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Surface Book2レビュー、これは一番最初に検討していい製品だ。 Premiere Proのエンコードも爆速

少しでも高性能なモバイルPCが欲しいというユーザー向け

笠原一輝(Kazuki Kasahara), @KazukiKasahara
2017年12月22日, 午後02:00 in Surface
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マイクロソフトのSurface Book 2が日本市場でも販売が開始された。15型、13.5型と2つのディスプレイサイズが用意されているSurface Book 2だが、日本で販売されるのは13.5型の方で、メモリや内蔵ストレージ容量の違いでいくつかのモデルが用意されている。今回は日本マイクロソフトのご厚意でSurface Book 2のHNN-00012(Core i7-8650U/ NVIDIA GeForce GTX 1050/メモリ16GB/ストレージ1TB/Office Premium/シルバー)モデルを試用する機会を得たので、その模様をお届けしたい。

 新しいSurface Book 2はCPUやGPUが強化されており、基本的な性能が大きく上がっている。さらにUSB Type-Cポートが追加されており、条件付きながらUSB PDに対応したACアダプタで充電したりという使い方も可能になっている。

マイクロソフトの脱着型2-in-1デバイスの最新製品となるSurface Book 2


Surface Book 2は、そのブランド名からもわかるように、Surface Book製品としては2世代目の製品となる。初代Surface Bookは、2015年の10月で米国で発表され、日本では2016年に入ってから販売が開始されている。


▲外箱

最大の特徴は、クラムシェル型の形状をしていながら、電気式のロック機構でタブレットが脱着できる脱着型の2-in-1デバイスであることで、普段はノートPCのように使っていながら、必要に応じてタブレットを分離してコンテンツを閲覧することに使ったりと、一台で2つの用途に使えることにある。


▲外箱を開けるとこのように本体が入っている

マイクロソフトのSurface Proシリーズが、タブレットにキーボードを付けるという形状になっているため、膝の上などで使う場合には安定性に難があるが、Surface Bookシリーズの場合にはドッキングしている時はクラムシェル型PCそのものになるので、膝の上などでも安定して使うことができる。普段は完全にクラムシェル型PCと同じに使い、たまにタブレットにするというユーザーに最適な形状となっている。

このSurface Book 2はそうしたSurface Bookの第2世代の製品となるが、実際には初代Surface Bookにはキーボードドック(パフォーマンスベースと呼ばれている)だけを更新した1.5世代的な製品があるので、製品としては実質的には三つ目となる。


▲内容物、従来は標準添付されていたスタイラスペンはSurface Book 2から別売りになっている

そうしたSurface Bookだが最初に発売された初代Surface Bookのハイエンド製品となるPA9-00006と、今回使用しているHNN-00012のスペックを比較した表が以下の表1になる。


▲表1 Surface Book(PA9-00006)とSurface Book 2(HNN-00012)の比較

どちらも同じメモリ16GB、ストレージ1TBのモデルとなり、その点ではほぼ同じスペックの製品となっている。大きく強化されているのはCPUとGPUだ。CPUは第6世代Core(Skylake-U)ベースのCore i7-6600Uから、第8世代Core(Kaby Lake Refresh、KBL-R)ベースのCore i7-8650Uに強化されている。CPUコアがデュアルコアからクアッドコアに強化されているほか、GPUがブランド表示がないからGeForceからGeForce GTX 1050へと強化されている。それにより性能が大きく強化されているのが、Surface Book 2の大きな特徴となる。

ACアダプタは大きく重くなったけど、USB PDに対応したUSB Type-Cがついたのは便利


CPUとGPUが強化されたのは後述の通り処理能力の向上に大きな効果があるのだが、システムがピーク時に必要とする消費電力が増えており、ACアダプタが給電出来る電力の量を増やす必要に迫られている。初代Surface Bookでは65W出力のACアダプタがバンドルされていたが、Surface Book 2では102W出力のACアダプタがバンドルされている。

もちろん容量が大きくなったことはいいことなのだが、その分ACアダプタの重量は増えている。従来の65W版のACアダプタが実測で268gであるのに対して、Surface Book 2に付属してくる102W版は383gと115gも増えている。性能が上がったこととのトレードオフとは言え、もう少し軽量なACアダプタにして欲しかったところだ。


▲102WのACアダプタが標準添付されている




▲左が新しい102WのACアダプタ、右が従来のモデルに添付されていた65WのACアダプタ



▲新しいACアダプタの重量は383g(実測値)



