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待望の超小型ゲームPC GPD WIN2レビュー。描画速度は初代から大幅向上も、充電環境には注意が必要か

ドン勝はさすがに厳しいけれど、軽めの3Dゲームは動きます

山本竜也(Tatsuya Yamamoto)
2018年3月29日, 午前07:00 in personal computing
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Kiyoshi Tane, 23 時間前
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GPDがクラウドファンディングで開発中のGPD WIN2。その試作機を国内代理店の株式会社天空からお借りしたので、早速レビューをお届けします。

お借りした端末はほぼ完成品とのことですが、あくまでも試作機であるため、仕様など製品版と異なる可能性がある点はご了承ください。特に外観のカラーについてはまだ決定ではないそうです。
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なお、前モデルとなるGPD WINや姉妹機のGPD Pocketについては、Engadget誌上でも何度か取り上げています。合わせて確認いただくとサイズ感や使用感がイメージしやすいかもしれません。

サイズ感は前モデルとほぼ共通


まずは、モバイル機として気になるサイズ感から。大枠は先代GPD WINと変わりませんが、天板のデザインが大きく変わっています。

フラットではなく、中央が大きく凹んでいるのが気になりますが、この部分にデザインを施したカバープレートも考えているようです。そのうち、どこかのゲームメーカーとコラボした天板なども出てくるかもしれません。


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底面はシンプルな構造で、排気ファンは中央背面寄りの配置に移動しています。GPD WINでは両手で持ってプレイしているときに左の手のひらが熱くなったりもしましたが、WIN2ではそんなことはなさそうです。

左上部(画像では右)にあるのはSSDのスロット。M.2規格のものと自分で換装できます。借り物の試用機では流石に試せなかったので、製品版が届いたら試してみたいことの一つです。



背面のインターフェースはUSB Type-CにUSB Type-A、microSDカードスロット、micro HDMI、3.5mmジャック。GPD WINはmini HDMIとType-Cが並んでおり、挿し間違えてボートを壊してしまったという話も聞かれましたが、今回はその心配はなさそうです。ただ、初代からの買い替えを検討している人はmini HDMIが使えないので、micro HDMIケーブルかアダプターを買い直す必要があります。



変わったというと、背面肩口にあった「L/R」ボタンも変更されています。GPD WINで押しにくかった「L2/R2」ボタンが「L1/R1」の下に配置され、自然に指が届くように。また、あらたに「L3/R3」が追加されています。ただ、この「L3/R3」はGPD WINの「L2/R2」と同様に押しにくいので、微妙なところ。指が長い人や手が大きい人なら使いやすいのかもしれません。



そして、キーボード。GPD WINのやや左に寄った変則的な配置から、かなり普通の配置になりました。

ただし、キー配列が普通になったとはいえ、タッチタイプは難しそうです。​​​​​キートップが大きくなり押しやすくはなりましたが、キータッチはやや硬く、GPD WINから大きくは変わっていない印象です。あくまでゲーム操作のためのキーボードと割り切ったほうがストレスはなさそうです。


▲ゲームで多用する「W」「A」「S」「D」の各キーが押しやすくなっています

キーボード上側にあるゲームパッド部の配置も変わり、アナログスティックが外側に。ここの配置は好みが分かれそうですが、短い試用期間の中では使い難さは感じませんでした。

このアナログスティックは上部の切り替えスイッチでマウスモード、ゲームパッドモードを切り替え可能です。マウスモード時は右側のスティックでマウスを操作します。なお、ゲームパッドモードでは、先代にあったDirectInputモードがなくなり、XInputモードのみとなりました。
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合わせて、スピーカーがアナログスティックの手前部分に移動。2chステレオスピーカーにもなったため、十分に迫力のある音を出してくれます。ただ、場所的にアナログスティック操作中に親指で塞いでしまい、音がこもり気味になる場面が何度かありました。

持ち方を気を付ければいいのかもしれませんが、​​​​​​もう少し内側もしくは外側に寄せたほうが良かったのではないかと思います。

▲ちょうど親指の下にスピーカーが来てしまいます

さて、Engadget読者諸兄は、当然ながら他のキーボード付きモバイルガジェットとの大きさ比較が気になる方も多いでしょう。本来はGPD WINとも比較したかったのですがすでに筆者の手元にないので、GPD Pocket、Gemini PDAと並べてみました。


▲Gemini PDAと比べるとキートップの小ささが目立ちますが、必要なキーは一通り揃っています

ゲーム動作は快適、ただ3D系はやや厳しい

さて、肝心のゲームに関する動作ですが、まずはドラゴンクエストXベンチマークを実行。グラフィック設定は低品質、表示方法は仮想フルスクリーンの結果は「6023」となりました。GPD WINでの結果は「2528」(ちなみにGPD Pocketでは「1213」)だったので、ざっと2倍以上のスコアです。実際、引っかかりなどはなくスムーズに動作していました。



