラ端末。端子類も豊富

主な仕様は、プロジェクター部が解像度 1280 x 720ピクセル、最大輝度150ルーメン、コントラスト比1000:1、投写距離比(throw ratio)1.66、最大投影サイズ120インチ。最長投影時間 約3時間。ステレオスピーカーも内蔵します。

Android端末としては、5インチ1280 x 720タッチ液晶画面、Qualcomm Snapdragon 801 MSM8974 プロセッサ(4CPUコア2GHz)、2GB RAM、16GB内蔵ストレージ、microSDスロットなど。スマートフォンとしては悪くないミッドレンジ級です。バッテリー容量は6300mAh。

Android OSのバージョンは4.4.4。デフォルトで横長画面にタイル状の大きなアイコンを配した独自スキンを採用しますが、Google Play にも対応しアプリを導入できます。縦画面のみ対応アプリも利用可能です。

無線はSoftBank 4G (下り最大110Mbps) / 4G LTE(同112.5Mbps)対応の4G、3G (900 / 2100MHz W-CDMA)、802.11a/b/g/n WiFi、Bluetooth 4.0。モバイルルータとして10台までの機器と接続できます。

ポート/スロット類はプロジェクターとしてフルサイズHDMI入力のほか、フルサイズのUSB端子、microSDスロット、3.5mmヘッドホン端子も備えます。USB端子からは外部機器への給電も可能です。

本体は厚い重箱。スマートフォンやゲーム機のように手持ち操作もできなくはないものの、厚みも形状も手持ちを想定しておらず、また579gの重さもあって、あくまでテーブルに置くか固定して使う前提です。

本体下には申し訳程度の一段階キックスタンドがあり、微妙にレンズを上に向けられるほか、三脚穴も設けています。ただし重いため、三脚やマウントは注意して選ぶ必要があります。



厚みがあるため縦置きで天井投影もできます。ACアダプタのケーブルがレンズと反対側の底面になるため、最大輝度で使いたいならばケーブルが邪魔で自立はできません。


そもそもどうやって使うのか。Androidとプロジェクタ部の関係

Androidとしての画面解像度は 1280 x 720。プロジェクターとしても1280 x 720。初期設定ではAndroidの画面をそのままミラーリング投影するようになっており、「三本指で画面上に(前方に)スワイプ」のジェスチャでランプが光り投影を始めます。

投影オンオフの物理ボタンは搭載せず。画面の下に、いかにもホームボタンや投影on/offが操作できそうな物理ボタンがひとつだけありますが、これは液晶画面のon/offおよび電源ボタン。投影中に押してもプロジェクターの光は消えず画面だけが消灯します。

プロジェクタ部の操作には三本指ジェスチャのほか、ホーム画面のウィジェット(投影 on/off・オートフォーカス起動・明るさトグル)と、細かな設定ができるプロジェクター設定アプリが用意されています。


(「プロジェクター設定」を路地裏の壁に投影したところ)

プロジェクター設定では、投影ソースをAndroidのほかHDMI入力やMiracastなどから選んだり、マニュアル台形補正、オートフォーカス、マニュアルフォーカス、明るさや色温度の調節などができます。

プロジェクターon/offの専用物理スイッチがなく、またウィジェットやアプリではとっさに操作しづらいため、三本指で上にスワイプ(on) / 下にスワイプ(off) がどこでも使える便利なコマンドとして活躍します。

リモコンは付属せず、別売りでも用意されていません。スマートフォン用のリモコンアプリは無償でダウンロードできます。

そこそこ明るい投影品質。便利な自動台形補正

プロジェクターにとってもっとも重要なスペックのひとつである明るさは150ルーメン。明るいか暗いか、使えるか使えないかは、モバイルプロジェクターに対する期待の水準や用途に依るため即答しづらいところですが、いくつか例を挙げると:

・照明の点いた部屋で壁などに投影する場合、近距離でせいぜい30インチ程度までならば、ビジネス向けプレゼンの細かい字も見えるレベル。スクリーンがあればさらに見やすい。

