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「MVNOおじさん」でもお得なiPhone向け格安SIM、月1500円で容量制限なし:週刊モバイル通信 石野純也

子ども向けですが、大人でもお得に感じるプランです

石野純也 (Junya Ishino)
2018年2月24日, 午前11:00 in mobile
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回線から端末、さらにはその上に乗るサービスまでを丸ごと自社で手掛けてきたトーンモバイルが、ついにiPhone用のSIMカードを販売します。4月の提供開始を予定しているのが、TONE SIM(for iPhone)。ターゲットにしているのは中学生、高校生などの子ども世代で、月額料金は1500円からになります。

「MVNOおじさん」を狙わない異色の格安SIM

これまで、トーンモバイルは子どもとシニアにターゲットを絞り、事業を展開してきました。子ども向けは雑誌VERYと、シニア向けは中之条メソッドで知られる青柳幸利博士とタッグを組み、それぞれの世代に刺さるサービスを開発。その目的に沿った端末を、時にはODMと、時には富士通のような大手メーカーと開発して、自社ブランドで販売しています。

たとえば、子ども向けに関しては、TONE見守りというアプリを内蔵。単に今いる場所の情報を取得できるだけでなく、特定の場所に入ったら親に通知を送ったり、子どもの使うサイトやアプリを制御したりと、さまざまな機能を実現してきました。フォーマットに沿って紙に書いた子どもとの約束を撮影すると、設定をオートで行える「親子の約束」も、トーンモバイルならではの仕組みです。




▲子ども向けやシニア向けに特化した戦略を取るトーンモバイル

このような取り組みが功を奏し、トーンモバイルのユーザーは、実に69%が子どもとシニアで占められているといいます。"MVNOおじさん"という言葉を筆者が提唱しているように、どちらかというと一般のMVNOユーザーは、30代、40代が多く、ITや通信にある程度の知識があるのが一般的。そんなMVNOの中で、あえて王道を外し、大きなニッチを取りにいくトーンモバイルは、異色の存在と言えるかもしれません。


▲シニアと子どものユーザーが69%を占めるトーンモバイル

子どもはiPhoneを使いたがる

そんなトーンモバイルでしたが、子ども向けサービスを展開するにあたっては、弱点もありました。子どもにとっては、やはり端末を選びたいというのが本音。特に中学生、高校生と大人に近づけば近づくほど、趣味嗜好もはっきりしてきます。端的に言うと、どうしてもiPhoneを使いたいという子どものニーズに、応えてきれていなかったのです。

特に日本は、「特殊事情として圧倒的にiPhoneの割合が高く、高校生までいくと65.4%がiPhone」(トーンモバイル 代表取締役社長 石田宏樹氏)という現状があります。一方で、iPhone向けに提供されているフィルタリングサービスなどは、「さまざまな解除方法のまとめサイトがあり、最悪、iPhoneを初期化してしまえば解除ができてしまう」といい、親にとっては心配の種になりそうです。


▲日本の場合、iPhone比率が高く、学生層ではその傾向がさらに顕著になる

それを解決するのが、iPhone用に特化したTONE SIMです。TONE SIMは、iPhoneにインストールするアプリが、ネットワーク側と密接につながっているのが特徴。石田氏の言葉を借りれば、「垂直統合で作った」SIMカードといえます。連携の強さは、iPhone側にインストールしてあるTONE SIMアプリをアンインストールしたり、設定を解除すると、「通信が止まる」(同)というところからもうかがい知ることができます。


▲アプリと通信がきっちり連携して、見守りサービスを実現

これはアプリ側で検知した動作を、トーンモバイルが持つパケット交換機に伝えて制御しているため。まさに、ネットワークとサービスの両方を持っているからこそできる、制御方法といえるでしょう。また、トーンモバイルが開発した専用のブラウザをインストールして、特定ジャンルのサイトを閲覧禁止にするとともに、親側に閲覧許可を求めることもできます。




▲iPhone側にアプリを入れ、細かな制御は親側の端末で行う


▲ブロック解除の許可を、親に求めることもできる

さらにTONE SIM(for iPhone)は、これにiPhoneを一括で制御するMDM(Mobile Device Management)を組み合わせており、親のスマホ側から設定の変更を行えます。MDMは一般的に、法人が社員に端末を与える際に管理するための仕組みとして使われるものですが、トーンモバイルはこの仕組みをトーンモバイルとトーンモバイルのユーザーに応用。親がレーティングや時間帯に基づいて、遠隔で、子どもの使えるアプリに制限をかけることができます。


▲親側の端末から、遠隔でアプリの制御をかけることができる

ただし、現状で提供されるのは、あくまで「かんたんモード」のみ。アプリの制限は、App Store側のレーティングに沿った形でしか行えず、個別にメッセンジャ—アプリを禁止したいといったような制御は行えません。こうした機能は、今後提供を予定している「あんしんモード」で実装していくといいます。


▲より強力な制限をかけられる「あんしんモード」も提供予定

大人のiPhoneユーザーでもお得に感じる料金設定

通常、トーンモバイルの料金は基本使用料が1000円ですが、TONE SIM(for iPhone)は、ここに「TONEファミリー(for iPhone)」の利用料である500円が加わる形で、1500円になっています。090/080/070の電話番号(通常のMVNOで言うところの音声SIM)や、IP電話のかけ放題、動画を閲覧するための1GBチケットは、別途オプションとして提供されます。また、親がトーンモバイルのユーザーでない場合は、あんしんインターネットオプションやTONEファミリーoptionに、別途合計で300円料金かかります。


▲500円の「TONEファミリー(for iPhone)」がセットになっていることが、既存の料金プランとの唯一の違い

トーンモバイルの通信は、動画やアプリのダウンロードなどに制限がかかっている一方、その他の通信は容量、速度ともに無制限です。そのため、動画を見たり、アプリをダウンロードしたりするのでなければ、基本的に1500円でネットは使い放題になります。動画を視聴するのに、1GBあたり300円のオプション料金は必要ですが、それ以外はいくら使っても1500円に収まるのは安心感があります。

この価格であれば、大人のiPhoneユーザーの中にも、TONE SIMを使ってみたいと思う人はいるでしょう。動画の視聴やアプリのインストールをWi-Fiに接続した環境で行いさえすれば、その他の通信は使い放題になるからです。用途に一部制限はあるものの、容量制限のないLTEが1500円ポッキリというのは、他社にはない価格設定で競争力があります。これなら、いわゆるMVNOおじさんが使っても、お得と感じられるのではないでしょうか。

逆に子ども向けというときに気になるのが、その提供形態。現状では、SIMカードのみの販売で、しかもネットからの申し込みに限定されています。独自の店舗網を持つトーンモバイルが、販路をあえて限定するのはもったいない印象があります。また、トーンモバイルの所属するCCCグループには、中古端末販売のイオシスも存在しますが、この強みも生かしきれていません。グループの力を使い、SIMカードの単体提供だけでなく、中古品や新古品のセット販売にまで踏み込んでほしかったというのが筆者の本音です。


▲イオシスは同じCCCグループだが、端末は別途購入しなければならない

TSUTAYAや蔦屋家電のトーンモバイルコーナーで、iPhoneとともにSIMカードを販売した方が、子どもを持つ親や、子ども自身の目に留まりやすく、分かりやすいサービスになるような気がします。これらの点については、今後の取り組みに期待したいところです。

関連キーワード: iphone, mobile, mvno, sim, tonemobile
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