▲初代Surface Bookにバンドルされていた65WのACアダプタは268g(実測値)



▲Surface Book 2(HNN-00012)の重量は1630g(実測値)



▲初代Surface Book(PA9-00006)の重量は1567g(実測値)

だが、その弱点を補ってあまりある、アップデートがSurface Book 2にはある。具体的には、本体の右側面にUSB Type-Cポートが用意されていることだ。初代Surface Bookでは、同じ場所にMini DisplayPortが搭載されており、ディスプレイ出力にだけ利用することができた。Surface Book 2ではここがUSB Type-C(USB 3.1 Gen1)になっており、USB Type-CからDisplayPortに変換するドングルなどを利用してディスプレイ出力が可能になっているほか、普通のUSB Type-Cに対応した周辺機器、さらにはStandard-Aに変換するドングルなどを経由して、一般的なUSB周辺機器を利用することができる。


▲本体の左側面にUSB (Standard-A、3.1 Gen1)×2とSDカードスロットがある


▲従来モデルと同じようにSDカードははみ出る仕様。ストレージの追加用としてよりもデジカメのSDカードを読み取るためと考えた方がいい。ただしUHS-IIに対応しており対応カードでは高速に読み書き可能



▲上が初代Surface Book、下がSurface Book 2、端子の位置が微妙に手前に変更されている



▲本体の右側面にUSB Type-C(3.1 Gen1)とSurface Connect(ACアダプタやSurface dockを接続する為の端子)が用意されている



▲上が初代Surface Book、下がSurface Book 2、Mini Display PortがSub Type-Cになっていることがよくわかる

しかも、このUSB Type-Cは、オプションの規格であるUSB PD(Power Delivery)にも対応しており、一般的に販売されているUSB PDに対応したUSB ACアダプタを利用してシステムに充電したり、給電することができる。

ただし、現在一般的に販売されているUSB ACアダプタは、出力が60~65W、45Wだったりと、Surface Book 2に標準添付されている102WのACアダプタに比べると出力は小さい。システムに負荷をかけていない状況であれば、それでも充電出来ると思うが、GPUに負荷をかけて利用するような状況ではシステムが必要とする電力が多く、バッテリーの充電には電力が回らなくなると思われる。

その意味では、高速には充電することはできないが、外出先でちょっと充電するという用途であれば、USB PDに対応した軽量なACアダプタを使うという使い方は可能で、前述の重い標準のACアダプタという弱点をカバーすることは可能だろう。


▲Appleの61W USB-C電源アダプタ(MNF72J/A)を接続すると20V/2.24Aで給電が開始された。USB PDに対応しているためこうした使い方も可能。

もう1つの嬉しい改善点としては、脱着型のヒンジ構造の改良があげられる。Surface Bookシリーズは、電気式のロック機構を備えた、脱着式2-in-1デバイスとなっている。CPU、メモリ、ストレージなどの重量物がタブレット側に入っているため、結構な重量を、ヒンジで支えている。初代Surface Bookは、ここが弱点になっており、ディスプレイがややぐらぐらする、というのは多くのユーザーが指摘していた。


▲手前が初代Surface Book 1のキーボードドック、奥側がSurface Book 2のキーボードドック。端子の形は一緒だが、ヒンジを支える柱の大きさが変わっている


▲左が初代Surface Book 1のキーボードドック、右がSurface Book 2のキーボードドックの柱。Surface Book 2のヒンジの柱の肉厚が増していることがわかる。これがぐらぐらが改善された最大の理由

そこで、Surface Book 2では、ヒンジ内部で、タブレット部分を支える柱の構造に手が入れられている。具体的には柱の肉厚が増やされており、より安定して支えることができるようになっている。確かに、初代Surface Bookよりはぐらぐらしなくなっていることが確認できた。

CPUもGPUも最新世代になってPremiere Proのエンコードがさらに爆速に


さて、Surface Book 2の性能だが、既に述べた通り、CPUとGPUが強化されており、大きく性能が向上している。CPUは第6世代Core(Skylake-U)ベースのCore i7-6600Uから、第8世代Core(Kaby Lake Refresh、KBL-R)ベースのCore i7-8650Uに強化されている。GPUがブランド表示がないがGeForceからGeForce GTX 1050へと強化されている。

