Sponsored Contents

Transportationの最新記事

Image credit:
Save

モントリオール市「財政的な失敗」招くとして2018年のフォーミュラE開催を中止。2017年の支払いも未完

市長交代で開催にハードブレーキング

Munenori Taniguchi
2017年12月20日, 午後01:30 in Transportation
125シェア
0
84
0
41

連載

注目記事

人気記事

「IQOS使用による周囲の人への悪影響はなし」とフィリップ・モリスが発表

「IQOS使用による周囲の人への悪影響はなし」とフィリップ・モリスが発表

View
ソニーEマウント対応の35mmフィルムカメラを個人が開発。少量販売後、オープンソース化も計画中
12

ソニーEマウント対応の35mmフィルムカメラを個人が開発。少量販売後、オープンソース化も計画中

View
12月17日、カナダ・モントリオールのValérie Plante市長が、2018年7月に開催予定だったフォーミュラE第4シーズンの最終戦をキャンセルしたと発表しました。モントリオール市は前市長の誘致によって2016~2017の第3シーズン最終戦を開催したものの、市長の交代によって財政的な問題が発覚しています。

フォーミュラEは電動機を動力とするため排気ガスがなく、従来のモータースポーツに比べて騒音がかなり少ないのがウリのひとつ。これをアピールする意味もあり、基本的にレースは市街地の特設コースで開催されます。また著名な元F1ドライバーも数多く参戦するほか、最近では自動車メーカーの参入も相次いで活況を呈しており、開催自治体としては世界にテレビ中継されることで知名度が上がるといった効果も期待できます。

しかし、たった1日(モントリオールは2戦開催なので2日)のイベントのために、市街地の一部を閉鎖してコースの設営撤去などが必要となり、また観客席も環境によってはそれほど用意できない問題もあります。また開催に関してフォーミュラEへの支払いが発生するため、大会スポンサーが見つからなければ開催都市が資金を用意しなければなりません。

現モントリオール市長のPlante氏は、前市長のDenis Coderre氏がフォーミュラEに対して2018年のレースのために最高3500万カナダドル(約31億円)の支払いを約束していたこと、また2017年のレースについても620万カナダドル(約5億4000万円)の未払いがあることを知り、このまま開催を続ければ「財政的な失敗」を引き起こすことが明らかだと主張しました。そして市民の税金を「お粗末な計画」のために浪費できないとして、レースの開催中止を決定しました。

それでも、Plante市長は当初、開催中止でなくF1開催で知られるジル・ヴィルヌーブ・サーキットでの開催を検討していました。しかし、その時期はサーキットの改修工事が計画されており、2018年のレースをスキップして2019年以降に開催することも検討したとのこと。しかし2018年の開催中止をフォーミュラE側が受け入れなかったため、イベントそのものを取りやめることになったとしています。

フォーミュラEはモントリオール市の決定に「驚き、そして失望した」とコメントしています。ただ、これまでに開催された4シーズンのうちに、フォーミュラEのレースから撤退した都市はブラジル、ロシア、英国、ベルギーなどがあり別にモントリオールだけがというわけではありません。また代わりとなる新規開催都市も出てきており、年間14戦程度は常にまかなえています。

モントリオール前市長のCoderre氏は、フォーミュラEのレース開催は「持続可能エネルギーへの取り組みを促進すること」だと説明していました。しかしそのために税金を大量に燃やしていたのでは、何が持続可能なのかよくわからなくなってしまいそうです。

フォーミュラEそのものは、その話題性もさることながら、コースのいたるところでドッグファイトが繰り広げられるエキサイティングなレース内容が多く、かなり成功しているシリーズといって間違いありません。ただ、都市が多大な負担を負うだけにおわるのではなく、開催することで全体としてメリットがあると感じられるようにする努力は、もう少しフォーミュラE側にも必要なのかもしれません。

125シェア
0
84
0
41

Sponsored Contents