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ノイズキャンセル廃止、デュアルカメラ非採用ーーXperia XZ2の「なぜ」をソニーモバイルに聞く:週刊モバイル通信 石野純也

"二眼カメラ"技術は独自開発中

石野純也 (Junya Ishino)
2018年3月14日, 午後12:30 in Mobile
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Mobile World Congressでは、2機種のXperiaを発表したソニーモバイル。スクウェアな印象の強かった板状のデザインを刷新して、4K動画のHDR撮影やワイヤレス充電などに対応した「Xperia XZ2」と、そのコンパクト版にあたる「Xperia XZ2 Compact」が、その2機種です。どちらも、Xperiaとして初となる、縦に長い18:9のディスプレイを採用しているのも特徴です。

「音」の面では引き続きハイレゾに対応しながら、従来機種より20%程度、音圧が上りました。さらに、新たにダイナミックバイブレーションシステムを採用。これは音に合わせてバイブレーションが動作する機能で、音楽や動画を自動で解析して振動します。手に音圧が伝わってくるような錯覚を覚え、あたかも音楽や動画の迫力がアップしたかのように感じます。

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▲音に合わせて本体が振動する「ダイナミックバイブレーションシステム」を採用(XZ2のみ)

主にエンタメ機能やベースとなるスペックとしては磨きをかけたXperia XZ2、XZ2 Compactですが、一方で、長くZシリーズが続いてきたこともあり、丸みを帯びたデザインは「Xperiaらしくない」と賛否両論あったのも事実。3.5mmのイヤホンジャックがなくなるなど、仕様面でマイナスになっている部分もあります。

また、ソニーモバイルは、端末と同時に2眼カメラの技術を先行発表しました。主にズームやボケ、広角撮影のために2眼カメラを使う他社とは異なり、イメージシグナルプロセッサーと合わせて超高感度撮影を実現するというもので、期待感が高まります。ただし、これはあくまで先行発表。「なぜ発表したXperiaに搭載されていないのか」と疑問を感じた方もいたはずです。

※編集部註:記事内の"2眼カメラ"とはローライフレックスなど往年の"ニ眼レフカメラ"では当然なく、スマートフォンに搭載される"デュアルカメラ"のこと。ソニーはプレスリリースにおいてこれを「二眼カメラ」と記しています


こうした声に、開発者はどう答えたのでしょうか。ここでは、MWCで行われた、グループインタビューの模様をお届けします。インタビューに答えたのは、ソニーモバイルの商品企画の染谷洋祐氏。以下は、報道陣との主な一問一答になります。
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▲インタビューに答える、ソニーモバイルの染谷氏

――デザインを大きく変更しました。その背景を教えてください。

染谷氏:独自のスタイルを進化させてきた一方で、世の中のトレンドとして、新しいイメージのXperiaを要望されることが多くなってきました。手になじみ、使いやすさを担保するため、アンビエントフロー(丸みを帯びた新Xperiaのデザイン名称)を用いて、色や質感も含めて、トータルで今のデザインを出しています。
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▲丸みを帯びたデザインに変わった

――同時に、ディスプレイの比率も18:9になっています。このタイミングで変更した理由はなぜでしょうか。

染谷氏:大画面化が進んでいますが、(18:9のディスプレイは)インチサイズを上げて視認性を高めるのと同時に、持ちやすさを担保できるからです。そういった中で、新しい比率に舵を切りました。

――18:9のディスプレイを採用している端末は、もっと狭額縁のものが多い印象もあります。この点は、どう捉えているのでしょうか。

染谷氏:特にアンテナのパフォーマンスや、防水の取り組みをしっかり担保する中では、一定の領域が必要でした。お客様に刷新感を提供しつつ、(通信が必要な)コミュニケーションデバイスであることの立ち位置のバランスを取った形です。
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▲ディスプレイは従来より縦に長い18:9に

――指紋センサーが背面になりました。これはなぜでしょうか。

染谷氏:いくつか理由がありますが、お客様の中には、背面の方が両手どちらでもアプローチしやすいという声がありました。デザイン的にも、サイドにあるより背面にあった方が、進化をさせやすかったというのもあります。ただ、これは初めての取り組みになるので、お客様の声やデザイン戦略考え、より適切な場所を見極めていきたいと考えています。

――丸みを帯びたことで厚みが増しています。これについては、どうお考えですか。

染谷氏:流線形を描いて手になじむデザインに、ガラスを使ってプレミアム感を出すということをやっています。薄くするのも1つの方向性ですが、より手にフィットする形状とは何かを考える中で、このサイズ感や厚さに落ち着きました。設計構造上のこともありますが、手に取ったとき、エッジがないフィット感を重視しました。

――CESで発表した「Xperia XA2 Ultra」は、フロントカメラがデュアルでしたが、今回はどちらもシングルです。これはなぜでしょう。

染谷氏:お客様の傾向として、そういった方(ミドルレンジ端末を好む方)がセルフィを積極的に使っているということがあります。そこに応えるため、2つのカメラを切り替える仕様を提案しました。(シングルなのは)日々の生活の中で使うには、必要十分なカメラの価値は導入済みという判断があります。

一方で、毎日使うものではないのかもしれませんが、(技術発表した)超暗所での撮影はご要望をいただいています。その(2眼の)技術は別の端末に入れることが前提ですが、それぞれのお客様に応じた形で、商品群をそろえています。
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▲2眼カメラとイメージシグナルプロセッサーを使い、静止画でISO5万1200、動画でISO1万2800を実現するという

――それは、「Xperia XZ2 Premium」のような上位モデルがあるという理解でよろしいでしょうか。

染谷氏:そういったものになるのかはまだ分かりませんが、技術発表ということで発表しています。

――Xperia XZ2、XZ2 CompactともにディスプレイはフルHDですが、何か理由はあるのでしょうか。

染谷氏:ターゲットや価格設定も含め、議論の上でやっています。

――これまでのXperiaは、ノイズキャンセリングを売りにしていました。3.5mmのイヤホンジャックがなくなったことで、この機能はなくなってしまったのでしょうか。

染谷氏:Xperia XZ2、XZ2 Compactでは、3.5mmのイヤホンジャックがなくなっています。背景としては、他社もそうなっていて、オーディオの視聴スタイルが変わってきていることがあります。具体的には、ワイヤレスで聞くということが進んできています。大幅にデザインを変更する際に、これも考慮して決定しました。

(イヤホンはUSB端子に挿せますが)USB端子に信号を通せないものの1つが、ノイズキャンセリングです。ワイヤレスヘッドセットの中にもノイズキャンセリングに対応しているものがあり、弊社(ソニー)でも出しています。そうしたバランスを考え、今回は(ノイズキャンセリングを端末側から)外しています。
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▲端末上部にあったイヤホンジャックがなくなり、ノイズキャンセリングにも非対応に

――今後、信号を流せるようになったりはするのでしょうか。

染谷氏:USB Type-Cでやる中ではないですね。

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