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au・ソフトバンクの「テザリングの有料化」が納得できない理由

テザリングはキャリア側が制御すべきなの?

小山安博(Yasuhiro Koyama)
2018年3月26日, 午後05:30 in mobile
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4月1日から、auが一部料金プランでの「テザリングオプション」の有料化に踏み切ります。これまでは期間限定で無料提供されていたオプションが有料化されるため、該当するユーザーは、3月31日までにオプションの解除をするかどうか判断をする必要があります。

ソフトバンクも、3月末までのキャンペーンでしたが、移行期間として5月31日までは無料とし、6月からテザリングオプションを有料にします。特に、影響が大きそうなのが、テザリングを前提として大容量プランを契約しているユーザーでしょう。auやソフトバンクはなぜ、オプションの有料化に踏み切ったのでしょうか。

auのテザリングオプションは、これまでデータ定額1/2/3/5、スーパーカケホ(ケータイ)など旧来の料金プランでは無料提供されていますが、新料金プランとなるauピタットプラン、auフラットプラン20/30、データ定額20/30ではオプション料金として500円が必要です。この500円がキャンペーン期間中ということで3月31日まで無料となっていました。


▲auのテザリングオプション


▲ソフトバンクのテザリングオプション

過去にはキャンペーン終了が延期されたこともあって、今後の対応が注目されていましたが、3月末でのキャンペーン終了が正式に決まったことで、有料化を避けたい場合はオプション契約を解除する必要が出てきました。

このオプション料金について、auでは「今まではテザリングを使わないお客様も負担いただいていたが、新料金プランを安く提供するにあたって、必要な方だけに負担をいただくことにした」と説明しています。

つまり、今までは500円分のテザリングオプション料金が月額料金に含まれていたけど、これを外したことで、その分ピタットプランやフラットプランの料金が安くなっている、ということのようです。

ただ、個人的にはこの「テザリングをオプションで提供する」という考え方に違和感があります。スマートフォンをアクセスポイントとしてPCやゲーム機などが携帯ネットワークを使っていても、キャリア側で基本的にスマートフォン単独の通信と区別がつきません。auやNTTドコモなどは「テザリングのユーザーはトラフィックパターンが異なる」という特徴を挙げていますが、確実に判別できるわけではありません。

PCを繋いだことで無制限のデータ通信ができるかというと、大容量プランでも30GBに制限され、それ以降は低速での通信となるため、大きな負荷はかかりません。もちろん、追加容量を購入することもできますが、ユーザーは使った分の料金を支払っているわけです。

auは直近3日間で6GBのデータ通信を行うと制限する可能性があるとしており、極端な大容量通信は制限できます。そのため、テザリングによるネットワーク負荷はそれほど大きくないでしょう。実際、各社とも、テザリングによって負荷は高くなることはあるとしつつも、その負荷が高すぎるという認識は示していません。

負荷はあったとしても、各料金プランで提供されるデータ容量を使う分には、スマートフォンだろうとPCだろうと、大きな差はないのではないでしょうか。どうもキャリア側には、このテザリングオプションが「コストに対する対価」ではなく、「特別に提供されるサービスへの対価」という認識があるように感じられます。

料金として、テザリングオプションが別立てになったことは、透明性の観点では良いことです。しかし、オプション料金が適正なのか、そもそもそこに料金が必要なオプションだったのかどうか、という点に疑問が残ります。というより、その辺りの説明を各社に求めたのですが、テザリングいかんに関わらずネットワーク改善は続けているし、極端なトラフィックの問題はないと言うし、なかなか納得しづらいところです。

ドコモが期限を決めずに無料提供中であり現時点で有料化の予定はないこと、MVNO各社やUQ mobile、Y!mobileでもテザリングが無料で使えること、といった点も、疑問に拍車をかけます。ドコモ自体もオプションという位置づけなので、結局3大キャリアはテザリングをキャリア側が制御すべきと考えているようです。

私の場合は、今までauが大容量プランでテザリング元の回線でしたが、これからはドコモを大容量プランに変更してテザリング元の回線に変更することにしました。細かい点ですが、海外でのパケット定額サービス(auなら世界データ定額)を利用する場合、今までテザリングをしてほかのスマートフォンなどもぶら下げていたのですが、これもテザリングオプション解約で使えなくなるそうです。

auは、1ヵ月に1回、980円の世界データ定額利用料金を無料化するサービスがあって、よく利用していたので残念なところ。ドコモの場合、これがdポイントでの還元になるので難しいところです。

これを機に、MVNOへの移行を検討するのも良いでしょう。20GBクラスの大容量プランを提供するMVNOはいくつかあります。例えばIIJは、テザリングもスマートフォン単体の通信も区別をしていないため、テザリングオプションという概念がなく、標準でテザリングが利用できます。IIJでは、データ容量分の料金を支払ってもらっており、その中でどのような使い方をするのもユーザーの自由だとしています。

繰り返しになりますが、ユーザーが利用するデータ容量分の料金を支払っているので、その中身がPCやゲーム機だろうがスマートフォンだろうが、トラフィックとしては大きなインパクトがないのであれば、テザリングをキャリア側が制御すべきことなのかどうか。

もちろん、テザリングが必要不可欠でキャリアも変更できない場合は、オプション料金を支払わざるをえないでしょうし、月額料金が適正という考え方もあるでしょう。個人的には、「テザリングをオプションとしてキャリアが制御すべきか」「そのオプションに料金を取るか」という2つの点で、今回の有料化には疑問を抱いています。




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関連キーワード: au, docomo, iij, mobile, mvno, softbank, UQ mobile
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