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新画像フォーマット「JPEG XS」発表。低レイテンシーで高画質、ストリーミングやVR向け

まずはプロ用途での採用が見込まれます

Munenori Taniguchi
2018年4月16日, 午後07:00 in personal computing
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Joint Photographic Experts Group(JPEG)が、JPEG XSフォーマットを正式発表しました。2015年から進められていた標準化作業が完了したJPEG XSは、低レイテンシーかつ高画質を保つことができるため、WiFiや5Gネットワークを介したライブ配信やVRストリーミングへの利用に向くとされます。

低レイテンシーということは、たとえばVRゴーグルの場合は頭の動きに映像を追従させるのが楽になるということ。動作時の違和感をなくし、いわゆるVR酔いの防止に役立つと考えられます。また、処理が軽いということは映像表示で消費するエネルギーが少なくて済むことを意味するため、JPEG XSは省エネルギーなフォーマットということも言えます。

ただ、画像そのものの圧縮率は処理の軽量化のためにさほど高くなく、ファイルサイズが小さくなるというわけではありません。これは一般的なJPEGフォーマットが画像ファイルのダウンロードの最適化を目的としているのに対し、JPEG XSではストレージに保存せず次々と消費していくストリーミングに最適化するという、考え方の違いによるものです。

省エネルギーでストリーミングに向くということは、使える電力が制限される宇宙探査機から高精細な映像を伝送する用途にも有望で、すでに欧州宇宙機関(ESA)がJPEG XSの技術に興味を示しているとされます。同様のことは、ドローンや自動運転車からの映像伝送にも当てはまります。とくに最近は非常時にドライバーが乗っていない自動運転車を遠隔操作する技術も登場しています。

JPEG XSはオープンソースとして公開され、汎用のHDRコーディングフォーマットに対応します。まだ規格としての正式承認は済んでいないものの、まずはプロフェッショナル向けのカメラ機器や映像業界で採用され、ついで自動運転車、VR/AR、マルチメディアデバイスなどからのワイヤレスな映像伝送用途へと採用が拡大していくと予想されます。

JPEGの次世代規格といえば、いまいちその用途がわかりにくかったJPEG 2000がありました。しかしJPEG 2000はその処理に必要な回路規模が100倍近いとも言われ、高速撮影を売りとする高機能カメラへの採用が進まなかったとされます。JPEG 2000に次ぐ静止画向け規格としてJPEG XRも存在するものの、これはルーツがWindows Media Photoであり、マイクロソフト製品以外でのサポートが進んでいません。

ちなみに、アップルはmacOS High Sierraより写真アプリで使う標準の写真フォーマットを、JPEGからHEIF形式へと変更しています

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