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Android PはホームボタンがiPhone X似に。β版は8社製品に本日公開、AI活用の新機能も多数

ナビゲーションボタン回りはいろいろな点で話題になりそう

橋本 新義 (Shingi Hashimoto)
2018年5月9日, 午前06:30 in GoogleIo2018
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Googleが開催している開発者向け会議『Google I/O 2018』基調講演より。大きなトピックの一つとなったのが、Androidの次期バージョンである開発コード「P」についての紹介でした。

大まかなニュースとしては、新機能の一部が紹介された点、本日よりベータ版が公開される点、そしてベータ版の対象となるスマートフォンが、自社のPixelシリーズのみならず、ノキア、Vivo、OnePlus、シャオミ、ソニー、エッセンシャル、Oppoを含め計8社のフラッグシップモデルとなる点が挙げられます(機種名は後述)。

とくにPixel以外でもベータが配布されるという点は、日本においてはPixel/2シリーズが販売されておらず、また同機が技適も通過していないところから発生していた「日本のAndroidの開発者は事実上リファレンス機が使えない」問題が回避できそうという点で、重大な意味を持ちます。

Gallery: Android “P” 新機能公開 | 27 Photos

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具体的なモデル名としては、 ノキアが『Nokia 7 Plus』、Vivoが『X21』。OnePlusが『OnePlus 6』、シャオミが『Mi Mix 2S』、ソニーは『Xperia XZ2』、エッセンシャルが『Essential Phone PH‑1』、Oppoが『R15 Pro』といったところ。

とくにXperia XZ2は、キャリア版が登場すれば入手性も高くなるため、非常に期待できそう(日本キャリア版に適用されるかが別問題としてありますが)。Essential Phoneも、Android 8.1にて技適通過済みであることからも朗報となりそう。OppoのR15 Proも日本での展開が期待できそうです。



一方で、Pの正式名称(由来となるお菓子名)や正式リリース日、バージョン番号などの重大な情報は公開されませんでした。ベータ版配布が開始するからには、正式リリースまではあまり長くはないはずですが、正式リリース時に一気に情報を出すパターンかもしれません。



さて、今回公開された新機能に関してですが、一番話題となっているのが、画面デザインの大幅な変更......というか、iPhone X似となったホームボタンです。

これはここ数世代Androidで改良を進めてきた画面のシンプル化路線によるもの。従来は3つのボタン(機種によっては4つも)が配置されていたナビゲーションバーですが、「P」の標準状態では横長・角丸のバーが1つだけになりました。



「戻る」ボタンは必要が生じた場合にだけ表示されるようになり、またタスク切り替え表示はホームボタンの右スワイプ操作になります(ホームボタンのスワイプという点でもiPhone Xに近いものを感じます)。



合わせて、タスク切り替え表示で縮小されたウィンドウに対し、直接(フォアグラウンド表示に戻さなくても)コピー&ペーストが可能になるという、地味ながら便利そうな改良点も紹介されています。



またホーム画面では、最下段のドック部アイコン(いわゆる固定アイコン)付近に検索窓が移動。
合わせてアプリケーションドロワー(ドック部を上にスワイプすると表示されるアプリ一覧)で表示されるアプリは、使用頻度や時間に合わせてAIが使いそうだと予測したものがサジェストされるなど、よりスムーズな操作が可能なように設計されています。



そして基本性能面では、ここ数世代のトレンドであるバッテリー駆動時間の改善に(今回も)メスを入れています。ただし今回はその手法と、Googleが推すAI――機械学習技術による予測――を用いるのが新しいところ。

これは『Adaptive Battery』と名付けられた機能で、ユーザーの使用パターンや時間から起動(またはアクティブ化)するアプリを予測。あらかじめバックグラウンドで準備をしておくなどの工夫を凝らして消費電力を下げる、という新しい方面からのアプローチとなります。

Googleの公称値では、アプリ起動時のCPU負荷を30%減少させた場合もあったとのこと。同じアプリを起動させておくために必要なCPU負荷が軽ければ、それだけ消費電力も低減できる、という理屈になるため、これが本当であれば効果は相応にありそうです。



合わせて、新世代の自動輝度調整『Adaptive Brightness』も導入。現行の自動輝度調整機能は直射日光下などでは精度が悪くなり、結局手動で調整する、といった事態がありがちでしたが、こうした挙動をAIで改善し、自動調整の精度を向上させます。



この他にも、細かい点での使い勝手向上は多く、例えばボリューム(音量)のハードウェアキーで表示される音量調整画面は、着信音をオン/オフ切り替えだけに単純化。さらにメディアの音量が一緒に表示される構図としています(さらに、画面右端に寄せています)。
これにより「動画や音楽の音量を調整しようとして、着信音を操作してしまう」というAndroidあるあるを防げるようになりました。

その他にも、画面回転制御やOS標準スクリーンショット機能の改善なども挙げられています。



そして、今回の発表で大きなテーマとなったのが、デジタル・ウェルビーイング(Digital Wellbeing)と呼ばれる考え方です。これは筆者なりに意訳すると「デジタル生活での平穏を保とう」的な意味合い。

細かく言えば、「昨今のデジタル生活では、ひっきりなしの通知や、意図せずに機器に触れてしまい発生する時間の無駄使いなどが多すぎる。もっとユーザーが落ち着いて使えるようにソフトウェア側で配慮し、ユーザーの心をかき乱さないように配慮しよう」といった意図です。

これを実現すべく、Android Pは4つの機能を搭載します。



「ダッシュボード」は、スマートフォンの使用時間や使用アプリといった情報を閲覧できるログビューアー。ライフログでもそうですが、まずは使用状況の把握から始めることで、より適切な管理を行なおう、という考え方に基づく機能です。



さらにアプリの起動時間を制限できる「アプリタイマー」、重要人物に設定した人から以外の通知を切る「Do Not Disturb」(これは新機能ではなく強化)や、就寝前用に画面モードを白黒に変化させる「Wind down」という変わり種機能も設けます。



このように、今回公開されただけでも「P」の変化は、昨今のAndroidの中でも大きなものとなりそう。とくにホームボタンの大変化は、iPhone Xに似ているか否かを含め、間違いなく大きな話題となりそうです。

一方で内部を見ると、Adaptive Batteryなど、これまでOS側の配慮が及ばなかった機能をAIの力で改善しよう、という新たな試みが取り入れられている点も興味深いところ。

そもそもGoogleは「P」を「AIが中核となる初のAndroid」として紹介していることからも、様々な面での性能や使い勝手をAIの力で改善する、初めての大規模実装例とも呼べるバージョンともなりそう。

いずれにせよ、Android登場から10周年のバージョンは、大規模更新感の強い、新鮮味あふれたものとなることは間違いありません。正式リリース、そしてその前の情報公開などを期待して待ちたいところです。

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