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100円ショップの実験キットが気になる! 大人も楽しむ夏休みの自由研究:ウェブ情報実験室 宮里圭介

子供向けでも、大人だって楽しいよ

宮里圭介 (Keisuke Miyasato), @miyasa
2017年8月15日, 午後12:15 in Diy
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夏になると、子供の宿題用として実験や工作のキットが出てきますよね。中でも気になってるのが、100円ショップで売られているチープな実験キット。その中でも手軽に作れて、さらに自由研究の課題としてもおもしろそうな「まか不思議なアメーバをつくろう!」というものを見つけたので遊んでみました。

夏休みの自由研究とか工作とか大好きな子供でした。カッコに答えを埋めていく宿題とか、書けない文章を強要される日記とか読書感想文などとは違い、勝手に好きなことをすればいいというのがその理由です。普通の宿題って、先が見えてたり結果がわかってることを単純作業のようにこなすわけですから、そりゃ楽しいわけないですよね。

そんな夏休みの自由研究ですが、問題がひとつあります。そう、ネタが人とかぶりやすいのです。朝顔の観察なんかがその代表ですが、すぐに思いつき、やり方が分かっているようなものは誰もがやるわけで、ネタがかぶるのも当然です。せっかく自由研究キットを使っても、朝顔と同じようにネタがかぶるとさびしいですよね。

また、キットをそのまま作るだけというのもダメみたいです。小学2年生の夏休みの工作としてバルサ材の簡単な船模型を持っていったら、クラスのみんなに大人気。しかし、先生には「組み立てただけじゃないか」とヒステリックに怒られました。あ、これは多分、この先生がダメな人だったんだと思うので極端な例ですけど。

それはともかくとして、独自の工夫を入れるとネタかぶりが回避でき、自由研究っぽさがさらにアップするのでおすすめです。今回紹介するキットもせっかくなので、夏休みの自由研究になりそうなポイントをあげながら紹介していきましょう。

写真と材料からなんとなく内容がわかるのが楽しい

今回試した「まか不思議なアメーバをつくろう!」というキットは、100円ショップのダイソーで売られていた「子供実験シリーズ」のひとつ。パッケージの写真を見ると、柔らかな黒いゲル状の物体が磁石に吸い寄せられるように動いており、昔流行したスライムが連想されます。床に落として絨毯にこびりつき、こっぴどく怒られるヤツです。外に持っていってゴミが混じってザラザラになり、半泣きになるアレです。


▲ちょっとナメクジっぽさがありますが、磁石に引き寄せられて動くというのはそれだけで興味がそそられます。みんな好きですもんね、電気とか磁気とか。


裏に書かれている「材質」を見ると「ホウ砂」「砂鉄」「ネオジム」とあり、ものすごくシンプルな構成です。これだけで作れるのかという疑問をもちつつ、「用意するもの」という欄を見て驚きました。なんだこれ。材質よりもやたらと多いじゃないですか。


▲用意するものがやたらと多い。水とか計量カップとかはまだわかりますが、サラッとPVAのりと書かれているあたり、半端なキットだなと思うわけです。


水とかコップみたいな汎用的なものはいいのですが、必須の材料となる「PVAのり(洗濯のり、ポリビニルアルコール)」を用意しないといけないというのは、キットとしてどうなんでしょう。イマドキの家庭に洗濯のりってあるんですかね......もしなかったら、こちらも100円ショップで売られてるので忘れずに購入しましょう。洗濯のりが売っていなくても、文房具の液体のりで原材料に「ポリビニルアルコール」と書かれているものを使えば大丈夫です。「でんぷんのり」はダメです。

さて話を材質に戻しましょう。「ホウ砂」を調べてみると、その成分とともに利用例としてあげられているのが「スライム」です。洗濯のりと混ぜるとスライムになるという作り方を紹介したページ、動画などが大量にヒットすることからも、かなりメジャーな利用例ですね。このスライムに砂鉄を混ぜて、磁石に反応するようにしたのがこのキットというわけです。ちなみにこのホウ砂、普通に薬局なんかで売られているので、そんな特殊なものではありません。

ところで、商品名は「アメーバ」になっていますが、アメーバといえば単細胞生物を連想してしまうので、この記事中ではスライムと呼ぶことにします。


▲Amazonでも売られていて、パッケージにスライムの文字とどっかで見たことあるようなイラストが......。大丈夫なのかしらとちょっと心配になります。


なお、大量にスライムを作るのであれば、100円ショップのキットではなく薬局でホウ砂を買うほうが割安になるかと思います。とはいえ、普通に作るなら数グラムしか使いませんから、キットのほうがいいでしょう。

