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MIT、地図にない田舎道も走れる自動運転システムを開発。GPSにセンサー併用で道すじと路幅を推定

田舎にも人はいるからね

Munenori Taniguchi
2018年5月7日, 午後06:30 in Transportation
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自動運転車の開発は主に大都市圏で行われています。それは路上やその周辺に周囲環境を認識するためのオブジェクト、たとえば標識や道路と歩道の境の縁石、車線といった通行情報が多数配置されているから。しかし、道路はそんなに整備の行き届いたところばかりにあるとは限りません。

MITコンピュータ科学・人工知能研究所(CSAIL)の研究者らは、トヨタの支援を受けてたとえば地図にも記されていないような道でも走行できる自動運転用の新しいフレームワーク"MapLite"を開発しました。

MapLiteシステムでは、まずGPSを用いて車両がどこにいるかの基本情報を取得し、それを最終目的地の方角と、車両から見える範囲のローカルなオブジェクト認識の両方に活用します。コンピューターはLiDARやその他のセンサーを利用して、いま走行中の道路の道すじ(周囲よりフラットになっている一帯)や路幅を推定して走行します。

一般的な、3Dマップデータや各種パラメーターを組み合わせて処理する自動運転システムは、交差点に差し掛かったときにどのように走行すべきかを予め認識することができます。しかし、そうした情報がない道路を想定するMapLiteにはまだすべてを処理するだけの準備が整っていません。たとえば、山道などアップダウンの激しい道路における起伏変化への対応などは未実装だったりもします。

それでも、CSAILは手持ちのマップデータがなくとも安全に走行できる自動運転車を実現すべく開発を進めています。それが周囲に田んぼしかない田舎道や山あいの峠、さらに雪で車線も標識も見えない道路でも、人と同じように走行できる自動運転を実現するには必要不可欠な開発と言えるでしょう。



地方住まいの人ならおわかりのとおり、奥深い山道は、木の葉などが路肩に堆積して、路肩の白線が見えないこともしばしば。また信号はなく、道路標識が傷んで読めない場合もあります。そして、(米国ではあまりないシチュエーションかもしれないものの)国道を外れた多くの道路は、道幅が狭いうえにすれ違い通行です。ブラインドカーブでは、カーブミラーを見なければいつ対向車が飛び出してきてもおかしくはありません。

MIT CSALの開発によって、いつかそんなところでも走行できる自動運転車が完成するならば、山間の僻地に住むお年寄りが、買い出しや通院に出かけるのも、いまよりかなり楽になりそうです。

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