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ソニーモバイルの「Xperia Ear Duo」を試す:週刊モバイル通信 石野純也

なんとも不思議な感覚に

石野純也 (Junya Ishino)
2018年4月18日, 午後08:00 in Mobile
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ソニーモバイルは、左右分離型のBluetoothイヤホン「Xperia Ear Duo」を、4月21日に発売します。価格は税別で2万9880円。単なる分離型のイヤホンとは異なり、独自に設計したオープンイヤー形状で外界の音と音楽を同時に聞けることや、アプリと連携してボイスアシスタントを呼び出せることが、最大の特徴です。さっそく、このイヤホンを借り、試してみました。

●ソニーモバイルが4月21日に発売する「Xperia Ear Duo」

Xperia Ear Duoは、その見た目が特徴的です。通常のイヤホンであれば、イヤーピースがある場所に、中央が穴が空いている円状のパーツが搭載されています。この形状によって、外界の音を遮断せず、Xperia Ear Duo側で鳴った音楽だけを耳に届けることが可能になりました。外界の音とユーザーが鳴らした音の両方を、同時に聞くことができるというわけです。


▲左右独立型でスマホとはBluetoothで接続


▲中央の"穴"から鼓膜に直接音が届けられる

●実際に試すとなんとも不思議な感覚

実際に試してみると、なんとも不思議な感覚になります。確かに周りの音はしっかり聞こえているのですが、そこにうっすらと音楽が流れています。音量を上げると外界の音は当然、聞き取りづらくなりますが、それでも通常のイヤホンとは異なり、まったく外の音が遮断されてしまうわけではありません。

音楽を止めればすぐに外の音が聞こえるのも、一般的な耳をふさいでしまうタイプのイヤホンとの違いです。これなら、車の通る道で音楽を聞いていても、通常のイヤホンより安全と言えるでしょう。耳たぶの下をくぐるように装着するため、スポーツなど、動きの激しいときに使うのは心配になりますが、意外としっかり固定されるため、歩いたり、早歩き程度では落としてしまう心配もなさそうです。


▲耳たぶの下にぶら下げるように装着する

とはいえ、逆に周囲の音が大きいと、音楽が聞こえづらいときもありました。たとえば、電車に乗っているようなシチュエーションでは、音量を上げないと、静かな音楽の場合は、特に聞き取りにくかった印象があります。電車の駆動音に、音楽がかき消されてしまったのです。

音導管で直接鼓膜に音を届ける仕組みのためか、低音は弱めに感じました。ただ、一般的なイヤホンと大きな違いがあるかというと、外界の音が聞こえる以外の差は、分かりづらいところです。周囲の音が聞こえている状況では、これで十分ではとも感じます。

音の鳴る仕組みは非常に興味深いXperia Ear Duoですが、操作性にはもう一段、改良が必要だと感じました。Xperia Ear Duoは耳たぶ部分にセンサーが仕込まれており、左耳のセンサーをタップすると音楽の再生・停止、ダブルタップで曲送りになりますが、この操作がなかなか思ったようにいきません。

特に曲送りが難しい印象。次の曲に飛ばしてほしいと思ったら、音楽が止まってしまったことが多々ありました。これなら、スマホをポケットから出し、直接操作した方が早いです。曲を戻すトリプルタップも、なかなかうまくいきません。ダブルタップ以上の判定が、厳しめだと感じました。

▲"耳たぶ"部分がセンサーになっており、各種操作を行える

また、初代Xperia Earと同様、首を振るゼスチャーによる操作にも対応していますが、これも同様に、狙った機能を呼び出すのが難しいと感じました。先に挙げた曲送りはタッチが難しかったため、首の左右の動きに割り当ててみましたが、やはりこれも思ったようにはいきません。うまくいかずに、電車の中で首をブンブン振っていたため、周りからは怪しい人に見えていたでしょう......。

キャンセル時の首振りや、うなずきにはきちんと反応してくれましたが、スマホをポケットに入れたまま、正確な操作ができるとは、まだまだ言いがたいところです。
▲ヘッドジェスチャーにも対応する

音声アシスタントについては、「Assistant for Xperia」に加えて、LINEのClovaを利用しています。装着した際に天気や予定を読み上げてくれるのは便利ですが、やはり街中で音声コマンドを発するのは少々勇気がいります。電車の中など、騒音が多いと失敗することも増えます。一方で、着信したメールを読み上げてくれるのは便利ですが、筆者の環境だと、プリスリリースが日に何通も届くため、ちょっとうっとおしいというのが率直な印象です。
▲メールやLINEの読み上げは便利だが、数が多いとうっとおしくなることも......

また、LINEやLINE MUSICを起動するときだけ、Assistant for Xperiaではなく、Clovaを呼び出す必要があるのも、ちょっと考え物です。Clovaでできるのはこの2つの機能だけ。これだけなら、わざわざアシスタントを切り替えずに、LINEやLINE MUSICをAssistant for Xperia側から操作できるようにした方が、自然な対話でそれぞれの機能を呼び出せたのでは......と思ってしまいます。

LINEも試しに音声でメッセージを送ってみましたが、事前に送る人の読み仮名を設定しておく必要があり、少々面倒。また、音声でメッセージを送るようなシチュエーションがなかなかなく、結局はスマホでサッとスタンプを返した方が早いということも分かってきました。
▲LINEやLINE MUSICの利用には、Clovaアプリが必要になる

トータルで見ると、分離型のBluetoothイヤホンとしては非常に意欲的で、おもしろいXperia Ear Duoですが、音声アシスタント部分が粗削りすぎる印象を受けました。初代Xperia Earとは違い、あくまで音楽を聞くためのイヤホンとして使えるため、音声アシスタントはあくまで"オマケ"と割り切ればいいのかもしれません。とはいえ、「ヒアラブル」などのジャンルもできているように、音声アシスタントは、スマホを支える技術として重要視されています。実際、もう少しかゆいところに手が届けば便利だと思えることもあるだけに、今後の進化にも期待したいところです。



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