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ファーウェイMateBook実機レビュー。7万5000円でCore m搭載の価格は衝撃、指紋認証や6.9mmの薄さにも好感

笠原一輝(Kazuki Kasahara), @KazukiKasahara
2016年8月1日, 午後12:30 in Core M
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▲MateBook本体。キーボードこそ別売だが、最廉価モデルが約7.5万円とコストパフォーマンスが高い


ファーウェイから、Windows 10採用のタブレット『HUAWEI MateBook』が発売された。CPUとしてインテルの第六世代Core mを搭載し、12形サイズ・2160×1440ドット表示対応の液晶を搭載、さらにワコムのAES方式をベースとするペン入力を搭載したWin 10タブレットとしては高性能なモデルでありつつも、最廉価モデルは約7万5500円(税込)という手頃さから大きく注目されている。
今回は、MateBookの中位モデルをレビューしてみたい。

Gallery: ファーウェイ MateBook (笠原一輝氏レビュー) | 36 Photos

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ファーウェイはスマートフォン/タブレットを製造するいわゆるスマートデバイスのメーカーとして知られている中国の企業だ。本誌読者にとっては、NTTドコモやUQコミュニケーションズから販売されているWi-FiルーターやHUAWEI P9シリーズをはじめとするSIMロックフリースマートフォン、GoogleとのダブルブランドになるNexus 6Pの製造メーカーとしておなじみだろう。

そのファーウェイが初めてWindows OSを採用した製品として販売を開始したのが、HUAWEI MateBookだ。MateBookは2160×1440ドットの12型のIPS液晶を採用しており、オプションで用意されているデジタイザーペンを利用すれば、ペンでの操作や入力も可能だ。

CPUはIntelの第6世代Coreプロセッサ(Core m)を採用。4GBないしは8GBのメモリ、128GB/256GB/512GB(SSD)ストレージというスペックで、オプションで用意されている「ポートフォリオキーボード」を利用するとクラムシェル型PCのように利用することができる。

そして最大の特徴と言えるのが価格。最廉価モデルとなるITM0015713685(ネット通販専用)はCore m3-6Y30、4GBメモリ、128GBストレージというスペックで、7万5384円(税込)という、生産性の向上用途にも使えるタブレットとしては安価な価格設定となっている。

今回は、Core m5-6Y54、8GBメモリ、256GBストレージ、Windows 10 Homeを搭載した中位モデルのサンプルを利用して、MateBookの魅力に迫っていきたい。

ポート類はUSB Type-Cとヘッドホン端子だけ
12型Windowsタブレットとして薄くて軽量なボディ


MateBookのデザインはスマートフォン/タブレットメーカーであるファーウェイらしく、様々な箇所がスマートデバイス的になっている。例えば、端子は3つしかない。ヘッドフォン端子、オプションのポートフォリオキーボードを接続するためのポゴピン(接点)、そしてUSB Type-C端子だ。

充電や有線周辺機器の接続はほぼすべてをUSB Type-C経由で行うようになっているが、オプションで用意されている「MateDock」を利用すると、充電しながらUSB機器(USBメモリやマウスなど)を接続することができる。



▲本体の四面。ヘッドフォン端子とキーボードを接続するボゴピン端子がある以外はUSB Type-Cしかなく、すっきりとしている


▲オプションのMateDock、USB Type-CからUSB Type-A×2やイーサネット、HDMI/VGA端子といった端子が拡張できる。標準添付のACアダプタからドック経由での本体充電も可能だ


▲標準添付のUSB Type-CのUSB充電アダプタ。標準での出力は5V/2Aまでだが、USB PD規格に対応。対応した機器では9V/2A、12V/2Aの給電が可能だ

現在多くのWindowsタブレットでは、ビジネスユーザーのニーズ(USBメモリなどを使いたい)を反映して、USB Type-A端子を搭載するのが一般的だが、昨今のタブレットで薄さを追求する観点からは、ここが問題となる。搭載するだけで厚さが本体厚の限界になってしまい、どうしても8mmを超えてしまうためだ。

