
発表会では、同社会長のジョニー・シー氏自らがiPhone 6s Plusとの比較データなどを公開。3倍ズームによる柔軟な撮影が可能な点や、光学ズームならではの画質優位点などと合わせてアピールしました。

またSoCなど心臓部は、上述したようにZenfone 2譲り。『性能怪獣』(パフォーマンス・モンスター)のキャッチフレーズも引き続き使われます。
なお、LTE通信は最高速度が下り150Mbps、上り50Mbpsの仕様。対応バンド帯は、FDD-LTEが1/2/3/5/7/8/9/18/19/28、TDD-LTEが38/39/40/41。
3G通信はW-CDMA(HSPA+対応)が1/2/5/6/8/19、TD-SCDMAが32/39。加えてGSMとEDGEは850/900/1,800/1,900MHzをサポートします。

内蔵バッテリー容量は3000mAhと大きめで、公称バッテリー駆動時間は10.1時間と長め。
加えて高速充電機能『BoostMaster』も搭載。0%時から60%までの充電速度は最高39分と、高速充電を可能にした点も紹介しました。

このようにZenFone Zoomは、同社のSIMフリースマートフォンとしては高価ながら、それ以上の特徴と性能を目指した意欲的なモデル。発表会場でも価格に関しては、「Zenfone 5や2ほどのインパクトはないが、冷静に分析するとお買い得感は確かに高い」といった意見が多く聞こえました。

また、本体のサイズをコンパクトに抑えながら3倍ズームレンズを搭載した点に関しては、実機に触れていると、これまで一部のモデルにあったような飛び出し式レンズでないことによる「落ちつき」や「納得感」が印象的。
ASUS側は『光学カメラレンズを再定義』と大きく出ていますが、触っているとこのフレーズさえも納得感を持つもの。ある意味でようやくスマートフォンにふさわしい光学ズームレンズが出てきたのではないか......という印象さえ抱かせます。
