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Xperia Ear Duoだけじゃない。「ヒアラブル」イヤホンが続々登場:週刊モバイル通信 石野純也

JabraとNainが新製品を投入

石野純也 (Junya Ishino)
2018年5月2日, 午後12:00 in audio
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Xperia Ear Duoに続けとばかりに、「ヒアラブル」(音声操作によるスマート機能)を売りにしたイヤホンが続々と登場しています。スタートアップのNain(ネイン)は、4月24日、AndroidとiOSに両対応した「Zeeny」を発表。一方で、ヘッドセットでは老舗となるJabraを展開する、GNオーディオジャパンも、Jabra Eliteシリーズを発売します。

まずはNainですが、同社はヒアラブルを売りにした「APlay」を開発、販売してきた企業です。イヤホン側とスマホにインストールしたアプリが連携することで、メールやメッセンジャーアプリの通知を読み上げてくれるというのが最大の特徴。APlay自体は、UQ mobileがAndroidスマホとセット販売するなどして、注目を集めました。


▲iOSにも対応したNainのZeeny

ただ、APlayは対応するのがAndroidのみで、ユーザーから「iOSに対応してほしいというフィードバックがたくさんあった」(Nain代表取締役兼CEO、 山本健太郎氏)といいます。日本では、出荷されるスマホの約半分がiPhoneであることを考えると、こうした声があがるのも納得です。この声に応えて開発したのがZeenyになります。


▲iOS対応を望む声が多かったという

残念ながら、iOSでは音声によるメッセージの返信はできませんが、着信があると、メッセージの中身をしっかり読み上げてくれるため、歩いているときなどに、スマホを取り出す必要なく、着信を確認できます。また、AndroidであればGoogleアシスタント、iOSであればSiriと連動しているのも特徴。ボタンを長押しするとこれらが起動し、天気や経路情報などを教えてくれます。


▲通知をアプリ側で読み取り、イヤホンに流す仕組み

読み上げを自社アプリで対応しつつ、いわゆる音声アシスタント的な部分は、グーグルやアップルがOSに標準で搭載しているサービスを使うというわけです。外出先、特に人の多い街中や電車の中で声を出してこれらの情報を聞くかというと、恥ずかしさが勝ってしまう感はありますが、周りに人がいないときや、自分の部屋にいて音楽を聞いているときなどには、便利な機能です。


▲コントローラー中央のボタンを長押しすると、OS標準の音声アシスタントが起動

音質にもこだわっていて、中でも「音のInstagramのように、フィルターを選ぶ形で簡単に(イコライザーを)選べる」(同)機能が独自性のあるところです。デモ機には、「新宿」や「渋谷」といった、街の名前を冠したフィルターが用意されていましたが、音楽のジャンルではなく、なんとなくの雰囲気でイコライザーを選べるというわけです。


▲Instagramのように、雰囲気でフィルターをかけられるイコライザー機能

通知の読み上げや、声に反応して情報を教えてくれるところなど、機能的にはXperia Ear Duoとかぶる部分も多いZeenyですが、オープンイヤー型で外の音も同時に聞けるXperia Ear Duoとは異なり、こちらは通常のイヤホンのように耳を完全にふさいでしまいます。そのため、Zeenyは「通勤、通学など、音楽を聞きたいシーンに特化した製品」(同)と位置づけられています。そのぶん、「構造的には(Xperia Ear Duoのように)スぺシャルなものでないため、リーズナブル」(同)だといいます。

確かに、Zeenyはメーカー希望小売価格が1万4040円で、税込みで3万円を超えるXperia Ear Duoの半額以下。「10代がギリギリ買える価格設定を狙った」(同)というように、若年層を狙っているそうです。この価格であれば、ヒアラブルがどんなものかを試してみたい人も、気軽に手が出せるかもしれません。

対する老舗のJabraは、ズラリとそろったラインナップが特徴で、価格と機能のバランスを見ながら、製品を選ぶことができます。新たに発表されたのは、左右が独立した「Jabra Elite 65t」、同製品をスポーツ向けにした「Jabra Elite Active 65t」、ネックバンド型の「Jabra Elite 65e」と「Jabra Elite 45e」、廉価版の「Jabra Elite 25e」で、数字が大きいほど、価格が上がり、スペックも高くなります。


▲Jabraの「Jabra Elite 65t」


▲スポーツ用の「Jabra Elite Active 65t」


▲首かけタイプの「Jabra Elite 45e」


▲スペックを絞った「Jabra Elite 25e」

全機種Google NowとSiriに対応していますが、このうち、型番に45以上の数字がつく製品は、「5月末にAmazon Alexaにもサーティファイ(認証)される」(GNオーディオジャパン代表、安藤靖氏)予定です。基本的には、ボタンを押し、Google NowやSiriに話かける形で、残念ながら、Xperia Ear DuoやZeenyのように、通知の読み上げ機能はありません。能動的に、音声アシスタントを使うための製品というわけです。

Jabraはグーグルやアップル、アマゾンの音声アシスタントを基本、そのまま使う形ですが、NainのZeenyは足りない部分を自社のソフトウェアで補完しているといえるでしょう。Xperia Ear Duoも、考え方として後者に近いものになります。

4月は何かヒアラブル特需でもあるのかと思われるほど発表が相次ぎましたが、この分野はウェアラブルのいちジャンルとして、成長が期待されています。Nainの山本社長は「グローバルで5兆円の市場になる」という一方で、GNオーディオジャパンの安藤社長も「ヒアラブルはグローバルで見ると、年間20%程度の伸びを示している」と語っており、市場の見方はほぼ一致しています。どのように普及するのかは未知数な部分もありますが、今後も注目しておきたいジャンルと言えるでしょう。


▲ヒアラブル市場は急拡大している。写真はNainのプレゼンから

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