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iPhoneとの両輪で主力に、Android Oneを発売するワイモバイルの狙いとは:週刊モバイル通信 石野純也

石野純也(Junya Ishino)
2016年7月6日, 午後02:00 in 507Sh
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ワイモバイルが、日本初の「Android One」となるシャープ製スマホの「507SH」を7月下旬に発売します。同ブランドを展開するソフトバンクによると、価格は「実質で1〜2万円程度」になる模様。

ワイモバイルブランドを率いるソフトバンクのY!mobile事業推進本部 執行役員本部長、寺尾洋幸氏は、「iPhoneとAndroid Oneを主力として育てていきたい」と、その意気込みを語ります。ここからは、Android Oneを事実上、ワイモバイルの"ツートップ"の一角に位置づけていることもうかがえます。

Gallery: ワイモバイルがAndroid Oneスマホを発売するワケ | 11 Photos

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▼iPhoneと両輪でワイモバイルの主力にしていく予定

Android Oneは、Nexusとメーカー製端末の中間的立ち位置に

もともと、Android Oneは、グーグルが始めた新興国向けのプログラムでした。新興国では、超低価格なAndroidスマホが出回っている一方で、端末は出しっぱなしになることがほとんど。最新OSを楽しめないだけでなく、セキュリティ的なリスクも大きくなります。

こうした点を問題視したグーグルが、現地のメーカーと手を組み、Androidを直接ユーザーに届けつつ、ハードウェアの開発はメーカーに委ねるという仕組みを作り上げました。

2月に、スペイン・バルセロナで開催されたMobile World Congressでインタビューした、Android担当のグーグル上級副社長、ヒロシ・ロックハイマー氏が、Android Oneについて、「地場のメーカーが、どうやってクオリティの高い端末を作ったらいいかの、リファレンス的な存在」と語っていたことからも分かるとおり、その役割は当初よりも拡大しているようです。

▼役割が拡大しつつあるAndroid One

507SHについても、いわゆる日本仕様と呼ばれる防水やワンセグに対応。ミッドレンジモデルとして、「分かりやすいものを目指した」(プロダクト本部 本部長 坂田大氏)といいます。

安価に設定して数を取りにいくのではなく、市場にあった質も重視しながら、グーグルのユーザー体験を提供することに重きが置かれているというわけです。ちょうど、Nexusシリーズとメーカー製Androidの中間的な位置づけとも言えるかもしれません。

▼防水やワンセグにも対応



端末は、ハードウェアがauで発表された「AQUOS U」に似ており、チップセットなども同じです。一方で、ユーザーインターフェイス(UI)はNexusシリーズと同じ、ピュアAndroid。シンプルながら洗練されており、ホーム画面が縦スクロールになっているシャープのUIより、分かりやすいかもしれません。ただし、その代償として、「OSがバージョンアップしなければならない、技術的な問題」(同)で、おサイフケータイへの対応は見送られました。

▼ワイモバイルアプリはたったのこれだけ

個人的には、おサイフケータイ非対応なのは残念なところですが、UIはAndroid Oneの方がこなれている印象を受けました。OSのメジャーアップデートが最低1回、18カ月間保証され、セキュリティアップデートも最低24カ月間提供されるという点も安心感があり、好感が持てます。

▼最新OSやセキュリティパッチもきっちり提供



特に、グローバルで規模を追わない日本メーカーの端末は、どうしてもOSのアップデートやセキュリティパッチの適用が遅れがちな傾向にあります。シャープ製端末でも、発売後にメジャーアップデートがなく、ユーザーの期待を裏切ったことがありました。507SHのようにAndroid Oneを採用していれば、そのような心配もありません。寺尾氏が「(グーグルとして)統一されたUIで、使いやすい環境を提供できる」と語っていた理由は、ここにあります。

メーカー独自UIはサポートの手間が膨大になるだけ?

ワイモバイルにとっては、Android Oneに統一していくことで、「サポートの手間を減らせる」(同)メリットもあるようです。寺尾氏は「各メーカーとも、自分たちのUIは素晴らしいと言うが、それは本当に正しいのか」と疑問を投げかけつつ、サポートの手間が膨大になり、結果としてそれがユーザーのコストに跳ね返っていることを指摘します。コストを重視し、大手キャリアより安価な料金を打ち出しているワイモバイルならではの発想と言えるかもしれません。

▼Android One採用のメリットを語る寺尾氏


同時に、最新のAndroidを提供できないことは、「アプリ提供側にとっても厳しい」(同)といいます。ワイモバイルはYahoo!のサービスをスマホ上で提供しているからこそ、こうした部分を重視できたのかもしれません。「インターネットプレイヤーからすると当たり前だったことが、僕らにとっては非常識だった」(同)という反省も、Android Oneの提供につながっているようです。

▼Yahoo!にとっても最新OSの適用はメリットに

ただ、メーカーにとっては、UIやアプリで差別化がしづらくなるため、Android Oneを嫌がる可能性はあります。この疑問に対し寺尾氏は、「逆に国内メーカーは、開発リソースをそのまま使えるため、海外に出てきやすい」と指摘します。グローバルですでにシェアの高いメーカーに対抗するためには、得意とするハードウェアに絞って、ソフトウェアではGoogleを頼りにするという戦術が取れるというわけです。

また、ワイモバイルは、SIMフリースマホもきっちり受け入れており、家電量販店ではこうした端末とSIMカードを、セットで購入することもできます。メーカー製のUIがいいという人は、そちらを選ぶ手もあるのです。

SIMフリー端末の選択肢も今は多彩なため、ワイモバイルがあえて調達する意義があるのは、Android Oneのようなリファレンス的な製品でいいという考え方は、ある意味合理的でもあります。

▼家電量販店ではSIMフリー端末とのセット販売も

もちろん、寺尾氏が「一気にすべてにとはいかない」と語っていたように、507SH以降、同社のAndroidスマホが、すべてAndroid Oneになるわけではありません。しばらくは、メーカー製端末とAndroid Oneは、併存していく形になるでしょう。先に挙げたメーカーのメリットも、あくまでグローバル展開が進んでいない日本メーカーに限っての話。海外が事業の中心で、グローバル端末をある程度そのまま受け入れてほしいメーカーは、簡単に従わない可能性もあります。

とは言え、507SHの発表が、ワイモバイルのAndroid戦略における転換点であることも事実。iPhone 5sを導入し、ようやくワイモバイルにキャッチアップしようとしているUQ mobileを、さらに一歩引き離し、業界をリードしているブランドである印象を強く与えたようにも見えました。この試みがうまくいくかどうかは、今後も期待して見守りたいと思います。

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関連キーワード: 507SH, android, Android One, sharp
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