子供が駅の改札を交通系ICで通過すると、親のスマートフォンに通知する──そんなサービスをJR東日本が2017年秋に開始します。
この「改札通過通知サービス」は、JR東日本が推進する子育て支援を通じた沿線活性化事業「HAPPY CHILD PROJECT」の一環として提供するもの。
JR東日本は子育て支援による沿線活性化のため、駅型保育園の開設に取り組んでおり、2017年4月1日には開設した子育て支援施設が目標の100箇所を突破。これを2020年までに130箇所への拡大を目指すほか、子供連れの乗客が電車内で楽しめるコンテンツをJR東日本アプリ・山手線トレインネットで3月8日より期間限定で配信する取り組みなどを実施しています。

今回の「改札通知サービス」は、JR東日本がセントラル警備保障と提携して提供するもの。子供が対象駅の改札機を通過すると、保護者のスマートフォンに改札の通過駅・時刻が表示されます。2017年秋にまず山手線・中央線(東京〜高尾)でサービスを開始し、2018年春までに首都圏エリアの250駅に順次エリアを拡大する予定です。
同様のサービスは東急電鉄(PASMO)や関西の私鉄(PiTaPa)なども導入しています。
JR東日本は「山手線ビーコン」をはじめ、自社の交通系ICサービス「Suica」をアップルのApple Payに鉄道事業者として唯一対応させるなど、スマートフォンなどのモバイル機器を活用したサービスを強化しています。