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格安SIMの強みだけ活かせる?モトローラ「Moto G4 Plus」LTE/3G同時待受対応の威力:週刊モバイル通信 石野純也

石野純也(Junya Ishino)
2016年7月13日, 午後08:00 in Ishino
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レノボ傘下のモトローラが、日本のSIMフリー市場に本格参入を表明しました。発売する端末は「Moto G4 Plus」。7月13日から予約販売を開始し、発売は7月下旬を予定。Amazon、楽天ブックスのほか、DMM mobile、BIGLOBEなど、MVNO(いわゆる格安SIM)各社も取り扱いを予定しています。

希望小売価格は、RAM2GB、ROM16GBの構成で3万2800円、RAM3GB、ROM32GBの構成で3万5800円になる見込みです。

7/14訂正:記事初出時、「楽天ブックス」と記載すべき箇所を「楽天モバイル」と記載しておりました。お詫びして訂正いたします。

Gallery: 3G/LTE同時待受対応は格安SIMの弱点を補うか | 11 Photos

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Moto G4 Plusは、モトローラのミッドレンジスマホ。チップセットにはクアルコムの「Snapdragon 617」を採用。3GBのRAM、32GBのストレージを搭載し、ディスプレイは5.5インチフルHDと大型、かつ高精細です。指紋センサーや1600万画素のカメラを備えるなど、ミッドレンジの中でも、よりハイエンドに近い製品に仕上がっています。オートフォーカスはレーザーAFと位相差AFの2つに対応。インカメラも500万画素と、撮影機能にも工夫があります。

▼指紋センサーを搭載

▼背面のカメラは2種類のAFに対応

モトローラは一時期グーグル傘下だったこともあり、同ブランドの端末は「ピュアAndroid」が特徴の1つ。UIは"素のAndorid"に近いデザインです。一方で、完全に素というわけではなく、独自のカスタマイズも施され、たとえば端末を振ると背面のライトがつくといったような機能も搭載されています。

▼UIは素のAndroidに近くOSアップグレードも迅速

▼Nexusシリーズにはない細かな独自機能は搭載している
Moto Gシリーズは、グローバルで「世界各国で1300万のユーザーにご愛顧いただいている」(モトローラモビリティジャパン社長、ダニー・アダモポーロス氏)製品。ボリュームゾーンを狙える端末を導入し、SIMフリー市場への本格参入を目指します。モトローラは「Moto G(第3世代)」や「Moto X Play」を発売済みですが、これらは「ソフトローンチ」(同)といった位置づけ。より大きな立ち上げが、今回のMoto G4 Plusになります。

▼本格参入を宣言するアダモポーロス氏

3G / LTEデュアルスタンバイが格安SIMの弱点を補う?

機能的には、3GとLTEの「デュアルSIM/デュアルスタンバイ(DSDS)」に対応しているところも注目点と言えるでしょう。むしろ筆者は、ここが最大の売りになるかもしれないと考えています。

この機能は、日本初のもの。デュアルSIM対応モデルはこれまで日本で出ていましたが、片方はGSMで海外利用オンリーなのが一般的でした。これに対し、3GとLTEのDSDSであれば、日本国内でも2枚のSIMカードを同時に利用できます。

▼これまでとは一味違うデュアルスタンバイ仕様
簡単に言えば、これは2枚のSIMカードを"ほぼ"同時に利用できる機能です。待受けを同時に行っているため、SIM1、SIM2のどちらでも着信ができますが、一方で、SIM2でデータ通信を行っている際にSIM1側に着信があると、データ通信はストップしてしまいます。DSDSを一歩進めたものに、2枚のSIMカードを同時に使える「デュアルSIM/デュアルアクティブ(DSDA)」がありますが、この一歩前の機能だと考えれば理解しやすいでしょう。

▼3GとLTEを同時につかんで待受けられる

機能として限定される部分もありますが、これによって、MNOのSIMカードとMVNOのSIMカードを1台で同時に使うことも可能になります。たとえば、音声定額をドコモで使いつつ、データ通信はドコモのMVNOで行うといったこともできるというわけです。

大手キャリアの場合、データ通信の料金は2GBで3500円程度。これに対し、MVNOのデータプランは3GBで900円が相場になっています。逆に、MVNOには、通話定額を提供しているキャリアが少なく、あっても中継電話のようなサービスが必要になります。それぞれ強みと弱みのあるサービスを1台にまとめてしまい、強みの部分だけを生かせるというわけです。

▼それぞれのSIMの挙動をプロファイルで設定可能

MVNOのデータ通信専用SIMカードは、期間契約のような縛りも弱く、好きなタイミングで解約できるのが特徴。より安い料金が出たり、速度が十分出なかったら、データ通信部分だけを乗り換えることも容易にできます。

また、基本的にはMNOで通信を行い、容量を超えてしまったときだけMVNOのデータ通信をオンにするといった使い方もできます。ここまではドコモとドコモ系MVNOを前提に話を進めてきましたが、ワイモバイルとドコモ系MVNOを使って、エリアを補完してもいいでしょう。

当然、海外渡航時に、国際ローミングをした日本のSIMと、現地で契約した安価なデータSIMを組み合わせることも可能です。仕事とプライベートでSIMカードを切り替えるなど、シーンに合わせて電話番号を変えられるのも便利です。

MVNO側にとっても、Moto G4 Plusは売りやすい端末と言えるかもしれません。「大手キャリアの契約を残したままで大丈夫」と言えるのは、セールス上のアピールポイントになるからです。データSIMの発行だけなら、手続きも簡略化されるため、ユーザーにもメリットがあります。

▼3社のMVNOが発表と同時に取り扱いを表明

実際、アダモポーロス氏は、「MVNOの反応はとてもポジティブだ」と語っており、端末の発表と同時にDMM mobile、BIGLOBEという3社が取り扱いを表明しています。この3社以外にも興味を持っているMVNOはあり、今後の拡大にも期待が持てそうです。モトローラが一番乗りした3GとLTEのDSDSですが、海外でも、徐々に対応端末が増えています。そのうちの何機種かは、日本に上陸することになるでしょう。こうした端末が広がれば、MVNOの取れる戦略も広がるはずです。

関連キーワード: ishino, Moto g4 Plus, motorola, mvno
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