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仮想通貨採掘の流行でGPU入手性が低下、SETIの観測データ分析システム増強に影響

SETI辛い話

Munenori Taniguchi
2018年2月16日, 午前10:15 in space
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2017年後半以降の仮想通貨、特にBitcoinの盛り上がりは暴騰から一転暴落へと転じたものの、最近ではかなり値動きも落ち着きを取り戻したように思えます。一方で、複雑な計算処理が必要でその難易度が上がり続けるマイニング方面では、少しでも効率良く採掘を進めるために大量のハイエンドGPUが投入され、世界的なGPU不足が起こりつつあります。

そして、このハイエンドGPU不足が、思わぬところに打撃を与えています。地球外生命探査(SETI)プロジェクトSETI@homeのチーフサイエンティストDan Werthimer氏は、現在2か所の研究施設でデータ分析業務を拡大しようとしているものの、その分析システム増強に必要なGPUがなかなか手に入らない状況だと語ります。

SETIでは、地球外生物から届いているかもしれない信号を取り逃がさないようにするため、日々膨大な量のデータを分析します。そのため、特にパフォーマンスの高いGPUを必要とします。

しかしWerthimer氏によるとハイエンドGPUの入手性の問題は特に最近深刻化しており、直近の2か月ではどの入手ルートを探っても品切れが続いているとのこと。Werthimer氏はBBCに対し「われわれはGPUを購入する資金を用意してベンダーにコンタクトをとったが、いずれも在庫切れとの返答だった」と話しました。

影響を受けているのはSETIだけではありません。宇宙で最も初期の星の光を探す研究グループは、米国立科学財団からの助成金を受けてプロジェクトに臨んでいます。しかしプロジェクトが3か月前に組んだ、電波望遠鏡のデータを集めて分析するために使うGPUの購入予算が、品不足から来る価格高騰のせいで大きく足りない状態になってしまいました。

このプロジェクトに参加しているカリフォルニア大学バークレー校のAaron Parsons氏は「(予算の割りあてを変更すれば)購入することもできなくはない」としつつも、品不足が深刻化するならば、現在のプロジェクト作業を一旦停止せざるを得なくなる可能性もあると懸念を示しています。

ちなみに、中国ではBitmainが仮想通貨採掘専用のASICを市場投入しており、サムスンもやはり中国市場へ採掘専用ASICを投入する計画を進めています。またNVIDIAにも、仮想通貨採掘向け製品の噂が出ており、今後もしばらくは仮想通貨採掘の活況が続きそうな気配です。

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