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Xperia XZ2 Premium実機レビュー。ソニーらしい高スペックも全体バランスは?:週刊モバイル通信 石野純也

236g。

石野純也 (Junya Ishino)
2018年5月16日, 午後03:15 in mobile
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ドコモとauが、ソニーモバイルのXperia XZ2 Premiumの導入を発表しました。ドコモは、昨年発売されたXperia XZ Premium以来のプレミアムモデル。auは、このクラスの端末を導入するのは初となります。

Xperia XZ2 Premiumは4月にソニーモバイルが発表したモデル。2月にスペイン・バルセロナで開催されたMobile World Congressでは、技術の先行展示として2眼カメラや画像処理エンジン「AUBEフュージョン」が発表されていました。

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2つのカメラと「AUBEフュージョン」を組み合わせて、夜間撮影の性能を向上。写真はMWCでのもの

これらを搭載しながら、プレミアムラインでおなじみの4Kディスプレイを備えたモデルがXperia XZ2 Premiumになります。チップセットにはSnapdragon 845を採用、メモリ(RAM)も6GBと、フラッグシップモデルにふさわしいスペックも兼ね備えています。

2つのカメラと画像処理エンジンによって強化されたのが、暗いところでの撮影性能。Xperia XZ2 Premiumは静止画でISO 51200、動画でISO 12800と、超高感度撮影が可能になりました。静止画こそ、ファーウェイの「P20 Pro」に一歩リードされているものの、動画の感度は最高クラス。

実際、発表会で展示されていた実機では、暗いところでも肉眼以上に明るく動画を写せる様子を確認できました。ソニーモバイルによると、1秒に何枚もの映像を残す必要がある動画で感度を上げるには、静止画以上に処理能力を必要とするとのこと。Xperia XZ2 Premiumに関しては、内蔵したAUBEによって、それを実現したというわけです。
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動画撮影で最大ISO 12800を実現。肉眼でも見えづらい映像をしっかりと残すことができる
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デュアルカメラはオフにすることも可能。被写体との距離が近いときに推奨される設定だ

4Kディスプレイを搭載しているため、映像もクッキリかつ鮮やかに表示されます。まさにプレミアムの名にふさわしい端末に仕上がっているといえるでしょう。夏は花火大会などが多く、暗い場所で動画を撮るシチュエーションも増えるだけに、この機能を待っていた人も多いかもしれません。
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4K HDRに対応したディスプレイを搭載

ただし、実機を触れていて、気になる点もありました。良くも悪くも、端末が"粗削り"なのです。持ってみてまず「うっ」と思ったのがその重さ。18:9以上のアスペクト比を採用した端末に慣れてしまっていたせいもあって、見た目もやや幅広に見えてしまうXperia XZ2 Premiumですが、その見た目以上に重量感を感じたのも事実です。

スペックを見ると、重量は236gと、200gを軽々と超えてしまっています。ここまで重いと、撮影時にぽろっと手から落ちてしまうことも考えられるため、ケースを装着するなど、何らかの対策が必要になるでしょう。スペックを高めていけば、そのぶんある程度重くなるのは致し方ないところですが、もう少し重量にも気を配ってほしかったと感じるところです。
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実機を持ったときの第一印象は"重い"だった

また、上で挙げたように、ディスプレイが16:9止まりになっているのも気になるポイントです。改めてここで解説する必要はないかもしれませんが、サムスンがGalaxy S8、S8+を発売して以降、スマホのディスプレイは縦長化がトレンドになっています。今ではハイエンドモデルだけでなく、ミドルレンジモデルも縦長のディスプレイを搭載しているほどです。
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ミドルレンジモデルも縦長化している中、プレミアムモデルが16:9なのは古さを感じる。写真はファーウェイのP20 lite

もちろん、単に縦長になればいいというわけではなく、16:9の比率にも、動画をディスプレイにぴったり合ったサイズで撮れるなど、メリットがあることは確かですが、情報量が少なくなってしまうデメリットもあります。縦方向に情報を並べるアプリが多いスマホでは、縦長のディスプレイの方が一画面に表示できる情報量が増えるため、見やすいのではと感じています。

同時に発表されたXperia XZ2では、18:9のディスプレイを採用しているため、ソニーモバイルとしてもそのメリットに気づいているはずですが、Xperia XZ2 Premiumでは、4Kを優先したとのこと。ただ、このサイズでは解像度が4Kであるメリットを十分活かせないため、ここは解像度を捨て、Xperia XZ2と同じか、2K程度で縦長のディスプレイを搭載した方がよかったのではと思いました。
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Xperia XZ2はディスプレイが縦長で、機能面でもバランスのよさを感じた

より率直にいうと、ディスプレイやカメラなど、デバイスレベルでの技術を優先しすぎているがために、商品としてのバランスが悪いと感じました。ソニーモバイルがきっちりまとめた商品というより、ソニーの技術のショーケースになっているような印象です。とはいえ、上記のように暗い場所で動画をキレイに撮れるのは魅力的ではあります。

ただ、発売時期が8月中旬で、Xperia XZ2 Premiumが店頭に並ぶころには、もっとも暗い場所で動画を撮るであろう花火大会も終わりつつあります。端末の魅力をアピールする上では、せめてあと1カ月早く発売できないのかと思わざるをえません。また、発売直後の9月には、ドイツ・ベルリンで世界最大の家電見本市のIFAが控えています。
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発表会でも花火大会がフィーチャーされていたが、8月中旬発売では、一部は終わってしまっている

まだどうなるかは分かりませんが、例年、ソニーモバイルはIFAで冬商戦に向けた新モデルを発表しています。この発表はあくまでグローバル向けのものではありますが、ここで紹介された端末は大手3キャリアが採用するのも通例になっています。せっかくのプレミアムモデルが発売されたばかりのタイミングで、その"次"が見えてしまうのは残念です。

技術先行感が強いXperia XZ2 Premiumですが、だからこそ、ソニーモバイルも"Premium"の名を冠し、通常ラインとは分けてきたのかもしれません。スマホとしてトータルで見ると少々残念な印象もあったXperia XZ2 Premiumですが、この技術が次のXperiaにつながることを期待しています。

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