Sponsored Contents

smartspeakerの最新記事

Image credit:
Save

SiriがGoogle Assistantから学ぶべきこと。Giannandreaの加入でAppleは変わるか?

Siriの改善を願います。

Engadget US(翻訳 金井哲夫)
2018年4月10日, 午後01:00 in smartspeaker
156シェア
39
51
0
66

連載

注目記事

人気記事

アップル、13 インチ MacBook Pro (非Touch Bar)の バッテリー交換プログラムを発表

アップル、13 インチ MacBook Pro (非Touch Bar)の バッテリー交換プログラムを発表

Kiyoshi Tane, 19 時間前
View


[EngadgetUS版より(原文へ)]

ボイスアシスタントの中で、Siriの評判が非常に悪いことは、もうみんなよく知っています。Appleは、そのデジタル・ライバルであるAmazonとGoogle(AlexaGoogle Assistant)より1年も早くSiriを登場させたにも関わらず、機能の面でも性能の面でも負けています。

第一に考えられる理由は、AmazonもGoogleも、長い年月と何百万ドルという予算をかけて人工知能を研究し、ボイスアシスタンスをより賢く、より実用性を持たせるよう磨きをかけてきたことです。

Appleも追いつこうと努力はしています。携帯電話に拡張現実や機械学習などのAI機能を持たせる「ニューラルエンジン」チップを追加したり、Siriチームを立ち上げたりもしています。またAppleでは近年、161もの役職を作り、昨年はカーネギーメロン大学のRuss SalakhutdinovをAI研究の責任者として雇い入れました。今週にはなんと、大変な大物を雇い入れたことをAppleは発表しています。元GoogleのAI研究の主任John Giannandreaです。

Appleによると、Giannandreaは「機械学習とAI戦略」部門を率いて、ティム・クックCEOに直接報告をする立場に就くとのこと。Giannandreaが、Google全体の戦略をAI中心に移行するための責任者であったことを考えると、AppleでAI部門を率いることになった彼が、Siriに大きく手を入れることも予想されます。そしておそらく、単なる想像ですが、その過程でSiriは、次のことをGoogle Assistantから学ぶかも知れません。

優れた検索



検索の点では、AppleのSiriはGoogle Assistantと正面対決できるだけの力はありません。なぜならGoogleは検索の王様だからです。それでも、Siriにも優位に立てる可能性はいくつかあります。Siriには文脈検索、つまり前の質問の内容を引き継ぐ質問に的確に答える能力がありますが、これがかなりブレてます。

たとえば、私がSiriに「アメリカの大統領は誰?」と聞き、続けて「その夫人は誰?」と聞いたとき、質問を誤解したり、聞き間違えたりして、「夫人」の定義を答えるなどします(「メラニア・トランプです」と答えたことが1回だけありましたが、たった1回だけでした)。同じ質問をGoogle Assistantにすると、まったく問題なく完璧に答えてくれて、さらに以前の夫人のリストまで見せてくれます。さらに、彼女の年齢や身長などを尋ねると、Googleはそこでも正確に答えてくれます。

Siriは、まったく的外れな答を返すこともあります。私がSiriに「犬の声ってどんなの?」と聞いたとき、Siriは検索結果のリストを表示しました。同じ質問をGoogleにすると、犬の鳴き声の音声ファイルを再生してくれます。難しい問題の正解を期待しているわけではないのですが、こうした幼稚園レベルの質問には、検索リストを表示するのではなく、答を用意しておいて欲しいところです。Giannandreaには音声認識と検索の分野での実績があるので、こうした方面での改良に影響力を発揮してくれそうです。

Siriには、検索の使い勝手の改善も求められます。現在は、何か質問をすると、検索結果が1ページ表示されるか、結果のリストが表示されます。Googleでは、関連する答のメニューが画面の下のほうに表示されます。それは、もっと詳しく知りたい人への配慮です。

