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火星の水は意外と短い期間で失われたとする研究結果が発表。Mars Expressのデータ分析より

地球と火星、ほんの少しの違いが大きな差異に

Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2017年2月7日, 午前06:00 in Space
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米コロラド大学ボルダー校にある、LASP(大気宇宙物理学研究所:Laboratory for Atmospheric and Space Physics)が、火星の大気は実はかなり急速に失われた可能性があるとする研究結果を発表しました。火星の水は長い歳月をかけて徐々に失われていったというこれまでの通説とは異なる考え方です。

LASPの研究によると、火星では特に気温の上がる季節に水が大量に蒸発し、その水蒸気が空中に大量に漂っていたとしています。そして中層大気(空気の対流する層よりも上、成層圏までを含む)にまで達した水分子は、降り注ぐ紫外線によって分解され、軽い水素はそのまま宇宙空間へと大量に抜け出ていってしまったと考えられるとのこと。

ESAの火星探査機Mars Expressのデータからは、火星の暖かい季節にはそれ以外の時期よりも多くの水分子が上空へと舞い上がり、寒い時期の100倍もの水素が宇宙へと失われていたことがわかりました。地球なら上空へ舞い上がった水蒸気は、上空の寒気によるコールドトラップ作用で凝結して地上へと戻るものの、火星の場合はコールドトラップとして作用するものがなく、水蒸気がそのまま対流層を通り抜けて中層大気にまで達してしまいます。

ただLASPでは、より詳細な証拠を得るにはESAの火星周回探査機TGO(Trace Gas Orbiter)や、NASAが将来火星に送り込む予定のMAVEN(Mars Atmosphere and Volatile EvolutioN)が観測する火星の高層大気データを得て、さらに詳細に検証する必要があるとしています。

[Image : Reuters/NASA/JPL-Caltech/Handout]



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