CPUの強化点で注目したのは、CPUコア数が2コアから4コアに増えていることだ。IAのプロセッサの場合は、Armなどとは異なり1つ1つのCPUコアの処理能力が高いので、2コアから4コアになることは、Arm系のCPUに比べて大きな処理能力の向上をもたらす。

ただし、CPUコアを4コアにしたことで、消費電力は全体的に増えてしまうので、クロック周波数はやや抑えめになっている(ベースクロックで比較するとCore i7-6600Uは2.6GHzだが、Core i7-8650Uは1.9GHzと低めに設定されている)。それでも、クアッドコアにした効果は高く、Intelでは第8世代Coreプロセッサは従来世代に比較して40%性能が向上すると説明している。



▲CPU-Zの表示、開発コードネームがCoffee Lake-U/YとなっているのはCPU-Zのデータベースが間違ってて正しくはKaby Lake Refresh

そして、もう1つのGPUだが、初代Surface Bookではブランド名がついているNVIDIA GeForceという外付けGPUが、キーボードドックに内蔵されていた(SKUによっては外付けGPUなしのモデルもある)。このNVIDIA GeForceはGM108という開発コードネームがついているダイが利用されており、GPUのアーキテクチャとしは現行製品(Pascal)の1世代前となるMaxwell世代となっていた。

これに対してSurface Book 2のキーボードドックに内蔵されているGPUは、現行製品のPascalコアのGeForce GTX 1050(GP107)になっており、演算器であるシェーダーエンジンの数が640個に増えている。アーキテクチャが最新になり、演算器が増えているので、性能が向上しているのだ。


▲GPU-Zの表示


では、実際に実利用環境で性能を初代Surface Bookと比較してみよう。今回利用したのはAdobeのPremiere Pro CCだ。Premiere Proの標準レンダリングエンジンであるMercury Playback Engineを利用して、CPU+Intelの内蔵GPU、CPU+NVIDIA GPUという2つの組み合わせで、初代Surface Book、Surface Book 2に動画をエンコードさせてみた。やったのは4Kで撮影した約5分の動画を、フルHDにエンコードするというシナリオで、どれだけの時間がかかったかを計測した。



▲グラフ1:CPUだけ(実際にはCPU+内蔵GPU)でPremiere Proのエンコードを初代Surface BookとSurface Book 2で実行した場合の比較。CPUがクアッドコアになっている効果がよくわかる




▲グラフ2:CPU+外付けGPUでPremiere Proのエンコードを初代Surface BookとSurface Book 2で実行した場合の比較、初代Surface Bookも爆速だったが、それがさらに爆速に。初代Surface BookでCPUだけでエンコードすると1511秒かかっているので、Surface Book 2で外付けGPUを利用してエンコードすると約1/4の時間でエンコードできてしまう。

グラフ1の結果はCPUと内蔵GPUでエンコードした場合(つまりCPUだけでエンコードした場合)、グラフ2の結果はCPUと外付GPUの両方を利用して演算した場合の結果だと考えて良い。いずれの結果でもエンコード時間は短くなっているのだが、CPUだけの場合は約32%、GPUを合わせた場合には約22%高速化されていることがわかる。

特に、すごいのはSurface Book 2で約5分の4K動画をフルHDにエンコードする時間が、CPUだけだと17分9秒かかっているのが、CPU+GPUだとわずかに6分15秒で済んでいる。つまり、例えば、50分の4K動画を同じようにエンコードするとすると、CPUだけだと約171分と約3時間かかるのに対して、Surface Book 2で外付けGPUを利用すると約61分、つまり1時間だけで済んでしまう。PCにエンコードさせている時間は、人間はただ待ってるだけになるので、2時間別の作業ができると考えれば、生産性は非常に高いと言える。

このように、Surface Book 2は、USB PDに対応したUSB Type-Cポートが用意されたこと、さらにはヒンジ部分の改良などにより使い勝手が向上しているだけでなく、CPU、GPU両方が強化されたことで性能が大きく向上されている。Premiere Proのエンコードの例からもわかるように、PCに高い負荷をかけて何かをさせているようなプロフェッショナルにとってはこのことは重要なポイントで、少しでも高性能なモバイルPCが欲しいというユーザーであれば、Surface Book 2は一番最初に検討していい製品だと言っても褒めすぎではないと思う。

関連キーワード: surface, surface book 2, surfacebook2
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