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Google、がん病変部を自動で発見し指し示すAR顕微鏡を開発。深層学習で病理検査時間を短縮

Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2018年4月18日, 午前11:50 in Medicine
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Googleが、米国がん学会の年次カンファレンスにてAIおよびAR技術を応用したがん細胞検出ツールの試作品を発表しました。顕微鏡の画像から病変部をAIが検知し、映像上でマーキングして知らせます。

一般にがんの検査には数段階があり、最終的な結果が出るには時間がかかるものです。しかしGoogleはがん細胞の顕微鏡検査のような分野こそAIの深層学習が役立つ分野と考え、このAI顕微鏡を開発しました。

これが実用化されれば、開発途上国などの小規模なラボや診療所でもかんたんにがん検査を実施できるようになると考えられます。

このAR顕微鏡は、まず最初に人の細胞組織画像を大量に人工ニューラルネットワークに学習させ、病変部を発見させるために鍛え上げられます。そして、病理検査に用いる顕微鏡からの映像をこれに読み込ませると、AIががん化した細胞の部分を検出し、映像上にその範囲をマーカーで囲って表示します。

検出とマーキングはほぼリアルタイムで処理されるため、検体の位置を動かしてもマーカー表示はそれに追従するため、検査員はさほどストレスなく検査を継続できると考えられます。


発表時点では、Googleは乳がんおよび前立腺がんの検査においてこのAR顕微鏡システムの能力を確かめており、かなり正確に診断ができると評価しています。

Googleは、この技術はがん細胞の検出のみならず、伝染病、たとえば結核やマラリアといった病気にも応用が効くこと、さらにそれ以外の分野、たとえばヘルスケア、生命科学から材料科学全体にまで幅広く使える可能性があると考えています。

「われわれはAR顕微鏡が機械学習の採用を加速し、世の中により良い結果をもたらすことができるよう、引き続き邁進します」と、Googleはコメントしています。


最後のコメントががん治療の向上よりも機械学習の普及のほうに向けられているように聞こえるのがなんとなく気にはなるものの、病理検査員の能力に左右されず診断が迅速化すするのであれば、それは良いことに違いありません。一方で、熟練が要求されるであろう検査員がこのAR顕微鏡によって減少したり、そのスキルが低下してしまったりしないような対策も、いずれ必要になるかもしれません。




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