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クラムシェルAndroid端末「Gemini PDA」レビュー 性能は十分、音引キーが独立してないのが残念

「スーパーカー」とか入力しにくいです!

ジャイアン鈴木, @giansuzuki
2018年3月23日, 午後06:30 in mobile
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QWERTYキーボード搭載クラムシェル型Android端末「Gemini PDA」は、当初の予定から少し遅れたものの2月中旬にはファーストロット(約1000台)が出資者のもとに到着し、筆者の手元にも3月12日にDHL経由で到着しました。

Planet Computersにセカンドロットの出荷予定日を問い合わせた際には「the second lot will be shipped early April.」というメールが来ていたので、正直なにが起きたのかよくわかりませんが、1.5ロット的なモノが存在しているのかもしれません。

それはさておきGemini PDAにAndroid端末で常用するアプリケーションをインストールし、10日ほど日常的に使用してきたので、そのなかで気づいたことをお伝えしたいと思います。網羅的なファーストインプレッションについては山本竜也さんのレビュー記事をご覧ください。


▲3月12日に到着した筆者のGemini PDAに搭載されていたCPUは「MediaTek Helio X25」でした。4月以降発送予定のセカンドロットには「MediaTek Helio X27」が搭載されるとアナウンスされています。


打鍵感は良好なキーボード、音引きが独立していないのがイタイ

Gemini PDAで最も重要な要素と言えばキーボード。メンブレン式のキーボードを採用している本製品の打鍵感は良好です。タイピング音もそれほど大きくはありません。ただしスペースキーだけ、打鍵感、打鍵音が違いますね。分解するのはちょっと怖いので中身を確認していませんが、スペースキーだけ作りが違うようです。

Gemini PDAには日本語キーボードも用意されていますが、筆者は英語キーボードを選択しました。野生の勘が働いたわけではなく、単にかな入力しないのにひらがなが印字されているのがイヤなだけだったのですが、日本語キーボードでは当初刻印どおりに打てないなどのトラブルがあったようですね。現在は解決されているようですが、結果的には正解だったのかなと思っています。

打鍵感、打鍵音は一応満足していますが、キー配列でひとつすっごくイヤな仕様があります。それはファンクションキー(以下Fnキー)を押さなければ音引き(-)を入力できないこと。「スーパーカー」とか「オーバーテクノロジー」とか「スーパーガールシーズン2」とか入力するのがハイパー面倒くさいわけです。個人的にはバックスラッシュ(\)なんてめったに使わないので、キーの入れ替えを模索中です。


▲筆者は手の長さ20cmと普通の方より大きめですが、Gemini PDAのキーボードでもぎりぎりタッチタイピング可能です

パフォーマンスは十分。「デレステ」も遊べますよ

Gemini PDAのパフォーマンスには十分満足しています。ベンチマークソフト「Geekbench 4」のスコアで比較すると「iPhone X」の約半分ですが、日常的に利用しているアプリケーションで待たされ感はありません。「アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ」も快適に動作しますね。動画の書き出しでもしないかぎりは、Gemini PDAのパフォーマンスに不満を感じることはないはずです。


▲「Geekbench 4」のMulti-Core Scoreは5073


▲「AnTuTu Benchmark」のトータルスコアは96373


▲デレステは「3Dリッチ」でも特に問題なくプレイできました(「お願い!シンデレラ」プレイ時)。この写真は「3D標準」設定時に撮影したものです


カメラ画質は及第点

Gemini PDAには標準ではインカメラのみが搭載されています。このインカメラの画素数は500万画素。写りはまあ及第点といったところでしょう。それでもビデオチャットするなら十分な画質です。なおアウトカメラ「Gemini External Camera Kit」(500万画素、49ドル)が3月に出荷が開始される予定です。記事執筆時点で689人が出資しているので、私は実写画像を確認してから購入を検討する予定です。


▲16時58分に窓に向かって撮影。焦点距離:3.50mm、シャッター速度:1/33、絞り:f/2.8、ISO感度:331、測光方式:Center weight。拡大するとノイジーですが、SNSに投稿するぐらいなら問題ない画質です


画面回転しないのは不便。でもApp Barから回転可能

Gemini PDAにはジャイロセンサーが搭載されています。ついでに言うと、加速度センサー、コンパス、光センサー、磁気センサーも搭載されており、メニューには「自動回転」の設定アイコンもあるのですが、なぜか端末を傾けても画面が回転しません。

おそらく横向き寝などしても画面が回転しないようにするための仕様なのでしょうが、アプリケーションによっては縦画面表示できないのは不便です。そこで「Rotation Control」というアプリで強制的に画面を回転して電子書籍などを読んでいたのですが、Gemini PDAオリジナルアプリケーションランチャー「App Bar」に「Force Rotate」という機能があることにしばらくしてから気づきました。この機能があれば「Rotation Control」はいらないですね。

キーボードの「Planet Computers」のロゴが描かれたキー(Planet key)を押すと、App Barが表示されることはすぐに気づきましたが、App Barの「PLANET」アイコンを押すとさらにメニューが表示されるなんてお釈迦様でも気づきません。ゲームの裏技レベルの隠し機能だなあとため息をつきつつ、Gemini PDAを自分のモノにしていく過程はゲーム的で、マニア心をくすぐりますね!