キットの中身を取り出してスライムを作る

前置きが長くなってきましたが、さっそく作ってみましょう。用意するものはキットの他、解説に書かれている通りのものです。水(50cc)、お湯(100cc)、プラスチックコップ(2個)、計量スプーン(5cc)、計量カップ、割り箸(2本、混ぜる棒なのでなんでもいい)、PVAのり(洗濯のり60cc)ですね。


▲用意するものが多いので、キットだけで作れると思っていると面食らいます。ここに並べたもののほか、水やお湯などが必要になります。


キットの中身をチェックして一番驚いたのが、解説書が非常に親切なことです。図と短い文で構成されたわかりやすい手順はもちろんですが、用意するもののチェックリスト、驚くほど細かい保護者への注意までしっかりと書かれています。そして、観察の方法やわかりやすい化学的な解説、スライムの固さの調整方法など、子供に質問されそうな項目までも網羅されているなんて......さすが「子ども実験シリーズ」という名を冠するだけあるなと感心してしまいました。この解説書だけで、108円の元が取れた気がします。

まー、お湯を100cc用意しつつ60ccしか使わないとか、説明通りにホウ砂水を作ると大量にあまるとか、微妙な部分もありますけど些細な事です。


▲解説書の中でも、とくに便利なのが用意するもの一覧。最初にチェックできるので、作り始めてからアレがないコレがないとあわてなくて済みます。裏面は英語というのがまたびっくり。解説書の全体は、ぜひ購入して確認してください。


なお砂鉄の量はあまり多くなく、スライム40ccぶんしか用意されていません。解説書通りつくるとスライムが125ccできるはずなので、何も考えずに混ぜてしまうと砂鉄の比率が低くなってしまう点に注意したいです。

ちなみにホウ砂の量は少ないのかと思ってたのですが、十分すぎるほど用意されています。解説書通りの分量で使うのであれば、1リットル以上ものスライムを作れるほど。また、解説書にはスライムの固さを調整する方法も書かれているので、固さによって動きがどうかわるのかを観察するのもいいでしょう。


自由研究ポイント:
・固さの違うスライムで、伸び方などの動きがどう変わるのか観察する


ということで、詳しい解説書のおかげで迷うことなくスライムが作れました。作り方を大雑把にいえば、水に溶かして材料を混ぜるだけです。子供とわいわいいってるうちにできそうですね。なお、いい大人が一人、写真を撮りながら寂しく作っても大丈夫です(経験者談)。


▲ホウ砂水を少し垂らしただけでこんな風にスグに固まってきます。最初から分量ぶん入れるより、まだ固まってない部分があればホウ砂水を垂らして混ぜる、というのを繰り返していくとよさそうでした。

砂鉄を入れて磁石を近づけてみる

スライムができたら40ccほど取り分け、砂鉄を入れて混ぜ込んでいきます。砂鉄はすぐに混ざらないので、少量ずつ入れては練り込んでいくとよさそうです。付属の砂鉄全部が混ぜ終わり、全体的に均一になったら完成です。結構真っ黒になりますよ。


▲40ccと言われてもよくわからないですよね。なので大体の目分量で。容器に入れて強く撹拌するとボロボロになりますが、しばらくするとシットリしてつながります。練り込んでいきましょう。


では、このキットのメインである磁石を近づけた実験をしてみましょう。まずは磁石を手に持ったまま、ゆっくりとスライムに近づけていきます。すると角が出てきてきますので、そのままゆっくりと離していくと、にゅーっと伸びてきます。磁石にくっついても大丈夫ですが、くっつけずにどこまで伸ばせるかを競うのもいいですね。


▲磁石を近づけると中の砂鉄が反応し、スライムが変形し始めます。カタツムリが角を出してくるように、にょきっと盛り上がります。


▲そのままゆっくり磁石を離していくと、どんどん伸びていきます。油断すると磁石にくっつくので、焦らしながら引き伸ばしましょう。


同じ磁石で何度も試すのもいいですが、磁力の違いで伸び方がどう変わるか、なんていうのも調べると楽しそう。ネオジム磁石だけでなく、ゴム磁石やフェライト磁石なんかも用意して、試してみるとよさそうです。こういうと何やら難しいですが、冷蔵庫に貼り付けてある「水のトラブル」(ゴム磁石)とか、紙やチラシをなんかを押さえている丸や四角の黒い磁石(フェライト磁石)のこと。探してみると、身の回りに色々な種類の磁石があります。


▲ゴム磁石とフェライト磁石とネオジム磁石。どれも100円ショップで購入できますが、家の中を探すと結構出てきます。

自由研究ポイント:
・磁石によって伸び方がどう変わるかを調べる
・家の中にある磁石はどんな種類があるのか調べる


砂鉄入りのスライムを少しちぎり、普通のスライムと混ぜれば、砂鉄含有量の低いスライムが作れます。これを使い、砂鉄の含有量の違いで磁石に引き寄せられる動きがどう変わるか、みたいな実験をやってみるのもおもしろそうです。

