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今年の夏スマホ、主役は誰がなんと言ってもファーウェイだ(石川温)

P20 Proは「究極のアウェイ」を席巻できるか

石川温
2018年5月17日, 午後06:00 in huawei
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5月16日。NTTドコモ・新商品発表会が始まる直前、会場の片隅で、感慨深い表情を浮かべた中国人男性が立っていた。名前は呉波。ファーウェイの記者会見で必ず登壇する、同社デバイス部門の日本・韓国リージョントップだ。

メディアや関係者でごった返す会場を見渡し、これまで日本市場で苦労してきた日々を思い出していたのだろう。彼にとって、NTTドコモで製品が扱われるということは悲願であり、ようやくその日が訪れたのだった。

3大キャリア全てからファーウェイ製スマホが登場




今年の夏商戦、主役は誰が何と言ってもファーウェイだ。

NTTドコモには、同社のフラグシップモデルとなる「P20 Pro」を独占供給。これにより、日本国内ではSIMフリー端末としてP20 Proは流通しないこととなった。

業界関係者によれば「NTTドコモとファーウェイは1年近く交渉し、その間、ファーウェイ側がおサイフケータイやドコモのネットワーク最高速度である988Mbps対応を準備していた」という。

当初はSIMフリーでの販売も準備していたようだが「3月にファーウェイがP20 Proをグローバルで発表して以降、あまりに評判がいいことから、NTTドコモが独占的に扱う流れができたようだ」という。

ドコモに独占供給することにより、SIMフリー端末としては流通しないことになるが、当然、ファーウェイとしては大歓迎だろう。



P20 Proは海外では10万円以上の値付けとなるため、SIMフリー端末として販売していては、数万台規模でしか売れない。しかし、これが国内最大のキャリアであるドコモが扱えば、台数の桁が一つ変わってくる。

さらにCMなどのプロモーション効果なども期待できることから、ファーウェイの日本国内における存在感は一気に増してくるだろう。

しかもこの夏商戦では、au向けには「P20 Lite」、ソフトバンク向けとしても、なぜか一周遅れだが「Mate 10 Pro」が登場する。ついに3キャリアで、ファーウェイスマホが取り扱われることになったのだ。

過去ファーウェイは、2012年ごろにNTTドコモとソフトバンクにスマホを納入したことがあったが、当時は全く売れず、お払い箱となっていた。

しかし、3年ほど前から同社のスマホは路線を転換し、SIMフリー機に注力。コストパフォーマンスのいいモデルから投入し、ジワジワとフラグシップを攻めていくことで、改めてキャリアに認められる存在となったのだ。

ファーウェイにとって日本のキャリアは非常に重要




グローバル市場においては、サムスン電子とアップルに続く、第3位のポジションにいるファーウェイ。世界での規模を考えれば、日本市場で売れる台数などはたかが知れている。だがファーウェイにとってみれば、販売台数も大事だが、とにかく「日本で認められる」ということが重要なのだ。

ユーザーに認められるのはもちろんのこと、メディアに取り上げてもらえるかどうか。そして最も高いハードルは「キャリア」に認めてもらえるかどうかだ。

ファーウェイはSIMフリー市場向けにコストパフォーマンスに優れたスマホを相次いで投入したことにより、メディアに取り上げられ、ユーザーからも高い支持を得ることができた。

しかし、キャリアに認められるには、高い品質を確保し、継続して製造できているかが重要となる。特に日本のキャリアは、世界でもトップレベルに品質に対して厳しいとされている。

今回、ファーウェイが3キャリアから製品を出せたということは、それだけ高い品質を確保して製造できているという証といえるだろう。

これにより、今度は「日本のキャリアが認める品質」ということで、アジアなどの国と地域でのファーウェイ人気がさらに高まると期待される。アジアでは「日本で認められた品質」が、宣伝文句としてブランド力を高めることにつながるのだ。



ファーウェイが、これまでしぶとく日本市場で経験を積んできたのは、この「日本のキャリアに認められる品質基準を学ぶ」という目的があったからだ。日本の基準を満たす品質で製造できれば、これからさらに世界中でスマホを売りやすくなるはずだ。

本当の戦いはショップ店頭で




今回は、NTTドコモ側も相当P20 Proに注力するようで、端末の値付けもMNPであれば実質2万円台、機種変更でも実質5万円台と、かなり魅力的な設定を仕掛けてきた。

P20 Proはメディアからの評判も高く「間違いなく売れる」と思われるが、一方で「ドコモユーザーにファーウェイは認知されているのか」といった不安材料も見え隠れする。

ドコモユーザーは保守的な傾向が強く、機種変更のためにドコモショップに出かけても「とりあえず、今使っているメーカーと同じモデルを」という買い方をする人が少なからずいる。

都心部であればファーウェイの認知度は多少あるだろうが、地方までファーウェイの名前が浸透しているとは言い難い。

これまで、ファーウェイがSIMフリー市場で成功した背景には「キャリアの契約を解約し、格安スマホを契約。SIMフリースマホと組み合わせて安く使いたい」という、どちらかといえば、様々な情報を収集し、賢く使うことに慣れている人たちに支持されてきたという事情がある。

しかし、ドコモショップに訪れるユーザーの多くは「店員さんがおすすめする、なんとなく知っているメーカーのスマホ」を選ぶ傾向があるわけで、結果として日本メーカーが売れていくという状況にもある。

その点では、ファーウェイにとってドコモショップは言わば究極のアウェイであり、ドコモユーザーとファーウェイの相性がどこまでいいのかは未知数だ。

今回、ファーウェイは念願だったNTTドコモへの納入という大チャンスを得たが、本当の戦いは、ドコモショップの店頭にP20 Proが陳列されたときからはじまることだろう。

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