▲App Barの一番左にあるPLANETアイコンを押すとさらにメニューが表示されます


▲「Rotation Control」はGemini PDAからアンインストールしましたが、異色の2画面スマホ「M Z-01K」の大画面モードでホーム画面を強制的に回転させるのに便利に使っています。オススメです


▲電子書籍はこんな感じのブックスタイルで読んでいます。なお著作権に配慮して画面にはモザイクを入れていますが、表示されているのは高遠るい先生の「はぐれアイドル地獄変」の1ページです。オススメです


天面LEDの有効活用を望みます!

珍しい独自機能が天面のプログラマブルLED。複数色に光るLEDが5つ仕込まれており、「LEDison」というアプリで光り方を設定できます。しかし、現在は通知などに割り当てることはできません。いずれ特定のアプリの通知に異なる光り方を設定できるようになるのでしょうか? 将来のアップデートに期待しましょう。


これが「LEDison」。現時点ではさまざまなプリセットを試したり、光り方を作成できるだけで、通知やなにかのアクションに割り当てることはできません


▲Googleアシスタントの声に合わせて点滅するとイカしますよね。有効活用されることを楽しみに待ちましょう

ビデオを滑らか再生する「ClearMotion」の効果はイマイチ?

MediaTekのSoCを搭載するGemini PDAには、ビデオ再生を滑らかにする「ClearMotion」という機能が搭載されていますが、YouTubeのチェック用動画を見たかぎりではその効果は正直よくわかりませんでした。デフォルトではオフになっていますが、あえてオンに設定する必要はないと思います。


▲設定画面では、ClearMotionをオンにした場合とオフにした場合のデモ動画が表示されていますが、Gemini PDAではオフにしたままでもYouTube動画などは十分滑らかに表示されています


一部のゲームではカーソルキーを利用可能

せっかくの物理QWERTYキーボードをゲームでも活用したいですよね。ゲームによってはカーソルキーなどを「ゲームパッドコントローラー」として認識するものがありました。たとえばApp Barにショートカットが登録されている「PAC-MAN」がそれに該当します。筆者が試したところでは「Riptide GP2」でもカーソルキーを使えました。一方ぜひカーソルキーでプレイしたい「Crossy Road」は非対応です。フィーチャーフォンライクな「Mode1 RETRO」ではカーソルキーを使えたのですが、残念無念です。


カーソルキーでの「PAC-MAN」のプレイは実に快適。積極的にキーボードでプレイしていきたいので、ゲームパッドエミュレートモードの実装に期待しましょう。期待してばっかりですね。すいません


Wordはかなり使いにくくて残念

App Barに「Word」、「Excel」が登録されているので、その使い勝手には期待していたのですが、日本語環境ではちょっと使いづらいです。まず変換候補が入力行の近くではなく、画面左下に表示されてしまうんですね。視線の移動が多くてストレスがたまります。

またWord自体のショートカットが優先されるため、「Google日本語入力」に実装されているアルファベット、カタカナ、ひらがなへのショートカット変換を利用できません。このショートカット変換の問題はWord側の責任ですが......。というわけで現状では、Wordでプレビューや簡単な修正ならこなせますが、ガッツリ書類作成に活用するのは厳しいというのが正直な感想です。


Windows PCで作成した画像付きの文書も問題なく開けますが、ファイルをイチから作成するのは厳しいです。Gemini PDAオリジナルの「Notes」アプリなら、変換候補は入力行の近くに表示されますし、ショートカット変換も利用できるので、Gemini PDAはテキスト入力マシンとして活用しています


LTEモデルなら電話機としても活用可能

Gemini PDAにはWi-Fiモデルと、LTEモデルの2種類があり、後者であればデータ通信だけでなく音声通話も可能です。そして日本の主要MVNOのAPNが最初から入っているので、対応SIMカードであればAPNを選択するだけですぐにデータ通信、音声通話を使えちゃいます。

電話機としての使い勝手も意外と悪くありません。ディスプレイを閉じたままでも右側面のボタンを押せば受話できて、そのまま耳にあてがえば通話可能です。またディスプレイを開いている状態で電話がかかってきても、Enterキーを押せばテーブルに置いたままですぐに通話できます。

筆者の場合、メインスマホにはおサイフケータイ機能が必須なのでいまはデータ通信用SIMカードを入れていますが、交通系ICカードを使っているのであればGemini PDAは十分メインの携帯電話としても利用できそうです。


私が家族と何度か通話したかぎりでは、ディスプレイを開いてスピーカーモードで話したほうが声が聞き取りやすいやすいと言われました

スピーカーはサイズなりの音質。鑑賞には小型スピーカーを用意しましょう

スピーカーにはあまり期待しないほうがよいです。他社のフラッグシップスマホに比べると明らかにボリュームが小さく、また全域が細く感じられます。それでも2160×1080ドットの横型ディスプレイは、Netflixなどの動画配信サービスでコンテンツを見るために活用しない手はありません。外出先ではイヤフォンで、屋内では小型のBluetoothスピーカーなどを用意するといいでしょう。


▲私は「Anker SoundCore mini」を組み合わせています。ちょうどいいサイズ感です

Gemini PDAはちょっと粗削りなところもありますが、単にキーボード付きのクラムシェル型Android端末を作るだけでなく、天面LEDなどの独自機構や、App Bar、LEDison、Notesなどの独自アプリが用意されており、「これが我々の理想のコンピューター」というPlanet Computersの気概が感じられます。Linuxとのデュアルブートが実現する予定ですし、今後の発展が楽しみな非常に楽しみな端末です。

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