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Galaxy S9実機レビュー。強化点のカメラと認証に感動、外観インパクトは薄いが買って損なし:週刊モバイル通信 石野純也

使ってみると、ハードウェアの進化は決して小さくありません

石野純也 (Junya Ishino)
2018年3月8日, 午後10:00 in galaxy
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Mobile World Congress 2018(以下、MWC)に合わせて発表されたGalaxy S9とS9+は、カメラ機能を大幅に強化したサムスン電子のフラッグシップモデル。自身をキャラクター化して、スタンプのように送れる「AR Emoji」も見どころの1つです。

今回は、このGalaxy S9、S9+のグローバル版をいち早く借りることができたので、実機を元に実力を見ていきましょう。

Gallery: Galaxy S9/S9+実機レビュー(週刊モバイル通信 石野純也) | 21 Photos

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▲Galaxy S9。5.8インチ画面で、背面カメラはシングル構成のモデル

▲Galaxy S9+。6.2インチ画面と背面デュアルカメラ搭載の上位モデル


まず注目したいのは、やはりカメラ機能です。静止画での最大の特徴は、機械式の"絞り"に対応したこと。S9、S9+のどちらも、F値1.5とF値2.4の2段階から絞りを選択できます。大抵の人が利用するであろうオートに設定している場合は、明るさに応じて自動的に絞りを決めます。

F値が低くなっている(レンズが明るくなっている)こともあり、暗い場所での写真もキレイ。センサー側にメモリを内蔵したことで、一度に12枚もの写真を撮ってノイズを削減しているため、写真もなめらかに見えます。


▲絞りをF値1.5と2.4から選択することが可能。オートの場合は自動で調整します


また、SシリーズのGalaxyとしては初めてデュアルカメラを採用しました。といっても、デュアルカメラなのはS9+のみ。仕組みはGalaxy Note8と同じなので割愛しますが、ワンタッチで光学2倍相当の望遠撮影が楽しめるのが特徴です。

筆者もGalaxy Note8で愛用していますが、遠くの被写体を撮るときに便利なので、これは歓迎すべきことといえます。


▲S9+はSシリーズ初のデュアルカメラに


プロモードにするとF値は手動で設定できますが、室内程度の明るさでF値1.5にしてしまうと、ちょっとでも奥にあるものがすぐにボケてしまう印象がありました。絞りの仕組みを考えれば当然ですが、いたずらにF値を下げるのは得策ではありません。用途に応じて使い分けるか、よく分からないときはオートに任せておいた方がいいでしょう。

ここ最近は画質への評価が特に高かったGalaxyシリーズのカメラですが、S9はそれがさらに強化された、というのが率直な感想です。


▲Galaxy S9+で撮った写真。料理なども美味しそうな色合いです


▲やや暗めの部屋でも、ノイズが少なく撮影できます


▲夜景もきれいに写せるのはF値が1.5と低く、ノイズ低減処理も進化しているため


また、センサーにメモリを積層することで、960fpsのスーパースローモーション動画にも対応しています。これ自体は、ちょうど1年前からソニーモバイルがアピールしていたことで、新鮮味はありません。おそらく、S9、S9+にも、ソニー製のセンサーが採用されているのだと思われます。

一方で、スーパースローモーション動画の演出面では、サムスンが一歩リードしています。自動的に音楽がつけられたり、GIFアニメとして手軽にSNSに投稿できたりと、使ってもらうための工夫が随所にあります。



▲スーパースローモーション動画も撮影可能になった


▲撮った動画には自動で音がつき、GIFアニメに加工することも可能だ


スーパースローモーションといってもイマイチどんな動画を撮ったらいいのか分からないかもしれませんが、その意味で、S9、S9+はユーザーフレンドリー。単に技術を素のままで提示するだけでなく、利用シーンまでしっかり考えられているといえます。

そして使ってみてすぐに気づくのは、ステレオスピーカーのありがたさ。これまで、Galaxyシリーズのスピーカーはモノラルで、しかも端末下部に搭載されていたため、持ち方によっては音が聞こえなくなってしまうことがありました。

S9、S9+もスピーカーの1つは下部にあり、手でふさがれてしまうことはありますが、きちんと本体上部から音が出ます。音圧が上り、ステレオになったことで迫力もアップしています。これなら動画視聴などが捗りそうです。


▲ステレオスピーカーに加え、オーディオ部はDolby ATMOSにも対応する


普段使いでありがたいもう1つの機能が、虹彩認証と顔認証を組み合わせて使うインテリジェントスキャン。これまでのGalaxyはどちらか一方のみの対応でしたが、S9、S9+からは両方を組み合わせて使うことで、精度を引き上げています。

筆者は現在Galaxy Note8で顔認証を使っていますが、インカメラで顔を見ているため、暗い場所だと使いものになりません。ところが、S9とS9+の場合は、部屋を暗くしてもきっちりロックが解除できました。