GPD WIN 2はCPUがCore m3-7Y30になり、GPUもintel HD Graphics 615にアップデートされています。indiegogoのキャンペーンページでは、GPD WINの2倍以上の性能になっているとの報告が載っていますが、この結果を見る限りはけっして大げさではなさそうです。
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ただし、どんなゲームでも快適に動くかというと、それはまた別の話です。

流行りのPUBGを動かしたところ、設定でグラフィックのクオリティを下げるなどしても、動作のもたつきや遅延が大きく、なんとかプレイできないことはない、というレベルに留まりました。ギリギリすぎるため、正直なところこのままプレイすると、かなりストレスが溜まります。


▲PUBGは設定を落としてもやや厳しい

では3Dでも少し古めのタイトルではどうか、ということで、最近Steam版のHDコレクションが発売された、カプコンの『Devil May Cry』を試してみることに。こちらは快適に動きました。ファンの音はそれなりにしますが、プレイ中なら気になるほどではありません。


▲こちらは快適。スタイリッシュアクションも気持ちよく決まります

どのゲームがどれくらい動くかは試してみないとわからない部分もありますが、これらの結果から見ると、3Dタイトルでも高い性能を必要としないものであれば、設定を軽くするなどで快適に動くと考えて良さそうです。

なお、GPDの公式がYouTubeに各種ゲームのプレイ動画をアップしています。この中にプレイしたいゲームがあるなら、どの程度動くかの参考になるかもしれません。

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12Vでしか充電できない?

GPD WINといえば、初期に話題になった「スリープ中でもバッテリが減っていく」などの問題を思い出しますが、WIN2ではその点はきちんと改善されており、スリープ状態なら一晩で1%も減っていませんでした。

ただし、それとは別に気になったのが、付属以外のUSB ACアダプタを使った際の動き。充電の際に12V以下の電圧を受け付けないのでは? と思わせる動きを見せたためです。
実はGPD Pocketでは12Vよりも低い電圧のアダプタでも、時間はかかるものの充電自体は可能でした。しかしGPD WIN2で試したところ、電流が流れず充電できないという結果になったのです。

ただし、仕様という面では問題はありません。本体背面の刻印では入力電圧は12V/2Aになっています。また付属のUSB-ACアダプタも同じく12V/2A仕様のものでした。

あくまで、付属以外のACアダプタやモバイルバッテリーを使う際の注意点です。



また、試しに15V/3Aに対応した45WのUSB-ACアダプタで充電し、電源と電圧チェッカーでモニターしたところ、下記の表示通りに12V/1.67Aでの充電となりました。

なお、GPD Pocketでは、電源オフ時に高速充電ができず、5Vでの充電になってしまいましたが、GPD WIN2では電源オフの状態からでも12Vでの充電が可能となっています。




そして下の写真が12Vよりも低い電圧のアダプタを接続した状態。上述のようにGPD Pocketでは、時間はかかるものの充電自体は可能でしたが、GPD WIN2では電流が流れず、充電できないという結果になりました。


▲18W(9V/2A)のアダプタに繋いでみたところ、そもそも充電できませんでした


あくまでも試作機での状態なので、製品版では違っている可能性もありますが、GPD WIN2をモバイルバッテリなどで充電する場合にはUSB PD対応で12V出力ができる製品、実際には45W以上の出力に対応した製品が必須となりそうです。

このあたりの条件は、見た目はゲーム機でも、消費電力の大きなPCらしいところではあります。

外出先でも気楽にPCゲームができる1台

総じてGPD WIN2は、GPD WINからグラフィック性能が大きくアップしただけではなく、端末としても完成度が上がったのを感じます。GPD WINからの買い替えも十分に意味がありそうです。

外出先、あるいは電車の中などでも、3DS LLを操作する感覚でPCゲームが遊べるのは大きな魅力です。もちろん、Windows PCなので、ドキュメント作成などの作業も行えます。搭載しているキーボードでは厳しい場合には、当然ですが外付けキーボードを使えば問題ありません。


▲外付けキーボードにマウス、HDMIでディスプレイに出力すれば、自宅でPCとしても使えます


モバイル機としては、これでSIMが挿せ、通信が出来ればいうことはないのですが、代理店の方によると、モデムを搭載するのはコストが高く、数が出ないと厳しいとのことでした。通信が必要な場合はWiFiルーターなどに頼るしかなさそうです。

なお、WIN2のindiegogoでのキャンペーンはすでに終わっていますが、現在は国内での正規販売予約も開始されています。indiegogo出資者分と同じロットが割り当てられるとのことで、出荷は6月上旬からの予定です。

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