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ラスベガスを256倍楽しむ法 (エンタメ編) :情熱のミーム 清水亮

東京のエンタメもいいのだが、規模感の大きさはやはりラスベガス

清水亮 (Shi3z), @shi3z
2018年1月11日, 午後03:30 in column
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CESでラスベガスが盛り上がっていると思いますが、エンタメについても紹介したいと思います。
なんせ僕はギャンブルはほとんど興味がないので、ラスベガスに来る最大の理由はなんといってもエンターテインメントです。

エンタメを見るためだけに長期滞在したい、と思える街は世界広しといえどラスベガスくらいでしょうね。
東京もいいけど、なんか時間軸が違うんですよね。ラスベガスは毎日のようにでかいエンタメを何十年とやってるわけだから。やはり同じ演目を10年以上ずっと続けるってすごくしんどいし、しかしだからこそすごいことだと思うわけですよ。毎年式年遷宮やってるみたいなものですよ。

そして生身の人間がやっているからこそ、毎回新しい驚きや発見があるのです。本当にすごい。この営みに感動するわけです。

というわけで、ラスベガスに興味がない人にもぜひオススメしたい、エンタメ特集です。

デビッド・カッパーフィールド 生きる伝説を目撃せよ



まず、個人的に絶対外せないのが、デビッド・カッパーフィールドのマジック・ショー。
マジックそのものの代名詞とも言える生きる伝説、デビッド・カッパーフィールドの繰り出すマジックは、たとえトリックを知っていたとしても思わず目を疑うような見事な芸です。

十年くらい前に弟子が裏切ってデビッドのトリックを次々とテレビ番組で暴露するという悲劇に見舞われたのですが、そんなセコい根性に負けないくらいの迫力があります。やはり超一流のエンターテイナーはトリックを暴露されたところでビクともしない。そこに痺れる憧れる。

そして暴露されたといっても、マジックのマニアでもなければ100%何がなんだか解らない、という世界ですし、マニアであっても「えっ どうやってんの?」という仕掛けが多数あります。

僕はラスベガスに来ると必ず見ている、と言っても過言ではありません。毎回微妙に違います。そこがまた素晴らしい。
E-Mailを使ったマジックもあり、生きる伝説が健在であることがなにより心を震わせてくれます。

外には売店があり、席ではお酒を飲むことができます。
デートにもファミリーにもおすすめです。

演目 : David Copperfield
会場 : MGMグランド
費用 : 120ドル前後
驚き度: ★★★ タネを知っていてもなおビックリする
美しさ: ★★☆ デビッドがいつ見てもカッコイイ
物語 : ★★☆ 驚くべきことにステージが一つの物語になっています
お勧め: デート ファミリー


シルク・ド・ソレイユ KA(カー)
ファミリーにお勧め 縦横に自在に回転するステージで織りなされるヒーロー活劇



 
写真を撮り忘れた・・・というのは内緒でお願いします。

さて、ラスベガスといえばシルク・ド・ソレイユ。もはやシルク・ド・ソレイユに支配されてしまったのでは?と思うくらい、ラスベガスにはあちこちにシルク・ド・ソレイユの劇場があります。

日本にもたまに来るシルク・ド・ソレイユですが、劇場から作り込むラスベガスの演目と違って、テントでやるシルク・ド・ソレイユはどうしても持てるポテンシャルのほとんどを発揮できないのですね。だからたまに国内のシルク・ド・ソレイユを見に行くとどうしても「コレジャナイ」という気分になり、勢い余ってまたラスベガスに来る、というシルク・ド・ソレイユループを繰り返しているわけです。


その中でもKAのいいところは、まず炎を使った演出と回転する舞台。ステージを縦横無尽に駆け回るというよりも、ステージが縦横無尽に変形するため、観客は視点を真上からみたり、真横からみたりするという斬新な演出ですね。

ただ、基本はサーカスなのですがKAは話がやや複雑すぎるので、もっとサーカスに集中させろ、という気分になります。そこらへんはやや残念かな。ただし、シルク・ド・ソレイユの至高の傑作「O(オー)」に比べるとチケットが直前でも取りやすいので、「とりあえずシルク・ド・ソレイユ見とくか」というニーズに対してはバッチリです。

英語がわからなくてもなんとなくストーリーは追えるので全年齢にお勧めです。デートというよりファミリー向きかな。

演目 : KA(カー)
会場 : MGMグランド
費用 : 150ドル前後
驚き度: ★★☆ よくもわるくも「ああシルク・ド・ソレイユだな」という感じ
美しさ: ★★☆ 美しさよりもカッコよさ重視かな
物語 : ★★☆ わかりやすいです
お勧め: ファミリー