MateBookの場合はここを割り切ってUSB Type-Cだけにすることで、ライバルに対してさらなる薄さを実現している。例えば、MicrosoftのSurface Pro 4が8.4mm、Surface 3が8.7mmであるのに対して、MateBookは6.9mmと薄くなっている。ビジネスバッグなどに書類と一緒にすっと入れたいという用途を考えると、わずか約2mmの差であっても、体感差は意外と小さくない。


▲MicrosoftのSurface 3(右)との比較。MateBookは10.5型のSurface 3よりも大きな12型の液晶を採用しているが、その割にベゼルが小さく、コンパクトにまとまっていることがわかる

ただし、Surfaceシリーズが「キックスタンド」と呼ばれる自立するスタンドを備えている(このため厚くなっているとも言える)のに対して、MateBookはそうしたスタンドは用意されておらず、自立はしない。

従って、外出時などに立てて使いたい時には何らかのスタンドが必要になる。ただ、同じCore mを搭載するSurface Pro 4の最廉価モデルが約766gであるのに対して、MateBookは約640gと、約100gほど軽くなっているのもポイントだ。この軽さはキックスタンドがない分のアドバンテージとも考えることができ、その分で別途スタンドを持っていけると考えればトレードオフだと考えればいいだろう。


▲ディスプレイの解像度は2160×1440ドット


▲本体の背面。昨今のタブレットでは珍しく、背面カメラは用意されていない

液晶ディスプレイは12型で解像度は2160×1440ドットとなっている。この大きさと解像度はSurface Pro 4の一世代前となるSurface Pro 3と同じ。アスペクト比もPro 3や4と同じ3:2となっており、電子書籍などのコンテンツが見やすい。比較的発色が鮮やかなIPS液晶を採用しており、かなり横の角度から見ても見える広い視野角など、表示品質は良好だ。

なお、カメラは前面こそ用意されているが、背面には用意されていない。現在のこうしたタブレットのカメラはビジネス用途としてもスキャナ代わりとして使われることが少なくないので、背面にカメラがないのはやや残念だ。

Windows Helloに対応した指紋認証リーダーを搭載
スリープからの復帰とログオンは瞬間で終了


MateBookの大きな特徴の一つが、本体の右側面に搭載された指紋認証リーダーだ。Windows 10では標準の機能としてWindows Helloと呼ばれる生体認証の仕組みが入っており、その中に指紋認証の機能もある。PCに指紋認証のハードウェアがあれば、それを利用して指紋でWindowsへのログオンが可能になる。

特に本機は、「InstantGo」と呼ばれるネットワークに接続されたままのスタンバイを実現する機能に対応しており、スリープからの復帰は非常に早い。そのため、ユーザーが指紋リーダーに触るだけでそれがトリガーとなって、スリープからの復帰とユーザー認証、Windowsログオンまでの動作があっという間に終わる。

一度慣れてしまうと、他のPCでパスワードを入れてログオンとか非常にまどろっこしく感じてしまうのではないだろうか。


▲本体右側面に用意されているタッチ型指紋認証リーダー。ここにタッチするだけで簡単にログインできる



▲指紋リーダーに指を置いてからログインをするまで


さて、MateBookシリーズのCPUには、Intelの第6世代CoreプロセッサのCore m3/m5が採用されている。Core mは、Core iシリーズと同じアーキテクチャのCPUだが、クロック周波数の上限を押さえるなどして、タブレットにも使えるような低消費電力を実現した製品だ。

試用したマシンに採用されていた「Core m5-6Y54」はベースクロックは1.1GHzだが、ターボブーストの機能を利用して一時的に最大2.7GHzまでクロックを向上できる。このターボブーストの機能は、例えばアプリケーションの起動時などユーザーが"速い"と体感するようなシーンでは有効度が高く、ストレスなくアプリケーションを起動することができたりする。

ただし一方で、例えば動画のエンコード作業など常時CPUに負荷をかける局面では、クロック周波数はベースクロック付近に落ち着くことになるため、そうした用途にはあまり向いていない。