自由研究ポイント:
・砂鉄の含有量の違いで、磁石との反応がどう変わるかを観察する


個人的に気に入ったのは、磁石を近づけて手を離すこと。するとゆっくりと磁石がスライムに取り込まれていき、ついには全体が覆われてしまいます。この様子がスライムの捕食っぽく見えて、なかなか見ごたえがあるんですよね。砂鉄の含有量が少ないスライムだとゆっくりな動きとなるので、気長に観察したい人にオススメ。じわじわと動く様子をつまみに、お酒が飲めるほどです。


▲砂鉄が多いと一気に持っていかれますが、砂鉄が少ないと動きが緩慢に。個人的にはものすごく楽しいんですが、どうでしょう。だめ?


もうひとつ試して面白かったのが、砂鉄を入れることによってスライムが通電するようになることです。これを使うと、台から垂れ落ちてきたスライムが床に接触するとLEDが光るとか、スライムがじわじわと磁石を取り込むとLEDが光る......なんて工作ができるかもしれません。


▲単純に通電するか試してみましたが、ちゃんとLEDが点灯しました。若干暗くなるので、抵抗値は高めみたいですけど。

あまったスライムは色を付けて遊ぶ!

砂鉄入りを作っても半分以上のスライムがあまりますし、ホウ砂を溶かした水も大量に残るので、洗濯のりがあればさらに多くの量のスライムを作ることができます。せっかくなので、この残りのスライムに色を付けてみるというのはどうでしょうか。

色つけに使うのは水彩絵の具が推奨されてますが、水溶性のものであれば大抵のものは大丈夫。スライムを少量ちぎり、手元にある絵の具や色が付きそうなものを適当に入れて試してみましょう。これも立派な自由研究になりそうです。


▲絵の具を一気に入れると色の調整が難しくなるので、爪楊枝などで少量取って練り込みます。好みの色になるまで、少しずつ量を増やしていきます。

自由研究ポイント:
・どんなもので色がつくのか試してみる
・絵の具の量とスライムの色の関係を調べる
・色の付いたスライムを混ぜて、何色になるのか実験
・ラメなどの固形物を入れるとどうなるか


なお、遊び終わったスライムは容器に入れて保存しておけます。100円ショップで小さなケースを買っておくといいでしょう。お弁当に入れるドレッシング用のカップとか、小さくていいですよ。


▲乾燥しないように、なるべく密閉できる容器に入れておくと日持ちします。水を少し入れておくと、さらに日持ちするとかいう話もあります。

磁石や砂鉄について掘り下げてみる

より自由研究っぽく発展させるのであれば、磁石や砂鉄について掘り下げてみるのはどうでしょうか。例えば磁石であれば、身の回りで使われている磁石とその用途、種類などをまとめるだけでも、なかなか楽しいものになります。古いHDDを分解してネオジム磁石を取り出す、なんていうレポートもいい感じですよね。

砂鉄であれば、自分で砂鉄を集めるという自由研究も楽しそう。コップ1杯の土を集めまわり、どこの土にどのくらいの砂鉄が多く含まれているのかを調べるとか、砂浜と河原の砂ではどちらが砂鉄が多いのか比べるとか、採集場所による粒の大きさの違いを調べるとか、イロイロとできそうです。

また砂鉄は重たいので、川の砂をパンニング(皿に入れて軽いものを洗い流す方法)することでも採集できます。運が良ければ砂金が見つかるかもしれませんし、チャレンジのしがいがありますよね!


▲皿が黒いので見づらいですが、黒い粒が砂鉄で、金色に明るく反射しているのが砂金です。小さい水晶なんかも採れたりしますし、これをきっかけに、鉱物趣味へ目覚めるのもよい方向です。ぜひ。


集めた砂鉄はキレイに洗ってふるいにかけ、細かいものをスライムに練り込むもよし、磁力線を見る実験に使うもよしです。磁力線は磁石とコピー用紙などがあれば簡単にできる実験ですから、一度は試してみてはどうでしょうか。見えないものが見えるようになるというのは、なかなか興味深いものです。また、還元して砂鉄から鉄を取り出すとかも楽しそうですよね。


この手のキットは基本的に子供向けなのですが、単純に大人が昔を懐かしがって遊ぶ実験用品としても非常に楽しめます。大人になってしまった今は発表する場がないですが、たまには子供の時のように新鮮な気持ちで取り組んでみるのも悪くないですよ。


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