Sponsored Contents

galaxyの最新記事

Image credit:
Save

Galaxy S7で防水や外部メディアが復活、サムスンの開発者に真意を聞いてみました

石野純也(Junya Ishino)
2016年5月6日, 午前11:00 in Galaxy
137シェア
0
137
0

連載

注目記事

世界初の完全分離骨伝導イヤホン「earsopen PEACE」でネクストレベルの「ながら聴き」を体感

世界初の完全分離骨伝導イヤホン「earsopen PEACE」でネクストレベルの「ながら聴き」を体感

View
AirPods Pro実機をソニーのWF-1000XM3と比較 ノイズキャンセリングの決定版は?(追記)

AirPods Pro実機をソニーのWF-1000XM3と比較 ノイズキャンセリングの決定版は?(追記)

矢崎 飛鳥, 10月29日
View


サムスン電子のフラッグシップモデル、「Galaxy S7」「Galaxy S7 edge」が、好調なスタートを切っています。各種報道によると、サムスンの第1四半期決算は、"Galaxy S7効果"で12%の増益。上はアップル、下は中国勢の攻勢に合い、苦戦を強いられていた同社にとっては、久々の明るいニュースとなりました。

この2機種は、2月に、スペイン・バルセロナでMobile World Congressに合わせて発表された最新モデル。デザインを刷新し、スペックを突き詰めた「Galaxy S6」「Galaxy S6 edge」をブラッシュアップしており、フルモデルチェンジとともに失われてしまった"防水"や"microSDスロット"も復活しています。 

Gallery: Galaxy S7 | 12 Photos

12

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
▲防水・防塵も復活。韓国のショップでは、それをアピールする展示も

カメラにも大きな特徴があり、スマホとしては初の「デュアルピクセルセンサー」を採用。これは、CMOSの画素1つ1つが位相差センサーになっているもので、特にこれまでのカメラが苦手としていた、暗い場所でのピント合わせも素早く行えます。F値1.7と明るいレンズを搭載しており、ピクセルのサイズ自体も1.4ミクロンと従来機種より大型化。光がほとんどないような場所でも、明るく撮影することが可能になっています。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
▲デュアルピクセルセンサー搭載で、暗い場所でも素早くフォーカスが合う。韓国には、手持ちの機種と比較できる展示も

ある意味フラッグシップモデルの王道を極めたモデルと言えるGalaxy S7、S7 edgeですが、残念ながら、日本での発売はまだ確定していません。5月11日にはドコモが夏モデルの発表会を予定しているため、例年通りであれば、ここでのお披露目になるかもしれません。こうした状況を見越して、サムスン電子の本国で、グローバル版の企画担当者およびカメラ開発担当者にグループインタビューを行いました。

ここからは、その模様を一問一答でお届けします。まずは、企画を担当した、グローバル商品企画グループ 次長のソ・ジン氏が話しました。

商品企画担当、ソ・ジン氏
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

――Galaxy S7、S7 edgeを一言で言うと、どんなスマホなのでしょうか。

ソ氏 以前は、スマホに搭載する新機能を重視していました。ただ、今は、スマホある程度成熟していて、ユーザーの方も実用性を大事にします。よく使う機能を、最大の完成度にするというところに、重点を置きました。

――売れ行きもいいとのことですが、どのような点が評価されているのでしょうか。

ソ氏 実用的な点で革新があることや、その完成度に評価をいただいています。コンパクトなサイズ感で、持ち心地がいいこと。暗いところでも撮れるカメラ機能や、キャップレス防水、強化されたエッジスクリーンの体験に加え、microSD対応やバッテリーの持ちなどもご好評をいただいているところです。

――防水はGALAXY S5にあり、Galaxy S6、S6 edgeでいったん廃止されました。これは、グローバルでも防水に改めて関心が集まったということでしょうか。

ソ氏 スマホは常に持ち歩くデバイスです。日常的に手を洗う場合もありますし、雨の日でも使いたいというニーズは高く出ていました。特に日本市場がということではないと思います。

――エッジスクリーンに対して、どのような評価があり、その結果はGalaxy S7 edgeにどう反映されているのでしょうか。

ソ氏 エッジスクリーンをどのように使用ているのかを調査したところ、一番よく使われているのが、よく使う機能へのショートカットでした。その部分を強化してほしいという要望もありました。結果として、Galaxy S7 edgeには、「タスクエッジ」という、よく使うアプリの機能に直接アクセスできる仕組みを追加しています。この部分はサードパーティにもAPIを公開していて、ユーザーがより簡単に(各アプリを)利用できるようにしています。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
▲ショートカットを強化し、アプリの特定の機能を呼び出せる「タスクエッジ」に対応

