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アイアンマンのHUDは初代iPhoneにインスパイア?第一作の映画スタッフが振り返る

いきなりあの完成度に到達するスタッフすごすぎ

Kiyoshi Tane
2018年5月6日, 午後05:00 in Hud
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4月末に公開されて初週に『スターウォーズ/フォースの覚醒』を抜いて史上最大の全米オープニング興行成績を叩き出したのをはじめ、様々な記録を塗り替えて快進撃を続ける『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』。

そのMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の出発点である映画『アイアンマン』において、主人公が装着するHUD(ヘッドアップディスプレイ)の未来的なUI(ユーザーインターフェース)は大きな魅力の一つ。そんなHUDが誕生に際して初代iPhoneにヒントを得たことが、当時の制作スタッフの口から語られています。


VFX関連のジャーナリストIan Failesが運営するvfxblogは、MCUの『アイアンマン』第一作にてHUDのデザインや視覚効果の制作に関わったスタッフをインタビューし、その成立の過程を解き明かしています。

パワードスーツ用のHUDについて前例がほとんどなく、本来は装着者の目に映るだけのビジュアルを観客に分かるよう3D空間に投影することの難しさや、それが面白く見せられるのかどうかという不安もあったとか。

そもそも「スター俳優のロバート・ダウニー・Jrがヘルメットを被りっぱなしで顔を見せない」のはありえない(だからメット内の顔を写す必要)という至上命題など、表現の開拓者ゆえの苦悩が興味深く読める内容となっています。

HUDについていくつかのアイディアや設計理念が混在していた中で、iPhoneがそれらを束ねる中心となったと語るのが、HUD視覚効果のスーパーバイザーだったKent Seki氏。Jon Favreau監督との打ち合わせを、次のように振り返っています。

私はJon Favreauとのポストプロダクション(撮影後にVFXなどを追加する作業)での初期の議論をで覚えています。彼は当時、まだ発売されたばかりのiPhoneを取り出した。「私はHUDのグラフィックを制約するつもりはないが、iPhoneのように直感的に思えるようにしてほしい」と語りました。

『アイアンマン』第一作は2008年公開ですが、制作ははるか前からスタートしていました。初代iPhone発売が2007年のことで、ちょうどHUDデザイン作業の真っ最中に登場したと思われます。

さらにHUDデザイン・スーパーバイザーのDav Rauch氏は監督がiPhoneに魅了されていたこと、自分自身も操作感覚に感銘を受けた回想を語っています。

iPhoneはJonとの打ち合わせの、ほんの1~2週間前に出たばかりでした。そしてFavreauも私もiPhoneを手に入れた。私たちはiPhoneを気に入っていたし、触発されていたので、二人でiPhoneのことを話していました。彼は「私が気に入っている点は、まさに僕らが表現すべきことだ。iPhoneは非常に直感的で、とてもシンプルだ」と言ったんです。私たちはiPhoneを起動し、画面遷移を見ていました。私は、この画面遷移はズームにせよワイプ操作にせよ、とてもシンプルだ。この電話機それ自体より、その機能や、機能が上手く動いていることが魅力的だと思いましたね。

iPhoneのUIそのものというよりは、iPhoneの操作しやすさやスムーズな画面遷移を参考にしたようです。素人目には似ても似つかない、アイアンマンのHUDの方が数十年は先を行くとも思われますが、インスパイアでいきなり高みにたどり着くのが世界的な映像アーティストの凄さかもしれません。

他にも視線カーソルの扱いやマーク2、マーク3へのバージョンアップ、戦闘機用のHUD表示は静的でオブジェクトが動かないのに対してアイアンマン版はアクティブ要素満載など、VFXに興味のある人には宝箱のようなインタビューです。Google翻訳や英和辞書の力を借りて、熟読してみてはいかがでしょう。

Source: vfxblog
関連キーワード: hud, iphone, ironman, UI, user interface, VFX
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