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体温で発電、充電不要のスマートウォッチが明日発売。MATRIX PowerWatch日本上陸

温度差発電を実用化したモデルの日本版がついに

橋本 新義 (Shingi Hashimoto)
2018年4月11日, 午後07:30
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米国MATRIX Industriesが、体温で発電するスマートウォッチ『MATRIX Powerwatch』シリーズ3モデルの日本版を発表しました。発売は4月12日より、価格は3万2800円から。

特徴は、装着したユーザーの体温と外気温との温度差で発電し、電源をまかなう点。そのため一般的な使い方では充電を必要とせず、充電ケーブルやACアダプタなども不要です(ただしデータバックアップ用補助電源としてリチウムイオンバッテリーも搭載。こちらの充電も温度差発電で賄います)。

Gallery: MATRIX PowerWatch 日本版 | 28 Photos

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機能はアクティビティトラック系中心




スマートウォッチの機能としては、歩数計と消費カロリー計、睡眠量計の3点が中心。歩数と消費カロリー表示に関しては、推奨される目標値も表示されるタイプとなります。いわゆるアクティビティトラック系に絞り、むやみに多くの機能を搭載しないという、昨今のスマートウォッチらしい構成と呼べるでしょう。



そして独自性の高い計測機能が、発電量の表示とログ集積。これは装着している際、本当に発電されているのかを知る目安となるだけでなく、体温データと外気温データの計測も兼ねており、また消費カロリー計測にも反映されます。また、1日の間にどれぐらいの発電を行なったかの確認なども可能です。

さらに最上位版となる『PowerWatch X』では、ペアリングしたスマートフォンからの電話着信やメッセージの通知にも対応。より便利に使えます。



ディスプレイは(もちろん)消費電力の少なさで有利な、直径30mmの白黒電子ペーパー。出荷時から日本語表示にも対応します。本体の操作は、リューズ(押し込めないダイヤルのみのタイプ)と2つのボタンで行ないます。

さらにiPhone(iOS)とAndroid用の専用アプリも用意。記録されたデータなどを見やすく表示できます。

温度差発電を時計サイズに収めるには本体構造が重要?




さて、本シリーズ最大の特徴となる「体温での発電」ですが、これは腕に接触する面の体温と、外気温の温度差を利用して発電するという、いわゆる温度差発電を応用したもの。同種の原理を用いた研究は長年にわたって行なわれていますが、今回はスマートウォッチで実用化したのがポイント。

参考記事:
体温発電で駆動する超低電圧回路 (2007年8月)



開催された発表会では、同社CEOのAkram Boukai(アクラム・ブカイ)氏、およびCTOのDouglas Tham(​ダグラス・タム)氏が来日し、温度差発電を実用化した3つのポイントに関して解説。



第1に温度差を電力に変換するデバイスである、高効率なTEG(Thermoelectric Generator)を自社開発した点。第2に電圧変換(昇圧)を行なうDC-DCコンバーターチップ(同社はBoost ASICと呼ぶ)も自社開発した点。これは一般的な製品に比べて約2倍の効率を達成したと語ります。





そして3点目はこれらに加え、本体全体での温度管理を徹底した点とのこと。これは例えば外気温が高い(=体温に近く発電で不利な)状態でも、ディスプレイ側と皮膚(腕)側のTEGに1℃以上の温度差を必ず生じさせる機構を設けるなど、本体全体として温度差を積極的に生じさせる、という意味合いです。

さらにSoCには、スマートウォッチ用の中でも電力効率で評価の高いAnbiq Micro社のApollo1を採用。さらに消費カロリーなどの計算も電力効率を優先したアルゴリズムを採用するなど、ソフトウェア側からの消費電力低減も図られています。

なお、こうした機構で発電しているため、腕から外した(体温が得られない)状態での動作が気になるところです。この状態ではスリープモードに移行し、内蔵のリチウムイオンバッテリーを使ってデータをバックアップ。再度腕に装着すると温度差でこれを感知しスリープからの復帰を行なうそうです。

カラーやバンド、機能別の3モデルを用意




今回発表された3モデルは、ベーシックモデルととなる『PowerWatch Silver』、中間モデルとなる『PowerWatch Black Ops Pack』、そして最上位の『PowerWatch X』という構成。

機能的な差は、SilverとBlack Opsがほぼ同一のベーシックモデル、Xが上位モデルとの位置づけです(なお発表会での実機展示は、SilverとBlack Opsのみでした)。

Silverの価格は3万2800円(税別)、色はモデル名通りシルバー。本体部直径は46mmで、厚さは12.5mm(発電方式の関係もあり、本体は厚めです)。防水仕様は水深50mまでで、バンドは布製仕様です。発売日は4月12日。

Black Opsの価格は3万7800円(税別)、色はブラック。本体部直径は46mmで、厚さ12.5mm。防水仕様は水深50mまでと、このあたりはSilverと同仕様。大きく違うのはバンドが金属製・マグネット固定のミラネーゼループ仕様となり、より柔軟にフィットする点。発電の関係からなるべくしっかりと巻いておきたい本機では嬉しい仕様です。発売日は4月12日。



Xは価格が4万2800円(税別)で、発売日は5月予定。色はブラック。
これまで紹介した2モデルの機能に加え、電話やメッセージ着信の通知機能や200mまでに強化された防水、高耐久となったベゼルにストラップ(シリコン製)などの特徴を備えます。
ただし高耐久の反面本体は大きく、本体部直径は60mmで、厚さは13.5mm(直径で14mm、厚さは1mm増加)。またディスプレイの大きさは他モデルと変わりません。


【お詫びと訂正(22時20分)】公開当初、PowerWatch Xの価格を「3万7800円(税別)」と誤って記載しておりました。読者と関係者の皆様にお詫びし、訂正させていただきます。申し訳ございません。



なお、本体部ベゼルの主材料は、3モデル共通でステンレス合金。装着すると(本体の厚みもありますが)決して重くはないものの、しっかりと付けている感が味わえるタイプです。



このようにMATRIX PowerWatchは、「充電も電池交換も不要」というスマートウォッチの夢に正面から取り組んだ発想のモデル。充電不要という点の実力が気になる方も多いでしょうが、先行して発売された米国版などでは、本体の大きさなどは指摘されつつも、充電に関しては既に高い評価を確立しています。
「スマートウォッチは便利だけれど、どうしても充電を忘れがち」という方や、「やっぱり身につけるガジェットはテクノロジー面で尖ったところがないと」という方などにとっては、かなり刺さるアイテムと呼べそうです。

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