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豊作の2017年、自分的ベストバイは iPad Pro 10.5インチ :週刊モバイル通信 石野純也

12.9インチ版のSmart Keyboardと組み合わせ

石野純也 (Junya Ishino)
2017年12月26日, 午後08:01 in Apple
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 2017年も、残すところあとわずか。本連載も、本年はこれが最後となります。振り返ってみると、今年もさまざまなガジェットが登場し、筆者もそのうちの何台かは、自腹で購入しています。

今年はスマホ、タブレットともに豊作で、スマートスピーカーの盛り上がりもあり、話題が尽きることはありませんでした。そんな中、今年のベストバイを1台挙げるとすると、10.5インチ版のiPad Proかもしれません。

自分的ベストバイだったiPad Proの10.5インチ版


 Galaxy Note8とどちらを取り上げようか悩ましい選択肢ではありましたが、やはり自分的には、ペン入力の使い勝手のよさが決めてになりました。10.5インチ版の新機能というわけではありませんが、このiPad ProもApple Pencilに対応しており、さまざまなアプリで、字や絵を書くことができます。

筆者の場合、あまり絵は描きませんが、打ち合わせのメモを取ったり、紙媒体の校正をしたりで重宝しました。あまりに下手くそなのでお見せすることはできませんが、たまに図版のラフを書いたりもしています。


校正をしたり、メモを取ったりといった用途に活躍


 この書き味が本当にいいということを、Galaxy Note8を使ってみたあと、さらに感じるようになりました。同端末を連載で取り上げる際に、iPad Proと、Galaxy Note8の筆記をスローカメラで撮り、ペンの追従性を比較してみましたが、この点では、iPad Proに軍配が上がります。

日本語、特に画数の多い漢字をサラサラと書こうとすると、どうしてもペンの動きが速くなります。この動きにきんと追随できることが、書き心地のよさに直結することが実感できました。




ペンへの追従性という点では、iPad Proに軍配が上がる


 もちろん、Galaxy Note8には、Galaxy Note8のよさがあります。話を立ち聞きするような取材のときは、iPad Proだとサイズ的に邪魔になってしまうため、片手でずっと持っていられるGalaxy Note8にはかないません。移動中にどうしても赤字を入れたいときにも、Galaxy Note8を使っています。

Sペンは、充電がいらないのも便利なポイントで、逆に言えば、Apple Pencilは気づくとバッテリーがなくなってしまっていることがあり、この点は大いに改善の余地があると感じています。それでも、現状、ツールの使い勝手としてベストを求めると、やはりiPad Proということになります。

 iPad Proは購入時にも本連載で、レビューとして取り上げましたが、当時はSmart Keyboardを購入していませんでした。メモ用のPCとしてはPORTABOOKを導入しており、それで事足りていたというのが、その理由です。しかしながら、PORTABOOKをメジャーアップデートするのもさすがに疲れてきたので、最近は放置気味に......。よくよく考えたら、そこまで無理をしてWindows機を持ち歩く必要もないのではということに思い至り、Smart Keyboardを導入しました。


Smart Keyboardを導入して、iPad Proをメモマシン化


 といっても、12.9インチ版iPad Pro用のSmart Keyboardですが......。同業者の中にも、何人かこの構成でiPad Proを使っている人がいますが、こちらの方が、キーボードが物理的に大きくなり、1つ1つのキーが押しやすくなります。キーストロークが浅いため、長文を打とうとすると、ちょっと疲れてしまいますが、メモ程度であれば、普通に取ることができます。

iPad Proには、「Wrix」というアプリを導入。これはWindowsにある秀丸ライクなエディタで、1行の文字数を自由に変更できる点が便利です。


テキストエディタの「Wrix」をインストールし、緊急時には原稿もこれで書けるようになった

 このように、Apple PencilやSmart Keyboardで、機能を拡張できる点が、iPad Proのメリットといえるでしょう。Smart Keyboardを導入してからは、日々の取材にも持ち歩くようになり、取り出す頻度が俄然増えました。これを買ったことで、より仕事用のマシンとして、活躍するようになったというわけです。

もちろん、まだまだPCに比べるとできないことは多く、フルで原稿を書いて写真を選んでという作業をするなら、PCの方が速いのも事実。一方で、iOSも徐々にPC風に進化してきているため、来年のメジャーアップデートにも期待したいところです。




iOS 11のドックは便利。WebサイトをPDF化する機能も、プレビューを校正する際に使っている


 通信面では、引き続きApple SIMに対応しているところが、iPad Proの魅力です。今年は、Apple Watch Series 3がeSIMを搭載し、話題を集めましたが、書き換え可能なSIMカードを本体に内蔵するという点では、iPad Proがその先駆け的な存在。

特に、海外に行ったとき、現地のキャリアと直接契約できるのが便利で、コスト的にもリーズナブルです。契約作業が少々面倒ではありますが、空港について、すぐに使えるというのもいいですね。


Apple SIMは海外取材、特に渡米時に重宝している機能

 ただし、残念ながら利用できる国があまり広がっておらず、お得度も限定的。米国ではT-Mobileの10ドルプラン(5GB)があるため、これを積極的に利用していますが、その他の国では、今一歩なのが現状。欧州、アジアでの利用がもっとスムーズにできるよう、キャリアとの関係はもっと強化してほしいと感じています。

 そんなこんなで、iPad Proは年間を通して使えたガジェットでした。Smart Keyboardを後から付け足したり、iOS 11にアップデートされたりと、買ったあとに機能が拡張され、新たな発見があったのも、買ってからずっと愛用できている理由かもしれません。

欲をいえば、iPhone Xに搭載されたFace IDに対応してほしい、iOS 11がもっと安定してほしいなど、改善してほしい点はありますが、その一部は2018年にかなうといいなと思っています。それでは、よいお年を!
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