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市販スマホで4枚までのSIMを切替できる「モバイル回線切り替え機」をセレボが発表、ベース技術はNTTドコモからライセンス

橋本 新義 (Shingi Hashimoto)
2016年8月2日, 午後07:00 in Cerevo
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ユニークなネットワーク機器を手がけるCerevo(セレボ)が、iOSとAndroidスマートフォンで4枚までのSIMを切り替えて使える、マニアックなデバイス『SIM CHANGERΔ』(シムチェンジャーデルタ)を発表しました。

本モデルはLTE回線を使うWi-Fiルーターとは異なり、自らはLTEや3Gの通信機能(モデム部)を持ちません。あくまでもスマートフォンやルーターで使うSIMを切り替えられる(のみ)という動作をするデバイスです。SIMの切り替えは専用アプリを通じて行います。

本日よりmakuakeでのクラウドファンディングを開始し、本体が入手できるコースは限定200名の1万800円(税・送料込)から。ファンディングが通った場合の商品出荷、ならびにファンディング成功後の一般販売は2017年3月を予定しており、その際の価格は1万5000円前後を予定します。

Gallery: Cerevo+NTTドコモ SIM CHANGERデルタ | 37 Photos

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物理的なSIMカード交換を特殊カードとソフトでエミュレート




機器構成は三角柱状の本体と、スマートフォン側(LTE対応タブレットもOK)のSIMに装着する「ブリッジカード」1枚。ブリッジカードは増設も可能(後述)ですが、基本は本体1台、ブリッジカード1枚という構成で使います。


▲モックアップモデルでの大きさは手のひらに載るサイズ。SIMスロットは背面の底側に搭載する予定


本体サイズは、80×50.8×45.8mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約100g、対応SIMカードはnano SIM×2枚+micro SIM×2枚という構成です。なお、マイクロSIMからナノSIMへの変換アダプタも検討中とのコメントがありました。



なおブリッジカードはiOS機用とAndroid用に分かれており、注文時に指定します。この仕様について質問したところ「詳細は明かせないが、ブリッジカード側で吸収しなければならない扱いの差が両OSに存在するため」との回答でした。



さて、基本的な機能は冒頭で紹介したように、「一般的なiOS/Android搭載スマートフォンやLTE通信対応タブレットにおいて、SIMカードを(仮想的に)4枚切り替えて使えるようにする」というもの。

現状、一般的なスマートフォンではSIMカードスロットが1つのみとなっています。そのため、複数の回線を切り替えて使いたいという場合は、SIMトレイや本体の内部を開け、カードを直接交換する必要がありました。

しかし昨今、ヘビーユーザーの間では、SIMの使い分けはますます身近になっており、たとえば「通話中心の大手キャリアSIM+大容量データ通信のMVNOデータ専用SIM」といったパターンや、「会社用のSIM+プライベート用のSIM+会社に番号を知られてもいい個人用SIM」といったように、所属組織別に使い分けるパターンなども考えられます。



本モデルは、SIM(回線)を切り替える際、わざわざカードを直接交換するのは面倒だ、と考えるユーザー向けの製品。4枚まで使うSIMを本体側にセットしておけば、アプリ側からの切り替えだけで回線を切り替える......という動作をします。



さらにブリッジカードを複数使うことで、複数本体間での切り替えも可能(ただし同一SIMであっても、複数本体からの同時使用は不可能です)。このためブリッジカードの買い増しも可能で、Makuake経由のファンディングでは1枚3000円となっています。

OS再起動などや複数回線待ち受けなど、スマホ側のSIM切り替え時制限はそのまま




本モデルを通した切り替えは、SIMの交換を忠実にエミュレートしています。そのため、たとえばスマートフォン側でSIM交換の際にOS再起動が必要なモデルは、本機でもアプリ側での切り替え後に再起動が必要となります。

また、SIMロックされているスマートフォンにおいて使用不可能なSIMは、本機を通しても使用不可能なまま。音声通話対応SIMを複数使う場合の待ち受けも、アプリから設定したSIMのみが有効となります。本モデル側にはLTEモデムが非搭載なため当然といえばそうなのですが、このあたりは意識する必要がある点です。

なお、こうした「基本的に本体には触れる必要のない」運用をする機材のため、本体には3400mAhと大容量のバッテリーを搭載。公称のバッテリー駆動時間は「一回の充電で一ヶ月の利用」をアピールします。

本モデルは仕組み上、もし本体側のバッテリーが切れたり、本体側とブリッジカード側との通信が切断された場合は、スマートフォン側からはSIMのない状態に見えるため、駆動時間を重要視しているという点もあります。

SIM回りのシステムはNTTドコモ「PSIM Suite」を採用



また、ブリッジカードと本体間の接続はBluetooth 4.0をベースにしたもの。ただし通信出力や通信ポーリング時間(SIMカードに関する仕様で認められた30秒ギリギリとしているとのこと)などにより、「Bluetooth準拠ではない」とのコメントがありました。

このブリッジカードによるSIMエミュレートは、NTTドコモからライセンス提供を受けた『PSIM Suite』と呼ばれるシステムを使っています(PSIM Suiteは本モデルが初採用)。



これはドコモが2014年6月に発表した「ポータブルSIM」を発展させたもの。ポータブルSIMに関しては、下記の記事を参照ください。

ドコモ「ポータブルSIM」開発、SIM抜差し不要で複数スマホ利用可。NFCかざしBluetoothで認証維持

速報:ドコモ、ポータブルSIMアイデアソン開催。ドコモのポスト・スマホを考える(更新)



「発展させた」と記載したのは、2年前の時点では存在しなかったブリッジカード(ドコモ側の呼称は「psim Proxy」)を含めた運用となったため。



2年前のポータブルSIMではスマートフォンやタブレット側のBluetooth通信機能を使うため、OSを含んだ深いレベルでのソフトウェア対応が必要でした。対して今回はブリッジカードを介してSIMをエミュレートすることで、スマートフォンやタブレット側のソフトウェア側修正をせずに使えるようになり、汎用性が大幅に増したというわけです。



なお今回の発表では、SIM切り替えソフトウェアを使ったデモも実施されましたが、こちらで使われたものはまだ「psim proxy接続アプリ」と表記された仕様でした。SIM CHANGERΔには4枚SIMに対応し、画面も大きく変わった仕様のアプリとなる予定です。





このようにSIM CHANGERΔは、SIMの切り替えに特化したシンプルなデバイスではありますが、複数のSIMカードを持ち歩き、通信料金のコストパフォーマンスや利便性を上げているヘビーなユーザーにとっては、地味ながら便利に使えそうな機器となっています。

なによりも、こうしたある意味チャレンジングなデバイスを(半ば開発者の趣味で)提案する点に、良い意味でのCerevoらしさを感じる製品。ヘビーな本誌読者であれば、いろいろな意味で注目できる存在でしょう。




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