――Galaxy S7とS7 edgeの2機種を出す意味は、どこにあるのでしょうか。

ソ氏 プレミアム端末にも、いろいろなユーザーがいて、ニーズもさまざまです。そのようなニーズに応えるため、一般的な端末(Galaxy S7)と、エッジ(Galaxy S7 edge)を作って差別化しました。

――Galaxy S6、S6 edgeのときは、2機種の画面サイズが同じでした。今回はGalaxy S7が5.1インチ、S7 edgeが5.5インチと差別化が図られています。その意図を教えてください。

ソ氏 スマホに対するニーズが、より細かくなっているからです。それを反映するために、ディスプレイサイズを調整したり、バッテリーを増やしたりしています。一般的に、エッジスクリーンを搭載する端末を使っている人の方が、よりトレンドに敏感です。そういったトレンドに合わせる形にしています。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
▲Galaxy S7 edgeは、過去最大級の3600mAhバッテリーを搭載

――韓国では新たにピンクが発表されました。発売直後に追加色を投入したのはなぜでしょうか。

ソ氏 一般的には、(グローバルに)最適化したカラーを発売しますが、発売後に、さまざまな市場のニーズも出てきます。今回のピンクは、それに応えたということです。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
▲韓国に先行投入されたピンクのGalaxy S7 edge。一部の国の需要に基づき、開発されたカラーだという

――防水やmicroSDは、Galaxy S6、S6 edgeでいったんなくなったあと復活していますが、やはりセールへの影響が大きかったという判断でしょうか。

ソ氏 Galaxy S7、S7 edgeは、企画段階でお客様の声を重視するというのがコンセプトにありました。どういう機能を望んでいるかを調べた結果、microSDや防水・防塵への要望も大きかったというのが、搭載の理由です。

――つまり、Galaxy S6、S6 edgeのときは、お客様の声を聞かなかったということですか(笑)。

ソ氏 (苦笑)。お客様の声は常に聞いていますが、Galaxy S7、S7 edgeのときに、特にそのような要望が多かったということです。

――microUSB端子がType-Bで、Type-Cを使用していませんが、何か理由はあるのでしょうか。

ソ氏 Type-Cを搭載する技術的なハードルは特にありませんでしたが、まだ市場にアクセサリーが十分出回っていないと判断しました。ユーザーの皆さんが不便に感じてはいけない。そのためには、アクセサリーのエコシステムが確立されていなければなりません。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
▲microUSB端子はType-B。Nexusシリーズで採用が進むType-Cは見送られた

ここからは、Galaxy S7、S7 edgeのカメラに関してのグループインタビューになります。デュアルピクセルセンサーを搭載したカメラの強みを、カメラ開発グループの主席 カン・ビョングォン氏と、キム・ミョンウォン氏に聞きました。

カメラ開発グループ、カン・ビョングォン氏
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

カメラ開発グループ、キム・ミョンウォン氏
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

――同様の技術をキヤノンが一眼レフで採用しているが、関係を教えてください。

カン氏 基本的な技術は似ていますが、Galaxy S7、S7 edgeに搭載されているものは、モバイル用として、弊社が独自に開発したものです。モバイル用なので、当然サイズが小さい。小さいカメラの中に、デュアルピクセルセンサーを入れた点が苦労したポイントです。

――キヤノンから技術提供されたものなのか、独自開発で特許を回避したものなのかを教えてください。

カン氏 キヤノンさんとクロスライセンスを結んでいるというようなことはなく、完全に弊社が独自で開発をしたものになります。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
▲すべてのピクセルに位相差センサーが搭載される

――この機能は、やはりハイエンド端末向けなのでしょうか。

カン氏 企画によって、搭載されるカメラは当然変わってきます。弊社としても、全機種に載せる計画はありません。ユーザーのニーズを考慮して入れる機種もあれば、入れない機種もあります。

――Galaxy S7、S7 edgeはメモリ(RAM)も4GBで、チップセットもハイエンドです。デュアルピクセルセンサーを使いこなすには、こういった高いスペックが必要になるのでしょうか。

カン氏 詳細までお話するのは難しいのですが、チップセットがハイエンドになれば、結果として、複雑な処理が可能になります。デュアルピクセルセンサーを動かすには、やはりある程度のハードウェアも必要になってきます。画素数そのものは1200万ですが、サブピクセルのぶんを合わせると2400万画素になり、そのピクセルを処理しなければならないですからね。