メインメモリは4GBないしは8GB、ストレージは128GB、256GB、521GBのSSDとなる(製品により異なる)。試用した製品は、メインメモリが8GB、ストレージは256GB SSDが搭載されており、試用した個体のストレージは東芝「THNSNK256GVN8」だった。このSSDはM.2接続、シリアルATAインターフェースのSSDで、公称速度はシーケンシャルリードが545MB/秒、シーケンシャルライトが388MB/秒となる。

一般的なタブレットに採用されているeMMCのフラッシュメモリが100MB/秒程度であることが多いことを考えると、SATA接続のSSDを採用しているためストレージのアクセス速度は速く、一般的なタブレットのように次の動作を待たされるということなく利用することができるだろう。

オプションのペンは書き心地に定評のあるワコムのAES方式

MateBookのもう1つの大きな特徴は、ペンやキーボードがオプションで用意されており、ペン対応の2-in-1型デバイスとして利用できる点にある。


▲オプションで用意されているMateBookのペンは、ワコムのAES方式を採用。標準で交換できるペン先が1つ付属している

オプションで用意されているペンは、ワコム社のAES(アクティブES)方式のアクティブな静電容量方式を採用している。

古い世代のWindowsタブレット(例えばSurface Pro/Surface Pro 2)などに採用されていたワコムのデジタイザーペンは、デジタイザーとタッチのセンサーがそれぞれ別の層として液晶面に積層されていた。このため、視差と呼ばれるペン先と実際にペンが認識している場所の差が大きく、ユーザーからすると書き心地は良いのだが、実際の使い勝手に課題があった。

しかし、AESはペンとタッチを認識するセンサーが1つになっており、従来のワコムペンに比べて視差が小さくなっておりそれが改善されている。また、筆圧検知の階調も従来の1024段階から2048段階へと拡張されており、より細かな筆圧検知が可能になっている。

ペンにボタンは3つ用意されており、ペン先に近い方の2つはペンの操作用で、ペン先に近い方が消しゴムボタン、もう1つはマウスの右ボタン相当として利用できる。ペン先から一番遠い方のボタンはペンの反対側に用意されているレーザーポインターの為のボタンで、プレゼンテーションなどで便利に使うことができる。

ちょっと面白いのは充電で、1/3ぐらいから分離すると現れるMicro USB端子を利用して充電する。本体側はUSB Type-Cであるのに対し、別の端子であることはちょっと奇妙ではあるが、これはサイズ的に入らなかったということだろう。


▲レーザーポインターとしても利用可能なユニークな設計だ


▲充電はMicro USBケーブルを利用して行う

気になる書き心地だが、定評あるワコムのAESペンだけに良好だ。実際文字などを思ったとおりにすっと書くことができる。これでメモを書き留めたり、ちょっとしらイラストを描いたりなど様々な用途にペンを使うことができるだろう。

ただ、やや気になったのはホバー(ペンを画面からちょっと離すと表示される、菱形のマークでペンの位置を示すこと)時の追従性がやや遅く感じた点。ただしこれは、本製品と言うよりはAES方式を採用する機器全体の特徴とも言える。

Surface Pro 4に採用されているMicrosoftペンはこの点は高速化されているので、そこはもう少し改善して欲しいと感じた。とはいえ、ホバーの追従性はイラストを描くユーザーには関係があるが、そうではないビジネスユーザーにはあまり関係がないので、ビジネス用途であればとくに気にする必要はないだろう。

2段階に角度調節が可能なポートフォリオキーボード
ワイヤレスではないのでポン付けで使える


ペンに並ぶもう一つのオプションが、専用キーボードである「ポートフォリオキーボード」。本体とはマグネットとボゴピンで接続される、言ってみれば有線で接続されているような状態となる方式だ。そのため、ワイヤレスに特有のペアリングなどは必要なく、すっと合体させるだけで利用できる。

また、持ち運び時には本体のカバーにもなるので、本体の持ち運び時に傷がついたりなどがイヤだなと思うユーザーにとっては必須の選択肢といえる。ただし同種のキーボードとしてはやや重く、実測値で515gとなっている。このため、キーボードと本体(実測値で643g)を合わせると1.158kgにまで重くなってしまう。