もうひとつ、SiriがGoogle Assistantから学ぶべき能力に、持ち主の情報をよくわきまえて、それを検索結果に活かすというものがあります。たとえばGoogleに、私はサンフランシスコ・ジャイアンツが好きだと伝えたとします。そうすると、「ジャイアンツはどうだった?」とか「昨日の夜の私の好きなチームの結果は?」と聞くだけで、昨晩のゲームの結果を教えてくれます。それに比べてSiriは、毎回かならず「ニューヨーク・ジャイアンツですか、サンフランシスコ・ジャイアンツですか?」と聞き返してきます。これには本当に疲れます。


スマートホームの統合


近年のGoogleの方向性で優れている点は、Google Assistantをハードウエア全体の中心に据えるという戦略にあります。電話機だけではなく、さまざまなスマートスピーカーや、Nestのラインアップもこれに含まれます。こうした幅広い、プラットフォームを超えた、学際的なアプローチでGiannandreaは評判となりました。彼は、その同じ哲学をAppleにも植えつけてくれるかも知れません。

Apple HomePodでも、Siriをもっと助けて欲しい分野があります。たしかに、音はいいし、Phillps Hue Lights をはじめとするHomeKit互換製品との相性もいいのですが、全体的な機能はAmazon EchoやGoogle Homeとは比べものになりません。

HomePadのSiriは、タイマーの設定もできず、悲しいことに、電話を掛けることもできません。重要なサードパーティー・アプリとの連携も、完全ではありません。UberやLyft(ライドシェアサービス)で車を呼ぶこともできず、Apple Music以外のストリーミング音楽サービスにも一切対応していません。WhatsAppやWeChatやEvernoteなどのアプリは使えますが、ライバルのスマートスピーカーに比べると、対応するアプリの数は極端に少なくなります。

また、Google Homeは声で人を判断できますが、HomePodのSiriはできません。ということは、制限をかけておかない限り、どこの誰でも、あなたのHomePadに話しかければ、あなたの「メッセージ」にアクセスできてしまうということです。iPhoneではSiriもよく音声を認識してくれることを考えると、この機能がHomePodにないことは驚きです。

サードパーティーのサポート

A customer tries the Siri voice assistant function on an Apple Inc. iPhone 5 at a Telstra Corp. store on George Street in Sydney, Australia, on Friday, Sept. 21, 2012. Apple Inc. is poised for a record iPhone 5 debut and may not be able to keep up with demand as customers line up from Sydney to New York to pick up the latest model of its top-selling product. The device hits stores in eight countries today at 8 a.m. local time, giving customers in Australia the first chance to buy the device. Photographer: Ian Waldie/Bloomberg via Getty Images

ひとつ大切なことを忘れていました。サードパーティーのサポートです。アップルは伝統的に自社製品に関して「壁で囲まれた庭園」の方針を貫いてきました。そのことは、上記のHomePodやApple Musicの例を見てもわかるでしょう。しかし、もうそこから脱するときが来ています。iPhoneのSiriでいちばんイラつくのは、Apple以外の製品を使おうとすると、ほとんど言うことを聞いてくれないことです。Spotifyで曲を流すように言うと、アプリは立ち上げるものの曲はかけてくれません。Google Mapで方向を示すように言うと、アプリは開いてくれるけれど、その先は手動になります。

Googleも、Google Playのポッドキャストを自動的に流すといったように、自社製品を優遇するところはあります。しかし、サードパーティー製品との統合は、少なくともAppleよりは進んでいます。

とは言え、Siriがどの面においてもGoogle Assistantに劣っているというわけではありません。Google Assistantを一週間使ってみて感じたのは、人の名前の発音はSiriのほうがよいことがわかりました。堂々巡りの会話でも、Siriのほうが若干上です。モバイルでの音声認識も大変に優れています。「ヘイSiri」で電話機が応答してくれるのは、持ち主が言ったときだけです(Google Assistantにも同じ機能があることは付け加えておきます)。しかも、SiriはiPhoneに埋め込まれています。現在のところ、iOSデバイスにおいては、もっとも使いやすいボイスアシスタントだと言えるでしょう。

GiannandreaがAppleの一員になってから、まだ日が浅いものの、彼がGoogleで学んだことの一部をAppleに持ち込んでくれたなら、改善が行われるでしょう。そうなることを期待しましょう。

編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。
原文著者:Nicole Lee, @nicole

156シェア
39
51
0
66

Sponsored Contents