・照明を落とせれば、大画面でも字幕はしっかり読みやすく、動画も雰囲気を楽しめる。

2桁ルーメンの小型プロジェクタもあるなか、150ルーメンは明るい部類ですが、電源に接続しないと最大輝度は選べません。バッテリー駆動では目に見えて暗くなる「中」まで。

いわゆる短焦点プロジェクターではないため、投影面積を確保するにはかなり壁から離す必要があります。公称スペックではThrow Ratio が1.66。ネイティブの16:9の場合、投影面まで1mで対角27インチ、1.5mで約41インチ。2.5mならば対角68インチ(151cm x 85cm)になります。

プロジェクターの明るさは、写真ではカメラ側の露出でなんとでも印象が変わってしまい伝えづらいものの、いくつか例を挙げてみます。



ホーム画面を手持ちで、照明を落とした会議室の壁に投影。距離は2m弱。



明かりを落とした会議室で。バンダイチャンネルアプリを直接モバイルシアターで起動して投影。




明るめの室内で。モバイルプロジェクターの用途としてはしっかりしたスクリーンではなく壁などに投影することが多いと思われますが、やはり照明がついていると、暗所の多い映像は「一番暗い場所=壁の白さ」で白っぽくなります。ソースはモバイルシアター上のYouTubeアプリ。



輝度設定同じ「中」。別ソース。

台形補正は傾き検出で。オートフォーカスはショートカットが便利


(夜間の屋外、明るい街灯の下。ちょうど歪みなく見えるように調整しています。)

手持ちであらゆる平面に投影を試していて気づくのは、自動台形補正が気持ち良いほどクイックに反応すること。内蔵のジャイロセンサで水平垂直面との角度を認識しているらしく、壁に対して斜めに持っても、角度を変えてもパパッと歪みない画面になります。

天井か壁かは傾きで決め打ち(ある程度の仰角だと天井投影に切り替わる)。斜めの面に投影する場合や、何か変わった使い方をしたい場合は、マニュアルモードでも調整できます。ただし、台形補正は上下にしか効きません。

左右方向を調整する機能はないため、たとえば自宅で天井に映画を映して寝落ちシアターを楽しむとき、サイドテーブルから斜めに投影して頭の真上に歪みなく映すことはできません。正面で見たい場合はモバイルシアターを頭の上か、枕元あたりに設置する必要があります。(ヘッドホン不要でそれなりに聞こえて悪くありません)。

オートフォーカスは投影距離に応じて、カメラセンサでピントを合わせ直す機能。オートフォーカスボタンを押すか、電源ボタン二度押しのショートカットでも呼び出せます。

常にオートフォーカスが効くオート・オートフォーカスにも設定できますが、プロジェクターを動かしていないのに思い出したように再フォーカスがかかる場合あり。動画鑑賞中にやられるとストレスになるため、自動適用はオフ、ハードウェアボタン二度押しで起動にしておくと幸せになれます。

いざというときに便利な給電機能。充電は付属ACアダプタのみ

内蔵バッテリーは貫禄の6300mAh、投影時間は公称約3時間。フルサイズUSB端子を活かして外部機器への給電もできるものの、もともとプロジェクターとしての駆動時間はそれほど長くないため、外へ分けてしまえばそれだけ本業が不安になります。

外部給電以前にモバイル機器として残念なのは、USB充電ができず、付属のACアダプタが必要なこと。高輝度投影のために必要だったのかもしれませんが、ACアダプタを持ち歩かねば気軽に再充電もできません。

ACアダプタはそれほど大きくないものの、ケーブルも含めて持ち歩くならば、ただでさえ小さくも軽くもないモバイルシアターの可搬性がさらに下がってしまいます。小型プロジェクタ製品はバッテリーを内蔵しない製品も多く、ACアダプタが常識なのかもしれません。それでも、580g近い上にバッテリーが不安なモバイル機器はそれだけで活用の幅が狭くなります。

