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「90度回転させると別の絵に変化する」印刷を一般的なプリンタで可能に、EPFLが技術発表。将来的には透かしの代替にも?

Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2015年12月25日, 午後02:10 in Encryption
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Ittousai, 8月13日
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スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)の研究者が、見る角度で色や図柄を変えるインクジェット印刷技術を開発しました。たとえば水平に見ればモノクロの写真が、90度回転させるとカラー写真になったり、文字が浮かび上がるといった変化がつけられます。



ひとつの情報に他のメッセージや暗号を仕込む行為はすでに2000年も昔から行われてきました。たとえば文章ならスパルタやシーザーの暗号をはじめ、横書きを縦に読んだり、特定の文字を追加省略するといったカギとなる法則を適用して、別の意味を埋め込んだりするものがありました。また果汁や体液、紫外線に反応する蛍光塗料を使った炙り出しなども、初歩的な情報の秘匿方法と言えます。

印刷技術でも、コンサートチケットや書類をコピーすると余白に「無効」などといった文字が浮かぶのを知っている人も多いはずです。
 


EPFL の研究者が開発したのは、印刷のパターンと見る角度によって意図的に発色を変える技術です。
 
通常のインクジェット印刷では、シアン、マゼンタ、イエロー(場合によって黒)のインクを極小の水滴にして噴射し、印刷面に付着させます。上記以外の色を表現するには、同じ場所にそれぞれの色をパターン状に重ねあわせて色を調合します。

ここで EPFL が気づいたのは、金属フィルムシートにインクジェット印刷したとき、見る角度によって色が違って見えることでした。よく調べてみると、この現象はインクで引いたラインに対して光の入射角が垂直だった場合は金属面に影を落とて強い色として見え、ラインに対して平行に光が入ればあまり影を作らず、色が薄くみえるのが原因だとわかりました。

EPFL はこの特性を利用して、見る角度によって発生する色を数学的に予測可能としました。そしてこの現象を意図的に利用するソフトウェアを開発し、ひとつの絵柄に90度回転した位置から見える別の絵柄を重ねて印刷を可能にし、実証しています。



重要なのはこの技術が光の反射の特性を利用しているだけで、専用のプリンターを必要としないところ。必要なのはごく普通のインクジェットプリンターに金属フィルムシートだけです。研究者はこの技術を応用すれば、たとえばパスポートや ID カードに各種証書などに、透かしの代わりとして利用することができるかもしれないとしています。なお、紙に印刷した場合は金属フィルムと違い光を乱反射するため、色や図柄が変わることはありません。

紹介動画では赤色の画像を90度回転させて青色に変えたり、顔写真を横から見ると名前と生年月日の文字に変わるといった応用例を提示しています。他にどのような応用例があるか、自分で考えてみるのもおもしろいかもしれません。




「TechCrunch Tokyo 2019」11月14日、15日に開催



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Source: EPFL
関連キーワード: encryption, entertainment, EPFL, security
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