▲顔認証と虹彩認証の両方を賢く使い分ける「インテリジェントスキャン」


従来弱かったマスクをつけて顔が隠れている場合などでも、自動的に虹彩認証が選択されるため、問題ありません。逆に明るい場所で虹彩認証が効きにくいようなときは、自動で顔認証が使われます。

このように2つの認証方法を組み合わせることで、ロック解除の精度が大きく上がった印象です。実際にGalaxy Note8を使っていたときよりも、指紋認証に頼る回数は減っています。

そしてGalaxy Sシリーズといえば、そのパフォーマンスの高さに期待している人も多いことでしょう。そこで今回は、Antutu Benchmarkで、S9、S9+それぞれのスコアを計測してみました。

S9、S9+はどちらも内蔵するチップセットは同じですが、メモリ容量が異なっており、前者が4GB、後者が6GBです。その分がスコア差になるかと思われましたが、スコアには大差がありません。両機種とも24万点越えの高レベルで、さすがフラッグシップモデルと太鼓判を押せそうです。



▲Galaxy S9+のスコア。総合スコアは24万点オーバーと、非常に高い水準だ


▲Galaxy S9のスコア。メモリやCPUに若干の差は出ているが、総合スコアはほぼ同レベル


そして新機能のAR Emojiも試してみました。まずはインカメラで自分を撮り、髪型やメガネの有無、服などを手動で調整していくだけで、AR Emojiが完成します。作ったAR Emojiはインカメラで使用でき、動画や静止画を撮れるほか、スタンプのように使うこともできます。

日本では、LINEのスタンプ代わりに使うと、注目されるかもしれません。相手に嫌がられる可能性も十分ありますが......。

AR Emojiで少々気になったのは、イラストのテイストが洋風っぽいなということ。日本をはじめとするアジア圏ではあまりなじみのないテイストです。もう少しアニメっぽくしてくれてもよかったかなという気がしますが、この辺はソフトウェアで何とかなるところ。韓国に拠点があるサムスンですから、アジア向けに特化したローカライズには期待したいところです。


▲自分の顔からスタンプを作れる「AR Emoji」


▲このようなアニメ付きのスタンプ(アニメーションgif画像)が作れます


インカメラで撮り、「Emoji」というキーワードが使われていることから、iPhone Xの「アニ文字」にインスパイア......より直截的に言うならパクった機能かと最初は思いましたが、どちらかというとユーザーの顔をキャラクター風に置き換えることに重きが置かれており、使ってみると別物だと分かります。

むしろ、サードパーティのメッセンジャーで相手のプラットフォームを問わずに送信できるところなどは、アップルよりもコミュニケーションサービスが普及する条件をしっかり分かっている印象も受けました。さすがに、フィーチャーフォン時代から携帯電話を作り続けてきたサムスンだけのことはあります。


▲AR Emojiで作れるスタンプにはこんなものも


総じてGalaxy S9とS9+は、完成度が非常に高く、新しいサービスへの挑戦もあって好印象です。

ただし、デザイン面では大きな刷新がなく、ぱっと見ではGalaxy S8、S8+から大きく変わっていないと感じてしまいます。インフィニティディスプレイを初採用したS8シリーズがかなりのインパクトだっただけに、それは仕方がないことかもしれません。

また、毎年コロコロ変わるよりも、端末としてのコンセプトやアイデンティティをしっかり打ち出せているという面は、いいことでもあります。

ただし、機械式の絞りに対応したり、Sシリーズで初めてデュアルカメラになったり、スーパースローモーション動画に対応したり、ステレオスピーカーが搭載されたりと、ハードウェアの進化は決して小さくありません。むしろ小出しにせず、約半年前のGalaxy Note8にもこのぐらい載せてほしかったと思うほどです。

Sペンを愛用している筆者は、これをベースにした秋のGalaxy Noteにも期待してしまいますが、ひとまずのところ、「現時点で手に入る最高のGalaxy」として買って損はない1台といえるでしょう。まだアナウンスされていませんが、日本での発売も今から楽しみです。


なお、今回試用した機種はグローバル版で、技適マークもありません。筆者は海外渡航から帰り、日本に入国してから90日以内のため、厳密に言えばこの端末を使ってもWi-FiやBluetoothを使っても電波法違反には問われませんし、スペインでSIMカードを挿して「開局」しているため、国内キャリアのSIMカードを挿して通信しても問題はないはずです(電波法の条文には国籍等の記載はなく、Wi-FiやBluetoothも入国後90日以内であれば利用できることがうたわれています)。

ただし、本機を貸し出したサムスン電子からの要請があったことに加え、執筆、編集過程などで誤って筆者以外の人間が触れてしまい、法令違反に問われることを防ぐため、原則として撮影やスクリーンショットは機内モードで行いました。検証は基本的にMWCの開催されたスペイン・バルセロナで行っており、写真撮影などのネットワークに関連しない機能の確認や、本体の撮影のみ、日本で行っています。


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