Miracastも対応。USB / microSD搭載


入力ソースにはHDMI接続と自前のAndroid画面のほか、Miracastの受信も選べます。PCやAndroidスマートフォンからならば、ケーブル接続の必要なく、その場の誰でもプロジェクタを使える便利な機能です。

またmicroSDスロットやフルサイズのUSB端子など物理インターフェースが豊富なことから、USBメモリの中身をクラウドにアップする、microSDのファイルをコピーするetcなど、スマートフォンでは手詰まりになりがちな場面でたまたまツールとして役に立つことがあるかもしれません。

総評:便利ながら不満もあるキメラ端末。プロジェクターで遊ぶ可能性


モバイルシアターはそこそこ明るく使いやすいピコプロジェクターに汎用性のあるAndroidを載せた、基本的にはポテンシャルの高い製品です。しかし多機能製品の宿命か、機能のひとつひとつに、単体製品には敵わない点、物足りない点が残ります。

たとえばAndroidの採用は、動画サービスのアプリが単体で動いたり、クラウドストレージやOfficeアプリを使える、microSDやUSBストレージの扱いも融通が効くという意味では良い点です。プロジェクターにはSDカードやUSBメモリ内の特定ファイルを単体で再生できるものがありますが、モバイルシアターはGoogle Play にも対応する点で汎用性はさらに上。

試用前には、どうせスマートフォンは持ち歩いているのだからMiracast で画面を飛ばせば良いとも思えましたが、プロジェクターとスマートフォンを両方いじってセットアップする必要なくすぐに投影できることや、投影中に着信や通知が来た時の面倒を考えれば、アプリが単体で動くのは意外にも便利です。

一方で、出荷時OSは4.4.4。海外版がSPRO 2 として出荷されてしばらく経つものの5.0以降への更新の話はなく、またプロジェクターまわりなど特殊な部分が多いこともあり、今後OS更新への追従やアプリ互換性には不安があります。

LTE対応のモバイルルータ機能、6300mAhの外部給電可能バッテリーも魅力ですが、モバイルルータとしてもモバイルバッテリーとしても単体製品のほうが体積比・重量比・性能比で上回ります。

モバイルシアターは異様に汎用性が高い一方で、本体はかばんにも収まりが悪い厚さで重い579g。すべてがプロジェクターと同じバッテリーに依存しているうえに、充電にはACアダプタが必要です。



数日ほど試用したところ、基本的には役に立つものの手放しには評価しづらい、辛い点もある使用感でした。しかし「使える製品か」とは別にはっきりと言えるのは、どこにでもなんでも投影して、実用以上に楽しめる製品であること。

写真は建物の壁に動画アプリを投影してみたところ。少なくとも夜間ならば、屋外でも壁などほとんどあらゆる平面に、自前の映像でもアプリでもウェブでもゲームでも、なんでも投影して周囲の人と共有できます。

あらゆる平面をアプリ画面にできるデバイスと考えれば、イベント時に集合場所を知らせたり看板にするサイネージ的用途のほか、道に地図アプリを投影する、建物の壁で Ingress をプレイして堂々とエージェントバレする、即席ゲーム大会やスコアボード、突発プレイリスト晒し会などなど、状況とソースの数だけ遊び方、新しい用途が考えられます。




距離感はこれくらい。




壁にGoogle地図を表示。(店舗や公共の壁への投影はある意味で落描きに準ずるため、トラブルを招かないようにしましょう)



堂々とエージェントバレ。





(これくらいの距離でも、理想的でない壁でも、周囲が暗ければ文字もちゃんと読めます。)


モバイルシアターはソフトバンクモバイルがLTE端末扱いで販売するため、決して安くない本体価格に加えて、データ通信プランの契約が必要というハードルもあります。

魅力と同時に不満も多い端末ですが、モバイルプロジェクターの本質は複数人で共有できる大画面を持ち歩けること。誰もが購入する文句なしのお買い得品ではないものの、グループ内の誰かひとりが伊達や酔狂で手に入れれば、イベントごとで何かと遊べるのは確かです。





CAREERS TechCrunch Japan
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