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欧州のアリアン5ロケット、打ち上げ9分後に通信途絶も衛星2基の軌道投入に成功

結果オーライ

Munenori Taniguchi
2018年1月26日, 午後07:30 in Space
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欧州の国際宇宙企業Arianespaceが1月25日にフランス領ギアナから打ち上げた「アリアン5」ロケットは、打ち上げ9分後にテレメトリー通信を失う事態に見舞われながらも正常に軌道へ到達し、SESの静止軌道通信衛星SES 14とアラブ首長国連邦の通信衛星Al Yah 3を無事に軌道へと送り届けました。両衛星は正常に稼働しているとのこと。

今回のアリアン5打ち上げでは離陸9分後に切り離された上段ロケットからのテレメトリーが受信できなくなり、打ち上げは失敗したように思われました。実際、ArianespaceのプロジェクトチーフであるStephane Israel氏は謝罪の言葉を述べ、問題を調査するとのコメントを出しています。

しかしその後、2つの衛星はともに分離され、軌道上でそれぞれの事業者との通信を開始したことがわかりました。AFPによれば、2つの衛星は正しい場所でリリースされたわけではなく、予定していた軌道に乗っているわけではない模様。しかし幸いなことに、そこから本来の軌道へは再配置可能であり、Arianespaceも通信事業者も胸をなでおろしているに違いありません。


SES-14にはNASAの電離層等観測機Global-scale Observations of the Limb and Disk、略してGOLDが搭載されいます。これは電子レンジほどの大きさの機器で、高度約3万5000kmから地球の上層大気、特に電離圏と熱圏の温度を調べ、太陽活動がどのような影響を及ぼすのかを知るための研究に用いられます。

GOLDは単独の衛星としてでなく、民間の衛星に組み付けられた「ホステッド・ペイロード」と呼ばれる方式の最初の例。NASAは「これまでどおりの人工衛星が必要になるケースもあるが、商業衛星に科学調査用のツールを付け加えることで、より費用対効果の高い方法を提供できるようになった」としています。

Arianespaceとしては、もちろんテレメトリーが失われた原因を調べ、問題を潰す必要があります。しかし、打ち上げの最終的な目的はすべて達成できたことはArianespaceだけでなく通信事業者、そしてNASAにとっても良い結果だったと言えそうです。

Source: Space.com
Coverage: Yahoo News(AFP)
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