Zumanity(ズーマニティ)
性とは何か、愛とは何かを問いかける、大人のエロティック・リスル・ライド




ラスベガスのシルク・ド・ソレイユで、大人同士のデートならぜひ行って欲しいのがZumanityです。これ、未成年(21歳未満)は入場できませんのでご注意を。Zumanityはセクシャリティの壁を超えた人間同士の美しい愛の形を表現したもので、これも成人向けのためチケットが取りやすい割に傑作だと思います。あ、別にそこまでエッチな内容ではないです。

Zumanityとは、Humanity(人間性)とZoo(動物園)をかけあわせた言葉で、文字通り人間が動物のように性愛を求める姿を描きます。

司会はドラァグクイーンで、毎回、前説で「男性同士のカップル!」「女性同士のカップル!」と呼びかけ、最後に「それ以外の人たち」と呼びかけます。このMCがこの作品の全てを象徴していて、同性同士の愛、異性との愛をそれぞれ極めて美しく幻想的に描いています。完全に大人向けですね。個人的にはシルク・ド・ソレイユのショウでは1、2を争う高評価です。

女性にも人気が高いショウなので、デートやグループでの鑑賞にお勧めです。男同士で見に行くのは微妙かもしれませんが、僕は最初、男同士で見に行きました。まあ別に平気です。六本木あたりのゲイバーに男同士でいくと100%絡まれますが、そういうことも特にありません。


演目 : Zumanity
会場 : MGMグランド
費用 : 100ドル前後
驚き度: ★★☆ 驚くのが目的じゃないので
美しさ: ★★★ 幻想的で美しいシーンが多い
大人度: ★★★ 子供はおねんねの時間です
お勧め: 大人のデート 大人のグループ


Le Rêve The Dream(ル・レーヴ)
ラスベガスのエンタメ全部入り!シルク・ド・ソレイユを超えた美学




さて、今回一番ビックリしたのがこの演目です。
今までノーマークだったのが信じられないくらい、素晴らしいステージでした。

最大水深8メートルの巨大プールの円形劇場で行われる、360度を駆使した空中バレエとシンクロナイズドスイミングと筋肉ムキムキの組み合わさった壮大なダンス。

シルクド・ソレイユの最高傑作と言われる「O(オー)」を余裕で超えてるのではないか・・・いったいどんな天才が・・・と思ったら、Oと同じ作者でした。シルク・ド・ソレイユの代表作、「Mystre」と「O」、そして映画版の「Alegria」を手掛けたフランコ・ドラゴーネが演出するLe Rêve (フランス語で夢という意味)は、かつてない規模のラブストーリーです。

とにかく、噴水、空中バレエ、シンクロナイズドスイミング、筋肉ムキムキ、そしてたまにマジックという、ラスベガスのエンターテインメントを全てこのひとつのステージに凝縮したかのような迫力で、コレを見ただけでラスベガスに来た元は十分とれる、という感じです。見ないのは損。というか2011年からずっとやってたのに、一度も見てなかった自分を恥じます。

今回、ホテルがVenetianだったから、たまたま隣のホテルで面白そうなもんやってるな、という感じで見に行ったのですが、その完成度は圧巻。たぶん地球で最も美しく壮大なステージではないかと思います。

サムネイルではこのステージの魅力の1/100も伝わらないくらい、素晴らしいショウです。
新年早々、こんなショウが見れるなんて幸せ。とにかく未見の人は必見。

また、最前列は水をかぶる可能性があるため割安ですがゼッタイお勧め。僕は念のためジャージで行きましたが、端っこでも水を盛大にかぶることはありません。むしろダンサーたちの表情をかぶりつきで見ることができて大変オトクです。

ただ一つ難点を挙げるとすれば、ストーリーがちょっと・・・。まあわかりやすくイケメンとゴリマッチョが美女を奪い合う、みたいな話なんですけど、この話必要か?と思うくらいですかね。でも全てがビックリするくらい美しいので、この美しさで全てが許される感じです。


演目 : Le Rêve The Dream
会場 : Wynn
費用 : 120ドル前後
驚き度: ★★☆ ステージの仕掛けやいろんなことにビックリしますがビックリは控えめ
美しさ: ★★★ めちゃくちゃ美しいです。
物語 : ★☆☆ 物語性はちょっと蛇足かなという感じ。なくても十分すごい
お勧め: デート ファミリー


いかがだったでしょうか。
改めて振り返ると、ラスベガスが世界最大のエンターテインメント都市だということがよくわかりますね。ではCESをお楽しみください。

関連キーワード: ces2018, column, columns, entertainment
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