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網膜走査で視力をとわず鮮明な映像が見られる「RETISSA Display」が7月発売。価格は50万円

低出力レーザー光源の眼鏡型ディスプレイ。視界に画面が重なるAR用途など想定

関根慎一 (Shinichi Sekine), @sekine_s
2018年1月19日, 午後07:00 in wearables
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1月19日まで開催していたウェアラブルEXPOより。医療機器部品の製造・販売を展開している株式会社QDレーザのブースでは、網膜走査型ディスプレイ「RETISSA Display」の体験型展示を実施していました。

同社が擁するレーザー技術「ビジリウム」(VISIRIUM)を用いた製品の第一号となる眼鏡型のディスプレイ。眼鏡のフレームに内蔵した超小型プロジェクターから、網膜に直接映像を結像することにより、目の焦点位置や視力にかかわらず、同一の映像が見られる点を特徴とします。

Gallery: 網膜走査式眼鏡型ディスプレイRETISSA Display:ウェアラブルEXPO | 10 Photos

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ビジリウムは、光源から照射したRGBレーザー光をMEMSミラーとリフレクターで反射し、瞳孔(の中心)で一旦収束させた後、網膜に映像を走査する仕組み(マックスウェル視)。これはレンズの中心を直進する光がレンズ屈折の影響を受けずに進む原理を用いており、眼球においては視界の焦点を合わせる「レンズ」の役目を担う水晶体の状態に影響を受けにくく、結果として、被写界深度が深く、収差の少ない像が網膜に結像します。

これは通常の視力を持った人の場合、視界の中に水晶体が焦点を合わせた自分自身の視覚と、ビジリウムによって網膜に直接結像した2つの像が重なるように見え、少し視力が低い人の場合は、水晶体のピント調節がうまくいかずぼやけた視界の中に、網膜に結像したビジリウムの映像が鮮明に重なって見えます。

展示されたRETISSA Displayの構造は、眼鏡の光学ガラスと眼の間にVISIRIUMの機構を備えていました。ブリッジ部分にはカメラを内蔵しています。映像入力はカメラのほかHDMIにも対応しており、装着者の視力にかかわらず、視界にカメラからの鮮明な映像を重ねることが可能です。出力映像の解像度は「スマホ並み」とのこと。


本機の映像投影には低出力のレーザーを用いており、「JIS C6802」(IEC60825-1)が定める「レーザ製品の安全基準」において「クラス1」(合理的に予測できる条件下で安全)相当。網膜走査用途には高出力なレーザーが必要ないため、低出力のレーザーを用いることで、低コスト化、低消費電力化、小型化を図っています。

現時点でもPCや一部の携帯端末などから映像入力が可能ですが、説明員によれば、将来的には無線で他の機器と連携し、ARあるいはMRの表示機能を持ったスマートグラスを目指したいとのことです。

実際の見え方について、短時間ですがブースで試用させていただいた限りでは、遠くを見ても、近くを見ても、目の中に照射された映像の見え方には変化がなく、視界の自由度を保ったまま、映像が完全に追従するように見えました。反射映像を網膜に結像させる構造もあってか、映像がきちんと重なりあって見えるための位置調整が少しシビアで、眼鏡型デバイスのかけ方を細かく調整する必要もあります。

きちんと映像が見えている状態では、重なった映像に目の焦点を合わせる必要がないため、疲れ目もしにくいように思えました。

用途としては、ARによる業務上の作業支援などを想定。エンタメでの利用も視野に入れているそうで、説明員は「コラボ先を募集中」と話しています。

本機は一般販売予定もあります。4月の受注を開始し、7月の販売開始を目指しているとのことです。価格は50万円前後の見込み。

 

Source: QD Laser
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