▲本体のカバーともなるポートフォリオキーボード。本体とはボゴピンで接続される


▲本体の重量は実測値で642g


▲ポートフォリオキーボードの重量は実測値で515g


▲両方を合わせた重量は1.158kg

またポートフォリオキーボードは構造上、ディスプレイの角度が2段階でしか調整できない。AppleのiPad Proの純正キーボードと同じようにカバーの一部分を折り曲げてスタンドとして利用するためだ。

とは言いつつも、iPad Proのキーボードが段階調節ができないのに対して、MateBookのそれは2段階で使えるように工夫されているが、Surface 3のキックスタンドが3段階、Surface Pro 4に至っては無段階であることを考えると、やや使い勝手が良くないのは否定できないだろう。

ただ既に述べた通り、MateBookに採用されているIPS液晶は視野角が非常に広く、真横や真上でも無い限りは特に表示品質も変わることなく視認することができる。背後から光が当たっている場合でもなければ、特に2段階でも問題ないだろう。



▲ディスプレイの角度はこのように2段階で調整できる

一方で入力性は良好で、約18mmのキーピッチ、約1.5mmのキーストロークなど、こうしたカバー型キーボードとしてはかなり良い方だと言っていい。日本語キーボードの配列に関しても、「む」と「ろ」がやや小さくなっていることを除けば、特に変わった配列などもない。ローマ字入力のユーザーであれば快適に利用することができるだろう。

▲キーピッチは約18mm。入力には不満はないレベルだ

最廉価モデルの税込7万5384円という価格が嬉しい
品質とコスパのバランスを取りたい人にお薦め


以上のようにファーウェイのMateBookは、思い切ってUSB Type-Aの端子をなくしてUSB Type-Cだけにしたことにより、12型の液晶を採用していながら比較的薄く、軽いボディを実現している。

さらにはタッチ型の指紋認証リーダーにより指紋認証だけでスリープからの復帰ログインまでできる点、さらにはワコムのAESペンとカバーにもなるポートフォリオキーボードがオプションとして用意されている点により2-in-1デバイス的な使い方ができる点も特徴と言えるだろう。

ただし最終的に本製品をどう評価するかは、その価格によっても大分違ってくると思われる。本製品のファーウェイ発表の標準価格は以下のようになっている。

モデルカラーCPUメモリSSD市場想定価格(税込)
M3モデル(Web販売)グレーCore m3-6Y304GB128GB7万5384円
M5モデルゴールド/グレーCore m5-6Y544GB128GB10万6704円
Core m5-6Y548GB256GB11万8584円
キーボード15984円
ドック10584円
ペン8424円


これをもとに、現在のMicrosoftのSurface Pro 4およびAppleの12.9インチiPad Pro(いずれもWi-Fiモデル)とを同じストレージ容量で価格を比較してみると以下のようになる(価格はいずれもメーカーの公式通販サイトでの価格、7月28日時点)。

 Surface Pro 4(Core m3/4GB/128GB)12.9インチiPad Pro(128GB)MateBook(Core m3/4GB/128GB)
本体12万1824円12万1824円7万5384円
ペン付属1万2744円8424円
キーボード1万7712円2万1384円1万5984円
合計13万9536円15万5952円9万9792円
▲Surface Pro 4と12.9インチiPad Pro、そしてMateBookの価格比較(ストレージ128GB版)。


これを見ればMateBookのアドバンテージは明確だと思う。MateBookの最廉価モデルとなるCore m3搭載モデルは、通販専用だが7万5384円(税込)という価格設定になっていることで、イニシャルのコストが安く抑えられている。オプションとなっているポートフォリオキーボードやペンを買っても、10万円を切るほどだ。

それに対して、Surface Pro 4や12.9インチiPad Proといったライバルは本体だけで10万円を超えており、キーボードなども買うと14万円~15.5万円の投資ということになる(ただし、Surface Pro 4には標準でOffice Home & Business Premiumがバンドルされているのでその分は割り引いて考える必要はあるが)。

ということで本製品は「ビジネスにも活用できる、現代的なモダンな2-in-1デバイスを買おうと思っているが、コストパフォーマンスも重視したい」というユーザーにお薦めな製品と結論づけて、まとめとしたい。
関連キーワード: Core m, Huawei, Huawei Matebook, Matebook, Skylake
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