――Galaxyのカメラが目指す方向性を教えてください。

カン氏 弊社では、常にユーザー視点で、何が必要かを考えています。ユーザーのニーズを調査した結果、暗い場所でキレイに撮れる、オートフォーカスを速くしてほしいという項目が、やはり高かった。そういう部分で、ユーザーのニーズが高いところに焦点を合わせています。

――デュアルピクセルのデメリットはないのでしょうか。

カン氏 先ほど言及したように、ピクセルの処理に高速なチップセットが必要になります。これは、ある程度のハードウェアが一緒になっていないと難しいものです。

――センサーサイズが大きくなっているのは、そのためでしょうか。

カン氏 デュアルピクセルを入れるためにセンサーが大きくなるというのもありましたが、それによって、より明るい写真を撮れるというメリットもあります。

――どのメーカーも、キレイに撮れて、オートフォーカスが速いことをうたっています。スマホのカメラに求められるものは、本当にそれだけなのでしょうか。

キム氏 さまざまなメーカーが、さまざまなカメラに挑戦しています。弊社側でも、ほかにニーズがないのかは、常に悩んでいます。ただ、今回に関しては、このデュアルピクセルが最良だと思います。

――ファーウェイがライカと協業し、日本ではシャープがリコーの認証を取っています。こうしたトレンドを、どう捉えていますか。

カン氏 他社についてのコメントは、控えさせていただければと思います。ただ、トレンドは認識していて、オープンマインドで状況に応じて対応していきます。

――自社だけで十分ということでしょうか。

カン氏 技術的な自負はありますが、マーケティングの話もありますからね。

――絵作りについては、どのようなこだわりを持っていますか。

キム氏 日常のシーンを写真としてうまく撮れるよう、チューニングしていきました。また、今回は、料理に力を入れています。フードモードを搭載して、料理がより"おいしく"撮れるようにしています。

――"おいしく"とは、どういう状態を指すのでしょうか。

キム氏 前の機種にも入っていたモードですが、これをより強化しました。フードモードは、色をより豊富にする形で写真を調整します。また、料理の周りをボカし、より料理にフォーカスが当たるようにもしています。そのような処理をして、料理が目立つような工夫をしています。

――料理の写真を撮るのには日本人だけというようなことをよく聞きますが、そうではないということでしょうか。

キム氏 はい。トレンドとして、SNSに料理の写真をアップすることが増えているので、対応しました。やはりSNSを見ると、(日本に限らず)料理が上がっている割合は多くなっています。

――写真の比率がデフォルトで4:3になっていますが、その意図を教えてください。

カン氏 セッティングで16:9に変更することはできますが、4:3にしたのは、市場をリサーチした結果です。1つは、SNSにアップする写真が4:3ということがあります。確かに風景写真は16:9が多いのですが、人を撮るようなときも、縦だと4:3が一番キレイに写ります。より多くのユーザーさんが、4:3で撮りたいという声を反映しました。

――インカメラも強化していますが、そのこだわりをお聞かせください。

カン氏 インカメラもF値を1.7に進化させ、暗い環境でも明るく撮れるようにいています。インカメラではセルフィーを撮ることが多いと思いますが、ここにはライトエフェクトという、ディスプレイの光を利用したフラッシュを入れています。美肌モードなどの機能も、強化しています。

――周辺機器である「Gear 360」の開発とも、連携しているのでしょうか。

カン氏 一緒に協力して開発しています。特にチューニングの部分では、多く話し合いをしています。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
▲「Gear 360」の開発陣とも、連携を取っているという

――スマホで360度カメラのようなものが実現する可能性はあるのでしょうか。

カン氏 ユーザーが望むのであれば、そういう技術を開発しなければなりません。

――ちなみに、カメラ部分の出っ張りを完全になくすのは難しいのでしょうか。

カン氏 デザインとカメラは、ある程度衝突するものです。ただ、今回の端末を見ていただければわかるとおり、出っ張りは、ものすごく抑えています。そういう努力は、常にしていきます。 

Gallery: Galaxy S7 | 12 Photos

12




「TechCrunch Tokyo 2019」11月14日、15日に開催



広告掲載についてのお問い合わせはad-sales@oath.com までお知らせください。各種データなどはこちらのメディアガイドをあわせてご覧ください。

関連キーワード: galaxy, interview, samsung, smartphone
137シェア
0
137
0

Sponsored Contents